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bein feat. MASOMENOS

 

2~3年ほど前から、ポップなアートワークで話題になっていたユニット「MASOMENOS」が、

ついに初来日公演を果たした。どのリリース作品も、かわいいのか不気味なのかなんともいえないキャラクターがジャケットに大きくプリントされ、ジャケットコレクターもいるという噂もある彼ら。しかしその音を聞くと、ポップさとは表裏一体の極悪な音で、見事なまでに裏切ってくれる(笑)。というわけで、どんなセットを披露してくれるのか期待を胸にAIRへ。

 

まずメインフロアに向かうとYOSAがプレイ中。現在21歳ということだが”Dirt Crew”や”Drumpoet Community”など名門レーベルから次々とリリースを重ね、各シーンから注目を集めている彼。ブラックミュージックから影響を受けたであろう、ベースラインやオルガンの音などが随所にちりばめられていて、それらが絶妙なバランスで組み立てられたライブセットは気持ちよくすばらしいものだった。彼のサウンドをまだ聴いていない人はこちらでぜひ。

 

そのあとはいよいよMASOMENOSの出番。まずはJoanのDJセットからスタート。

ディープな空間系の楽曲や、大袈裟すぎないシンセリフが入ったトラックを中心にプレイ。時折入ってくるトリッピーな声ネタなど遊びを取り入れつつ、骨太な淡々としたDJセットを披露。オーディエンスも、徐々にMASOMENOSワールドから抜けられない状態に。

そしてAdrienへバトンタッチ、ここからはライブセットがスタートし、ダビーなエフェクトを駆使した幻想的な楽曲や、彼ら特有の生音や声ネタをサンプリングした派手すぎないサウンドで、独特の空間を作り上げていた。低空飛行ながらも、ツボを抑えたライブセットはとても満足できる内容だった。

 

ラウンジでは今回のツアー限定販売だった「MASOMENOS & LEMOS」キャラクターTシャツもしっかり購入し、一晩通して大満足のパーティーだった。

 

 

Photo : Masanori Naruse Photo : TIMO