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ゴア探訪レポート vol.1

クラベリアレポーターのササッキーです。今回、いきなり年末をゴアで過ごすことになったので、ついでにゴアのパーティ事情をレポートします!

ゴアはもう「終わった」ってホント?

70年代にはヒッピー文化の隆盛、90年代にはトランスの流行とと もに「聖地」化した、ゴアだけど、その後、法律的に深夜のビーチパーティーやドラッグの取り締まりが強化されるのに従って、最近では「終わった」なんてウ ワサも聞くよね。で、ホントはどうなんだろ?って思って行ってみたんだけど、結論からいうと、半分ホントで半分ウソ。確かに真昼間から大麻を吸ったり、 素っ裸になったりしてビーチパーティー!みたいな、かつてのヒッピー的、コミュニティー的な要素はもうほとんどないけど、まだまだ別な楽しみ方がありまし た。

つまり、「俺ってコアなトランス野郎だし、ヒッピーだから、ゴアくらい制覇しとかなきゃ!」なんて勘違いして行くと、「たいしたことねえなあ」ってなっ ちゃうけど、「いい休暇」を過ごすための一要素としてパーティーを考えると、なんたってインドだし、アラビア海は今も昔も変わらずキレイだし、きっと満足 のいく旅になるんじゃないかな。まあ、ともかく1週間の見聞をレポートするので、よろしく!!

【↓写真キャプション】
左:いまも昔もアラビア海は変わらずキレイ!!
中:特に夕暮れどきはサイコーです!!
右:夜にはこんな断崖で大騒ぎしていることも。

やっぱりゴアはゴアトラ全開!!

ゴアっていうと、なんとなくそこら中でビーチパーティーをやってそうな 印象だけど、なんでも現在は深夜にビーチパーティーをやっちゃいけないそうで、全パーティーともお店の開催。といっても、そこはやっぱりゴア。ほぼ全店 オープンエア。椰子の木に囲まれながらジャングル気分で踊ったり、崖の上から海を眺めながらチルったりできる! 各店の詳細はあとで読んでもらうとして、マズは全体の傾向。

音はどこにいってもほとんどトランス!たま~に脈絡なくポップスやハウスのかかる店もあるけど、やっぱベースはゴアトラなのです。で、客層はと言うと場所 にもよるけど、半分以上はインド人。白人系はイスラエルが一番で、次はドイツ。英語ネイティブな人はあんまりいなかったなあ。アジア系はほとんど会わない けど、ほぼ100%日本人ね。

地元クラバーによると、なんでもこのクリスマスから新年にかけてがゴアの観光&パーティーのトップシーズンなんだそうで、この時期は特にインド系の人が増 えるんだそうな。他の時期のほうが白人系が多くて、こっそり秘密パーティをやってるんだそうだけど、残念ながら今回そうした秘密パーティにはめぐり合え ず。。。

基本的には各クラブとも特に有名DJが回すわけでもないので、フライヤーもないことが多いんだけど、たまにフライヤーやポスターに「シークレットインター ナショナルDJ!」とか書いてあっても、たいていは全然聞いたことない、DJチャパティやら、DJマサラやらがやっていることが多いので、あまり有名 DJは期待できない。でも、GMSとかはよくやってるようだし、知らないDJでも、ウマイ奴はウマイので、まあ気の持ちようかと。とにかく海外でパー ティーに行って思うのはやっぱ日本のDJって平均的なレベルが高いよなーってこと。

【↓写真キャプション】
左:ゴアのクラブはやっぱトランス全開!!
中:クラブにはインド系の若者がいっぱい。
右:炎を自在に操る日本人パフォーマーを発見!

PARADISO

アンジュナ(ANJUNA)ビーチの先端の崖の上にあるクラブ。段々畑状になってい て、全部コンクリで固められてるけど、半分以上はオープンエア。どっちかというとチルに最適で、フロアは屋根の下だし、ちょい手狭なのに加えて、いつも音 の趣味が悪いというか、要するにいきなり場違いな音がかかって乗れないこと多し。ベースはトランスなのに、ロックとかポップスとか混ぜて、余計なマイクパ フォーマンスしたりして駄目になる感じ。でも、ロケーションとか雰囲気的にはかなりイケテる。入場料は変動するみたいだけど、12/29で500ルピー。

【↓写真キャプション】
左:割とちゃんとしたエントランス。
中:天井の低いダンスフロアは夜光塗料で装飾。
右:野外エリアでは地元っ子がファイアー!

CUBANA

アンジュナビーチの隣、アルポーラ(ARPORA)の山のてっぺんにあるクラブで、山を 登っていかないと入れない。23時になると毎夜、山頂からサーチライトを照らしているので、すぐにわかる。店内にはプールやジャクジーが装備されてたり、 カップルしか入場できなかったりしてることからもわかるようにちょっとスカシ気味の店。ハイヒール&ミニスカのモデルっぽいオネーサンがやってくるなど、 バブル期のマハラジャっぽいかんじかな? 音のベースはハウス/トランスだけど、ポップスやヒップホップも。入場料は12/30でカップルで2,500ル ピー。いつも他より高いらしい。にも関わらず、非常に人気で年末はほぼ毎日、混雑による入場制限やポリスストップでした。

【↓写真キャプション】
左:山に登る入口には看板があるのですぐわかる。
中:1時過ぎには満員で入れないことも。
右:いろんな人種が入り混じってます。

HILL TOP

名前の通りアンジュナからバガター(VAGATOR)に行く途中の丘の上にある塀で囲 まれた5,000人規模の完全野外の店。規模も雰囲気も音質も、ここが一番。オススメ。そこかしこに椰子の木が生えてて、人が入るとまるで森の中のパー ティーの様だし、夜光塗料のペイント装飾があったり、まわりの塀沿いにはゴザを引いたチルエリアがあったりして、いわゆる典型的なトランスワールド。しか も、チルエリアには一面に、どうみても「私クラブなんて興味ありません!」という感じの物売りのおばちゃんやオネーサンがほの暗いロウソクの炎に揺られな がら、タバコやお茶、食べ物を買いに来る客をだまーって待っているのも雰囲気満点でヨシ。3回行ったけど、いつでもトランス一色で、DJも一番うまかっ た。  ちなみに、ここはNO UNDER 18、NO PHOTOGRAPH、NO DRAG、と注意書きされているのに、そこら中にガキはいるは、写真取りまくってる奴はいるわ、吸いまくってラリってる奴はいるわで大変。場内には警察官 もいるんだけど、なにもせず。 ここはいつも営業してるわけではないそうなので要確認。毎週末開いてるのかというと、店員も要領を得ないので不明だけど、 違う模様。入場料は12/31 で400ルピー、あとは300ルピーでした。

【↓写真キャプション】
左:入口はこんな感じ。手作り感満点?
中:DJブース前。装飾がいい感じ。
右:チルエリアはゴザ敷き。俺なぜか子供に大人気。

DISCO VALLEY

地元のクラブキッズに連れて行かれたんだけど、なんでも、トップシーズンにし かやらないんだそう。だからかどうか、場所も名前の通り、木に囲まれた単なる谷のエントランスにオッサンがロープ張って番しているだけ。ある意味、一番レ イブっぽいかも? 場所は HILL TOPから徒歩15分ほどなので、ハシゴ可能。中は谷の底が小さなフロアになってる以外、斜面に一面、人が座りまくっている、どっちかというとチルな場 所。でも、音はトランス一色でアッパーなんだよね。。装飾や音はHILL TOPに近いけど、どっちも質はHILL TOPが上かな。客はここだけは、白人率が異常に高かったなあ。みんな意外に静か、というか固まってるので人数の割にはアクティブではない印象。でも、い きなり地元のアホが地上10m位で直径15m位の花火を爆裂(つまり地面に破片が刺さりまくり)させたのにはビックリしたなあ。入場料は12/31で 250ルピー。でも、地元っ子がなんか言ったらタダになった。ちなみに彼らはいつも外国人価格の1/4位しか払ってないそう。

【↓写真キャプション】
左:みんな座ってるDISCO VALLEY。
中:フロア装飾はHILL TOPに似てるかな?
右:周辺は真っ暗で何してるかわかりましぇん!

NINE BAR

ここも野外で場内に椰子の木が生えてるので、ちょっと見、HILL TOPに似てるけど4分の1にスケールダウンしたような印象の店。トランスっぽい装飾も似てるけど、音質や雰囲気はHILL TOPのほうが上かな~。場所はこちらもHILL TOPから徒歩15分ほどだけど、DISCO VALLEYとは方向が違うので、両者のハシゴは徒歩だと辛いかも。入場料は元日でも無料。名前がバーだからか、いつでも無料らしい。

【↓写真キャプション】
左:入口はちょっと奥まってるので見えにくい。
中:DJブースはなんかへんなケージの中。
右:装飾はやっぱトランス風。

RADISSON WHITE SAND RESORT

いわゆるリゾートホテルなんだけど「ギネスに挑 戦!世界的DJ目白押し!連続60時間の自己記録更新を目指す65時間連続パーティー!」みたいなことが書いてあったから行ってみたら、たしかにインド系 ではないが、絶対に世界的ではない、ハウスから突如チークに突入するスゴ腕!?のDJに合わせて踊るダンスコンテストの真っ最中!!DJは超ノリノリなの に、客はラジオ体操な若者とサリー姿のおばあ様やターバンのおじ様&児童満載!とんがりコック帽のシェフが料理を提供!これはムリ!と思って10分で退 散。入場料は12/30で600ルピー。金返せ!

【↓写真キャプション】
左:入口は武装警備員もいて物々しいんだけどね。
中:場内はかなりのカルチャーショック!
右:DJだけはものすごくノリノリ。