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TAKKYU ISHINO (TOKYO) ああなんとか間に合った~とstaffの彼女に 電話して彼らの居るところに走って行く 2013.07.16UP

世界中を飛び回り、万人規模の空間でプレイしているWIRE出演者陣。特にアリーナの24時~6時までは、卓球→HELL→LEN FAKI→JOSH WINK→SVEN VATHが全てDJでの出演と、まさにWIREのゴールデンタイムではないでしょうか?なぜ、ゴールデンタイムかというと、ラインナップの並びもそうなのですが、全てDJでの出演というところが嬉しく思います。テクノをはじめ、いわゆる4つ打ちの醍醐味はDJにあると思います。自身の曲のみで構成されるLIVEも見所はたくさんありますが、アーティストとフロアとのキャッチボールが楽しめる部分や、彼らがどんなトラックを流すのかというのも気になります。卓球が○○をかけた、SVENが最後にかけたのは○○だったと、どうなるか非常に楽しみです。今さら説明不要かもしれませんが私的ゴールデンタイムに登場する彼らについてご紹介しようと思います。

(卓球さんは、COLUMUN VOL.3にてご紹介したため割愛 orz)



昨年のベストアクトとの呼び声も高いHELLが今年はどんなプレイを披露するのか?



80年代のデトロイトテクノとジャーマンテクノを融合させ、90年代後半以降ジャーマンシーンに多大な影響を与えた人物DJ HELL。彼が主宰するレーベル〈International Deejay Gigolos〉は、MISS KITTINやVITALIC、TIGAといった皆さんご存知の有名アーティスト、当時は優れた才能を発掘し、テクノシーンはもちろん、WESTBAMと並びエレクトロの父としての一面もあります。80sニューウェーヴやディスコ、シカゴハウス、さらにはパンクからも影響されているかのようなサウンドは、彼独自のプレイスタイルです。特に最近はディープハウス色が強くなってきているので、じっくり踊れそうですね。


今っぽくはまったくないのですが、私が初めて買ったHELLの楽曲。突き抜けててかっこいいです。




去年は、たしかこの曲からスタートしたような。どこか様式美が漂うのも彼の特徴かもしれません。未だに人気の楽曲の1つです。




Boiler RoomでのDJセットです。ディープハウスとエレクトロディスコを行ったりきたりと音色的に飽きさせないです。




WIREのピークタイムにLEN FAKIなんて、テクノで踊るための時間です。

HELLからバトンを受けるのはLEN FAKI。2:00からとまさにピークタイムをまかせたら彼の右に出る人はいないでしょう。テクノシーンにおいてナンバーワンと言われているベルリンのクラブ"Berghain"のレジデントDJでの活躍はもちろん、MOND&STONE FESTIVALやALIVE FESTIVALなど海外のビックフェスティバルに数多く出演してきただけに、大箱を鳴らし慣れた彼のプレイが体感できると思うと非常に楽しみです。彼の曲調を聴けば想像がつくかもしれませんが、ダークな雰囲気、シンプルなループ、音圧は、まさにテクノで踊るためのアーティストだと思います。この時間帯は、頭で考えずに体で感じるテクノそのものです。

2011年にSOUND MUSIUM VISIONでの来日時の映像です。サディストというかオラオラというか。まさにピークタイムはこれで踊りたい。




彼の代表作「Just A Dance」(2004年)。時代感はありますが、当時世界中のクラブでピークタイムにプレイされてきた名盤です。




今年のWIREコンピに収録された曲。洗礼された中に乱暴さがある、まさにアリーナで聴きたい1曲。




コロコロ疾走感あるビートにメロディアスなフレーズが乗っかり少しプログレっぽい曲。私がLEN FAKIを知るきっかけとなった楽曲。




アシッドサウンドの代名詞JOSH WINK。

ダンスミュージックの歴史上、非常に重要なサウンドであるアシッド。一般的にRoland TB-303をはじめとするシンセサイザーなどで発せられるビヨビヨ、ウニョウニョしたサウンドのことをいいますが、そのアシッドサウンドを扱わせたら彼の右に出るアーティストはいないでしょう。ここ日本でも「TAICOCLUB」や「WOMB ADVENTURE」など大小さまざまなイベントへ出演するなど、非常に人気の高いアーティストの1人です。彼の主宰するレーベル〈OVUM〉は、ハウスやテクノといったジャンルを超越した老舗ダンスミュージックレーベルとして、あのLOCO DICEを輩出しています。彼のアシッドサウンドは常に健在であるが、どのジャンルにも偏ることのないJOSH WINKらしいDJスタイルは絶大な支持を得ており、彼にしか表現しきれない特別なセットを感じれることでしょう。


JOSH WINKの代表作。徐々に高揚していくアシッドサウンドが耳から離れない1曲。95年リリースということもありビッグビート的なビートも今聴くと新鮮です。




「Higher State Of Consciousness」と並ぶ彼の代表作。世界中で売り上げがなんと500,000枚にも及んだそうな。




今年リリースされた、過去最高傑作との呼び声も高いトラック。傑作「Higher State Of Consciousness」を上回る高揚感に挑戦したかのような強烈なアシッドサウンド。




ジャーマンテクノ界が誇る永続的なスターSVEN VATH!

ドイツ・フランクフルトに拠点を置くテクノシーンのトップアーティストSVEN VATH。18歳でDJ/プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせて以来、数々のリリースを重ね、人気レーベル〈COCOON RECORDINGS〉を主宰。毎年イビサでは「COCOON IBIZA」を開催し、さらには、地元フランクフルトに 「COCOON CLUB」をオープンさせるなど、いわばクラブカルチャーそのものを作り出してきたスターなのです。ここ日本でも、COCOONのワールドワイドプロジェクトとしてスタートした「COCOON HEROES TOKYO」もageHaで開催されているので馴染みのある方も多いのでは?ヴァイナルを使用し、エフェクターはほとんど使わずに選曲で躍らせてくれる印象があります。なにより自ら音楽を楽しみ踊るSVENにつられて朝まで踊っちゃいそうです。

Boiler Roomでのプレイ。前半はおとなしいSVENですが1時間くらいしたら彼自身が1番楽しんでいる様子が伺えます。


SVEN VATHのダンスの上手さが目をひく2002年の「Mind Games」。チープな電子音が馴染みやすいですね。




ageHaで開催されている「COCOON HEROES TOKYO」。これを見ていると、WIREのトリには彼しかいないと思ってしまいます。




いよいよ、開催まで1ヶ月を切りましたね。タイムテーブルを見るたびに、なんでこことここが被った、、、と思ってしまいます。私的には、GIORGIO MORODERとPHILIPP GORBACHEV、HELLとMATIAS AGUAYO、SVENとPACHANGA BOYS、FUMIYA TANAKA。。。ゴールデンタイムは、セカンドフロアもやっぱりゴールデンタイムでしたね。
7月3日からスタートした週1回のコラムも残り3回。残りは、アレとアレとアレを用意しています。(番外編もあるかもです)

Text:yanma (clubberia)

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PROFILE

TAKKYU ISHINO (TOKYO)

TAKKYU ISHINO (TOKYO)

1983年7月16日生まれ。島根県出身。現29歳。服飾の専門学校を卒業後、アパレル会社に入社するが音楽の仕事に携わりたくなり退社。そしてclubberiaに就職。現在は編集長を務める。