INTERVIEWS
バナーバナー

Kyoto Jazz Sextet

沖野修也といえば、DJであり音楽プロデューサーであり、そのほか数々の肩書きをもつ才人だ。しかし何より、常に新しい事、まだ誰も行っていないことにチャレンジする挑戦者であり続けている1人でもある。そして2015年も、新プロジェクトKyoto Jazz Sextetを始動させ、シーンを驚かせた。彼がKyoto Jazz Sextetを始動させたのは、なぜだったのか?その経緯について話を聞いた。
 

 

 

 
- 随分前からそうなってますが、やはりDJも曲を作らないとアーティストとしては認められないですからね。-

 

 

 

 
-この度、本格的なジャズプロジェクトという事で、Kyoto Jazz Sextetを結成するに至ったいきさつをお話下さい。


実は2013年には構想はあったんです。去年、Kyoto Jazz Massive(以降KJM)がメジャーデビューしてからちょうど20年だった訳なんですが、セカンドアルバムをリリースしたら、ジャズに特化した作品を作りたいと思ったのがきっかけでしょうね。Kyoto Jazz Massiveはどちらかと言うとジャズの影響を受けたダンスミュージックをクリエイトするユニットですからね。名前にJazzと付いているけれど、自分名義の作品でJazzやってないなぁ・・・と改めて気付いたんですよ(苦笑)。
で、たまたま2014年は、Blue Noteの75周年だったんですが、レーベルの方から何か企画を出してほしいと言われ、アイデアを10本程提案したんです。その中に既にKyoto Jazz Sextet(以降KJS)でBlue Noteのカバーをするという企画が入っていたんです。担当の方が退職される事になり、全部ボツったんですが・・・。
ところが、2014年の11月末に国際写真展、KYOTOGRAPHIEの主宰者の方とお会いする機会があり、「2015年の会期中にBLUE NOTEで数々のジャケ写を撮影されたフランシス・ウルフさんの展示があるのですが、KJMと何かコラボできませんかね」と打診されたんです。捨てる神あれば、拾う神ありとはまさにこの事で、KJSの構想をお話したところ先方にも大変興味を持って頂いて実現する事になったんです。僕が本格的にジャズアルバムをリリースする。そして、国際写真展と連動するという事で話題性はあるかなと。勿論、曲が大事なんですが、手に取って聴いてもらうには今の時代、強烈なフックがないと難しいでしょ?逆に、これ位のインパクトがないと聴いてもらえないというシビアな状況ではありますが・・・。要するにいい曲を作るだけじゃなく、どうやって注目を集めるかという事を僕達アーティストは考えなければならないんです。
ちなみに、Sleep WalkerのようにJAZZ作品にプロデュースでは関わってきましたけど、やはり吉澤はじめさんの能力を僕が世界に紹介するという側面が強かったし、入り口と出口のチェックはしたものの、メンバーにかなりお任せしていた部分が大きいので、Sleep Walkerは僕の作品とは呼べないでしょう。故に、自分がどんな曲をどんな風にどんな内容で録音するのかという事を含めて、方向性やアレンジも僕がイニシアチヴを取って牽引して行くという意味で、Kyoto Jazz Sextetは僕のプロジェクトだと言えると思うんです。
 

 

 

-という事でアルバム『Mission』は、4/18~5/10まで京都の市内各所で行なわれるKYOTOGRAPHIEと連動されるとの事ですが、KJS/KJMは具体的にはどういった形でコラボされるのですか?

まず、『Mission』で録音した8曲中、5曲が『フランシス・ウルフとブルーノート・レコード』展で展示される写真を使ったアルバムに収録されている楽曲のカバーなんです。おそらく会場で流れるか販売されるでしょうね。会場ではオリジナルの方が流れているかもしれませんが(笑)。
また、KYOPTOGRAPHIEの期間中4/26(日)に、ハイアット・リージェンシー京都で、『KYOTOGRAPHIE presents KYOTO JAZZ SEXTET tributes to BLUE NOTE』と題し、KJSのライブを行ないます。これが実質的なKJSのデビューライヴになるでしょうね。DJはKJMで担当します。
それから、4/17(金)は、同じハイアット・リージェンシーのレセプションで僕がDJをしますし、翌4/18(土)はメトロで、オープニングのトークイベントにも参加します。
そして、5/4(月)には同じくメトロで、『DO IT JAZZ! meets KYOTOGRAPHIE presents THE BLUE NIGHT』というイベントで、沖野兄弟がDO IT JAZZの田村正樹君と一緒にDJをします。おそらく、ゆるくBLUE NOTE縛りかと。

前後しますが、4/25(土)の昼間には、KJSのベース、小泉P克人が『フランシス・ウルフとブルーノート・レコード』展の会場であるしまだいギャラリーで独奏を、同じく4/25(土)の18:00からハイアット・リージェンシーで、沖野好洋がDJ、KJSの平戸祐介がソロ・ピアノを披露する予定です。
余談になりますが、KYOTOGRAPHIEとコラボした事はリリースの後押しになったと思います。「BLUE NOTEのカバーを他のレーベルから出しちゃダメでしょ!」と担当ディレクターも乗り気でしたから。最初控えめに、オリジナル曲を集めたコンピレーションアルバムって形での発売もありですよってレコード会社に伝えたら、「もうアーティストのコンピは売れないです・・・」と言われ・・・(苦笑)。逆に、「新録の方がいいです!」と発破をかけられたりして・・・。そりゃそうですよね。レンタルCD/DVDのショップに言ってもカフェで聴くジャズとか、選曲者が誰っていうよりも、シチュエーション別コンピみたいなのが大量に目につきますからね。ま、ライトユーザーなんかにはそっちの方がいいんでしょう。僕のソロアルバムもそういう所では扱ってないですからね。誰も知らないでしょ、沖野修也なんか。不思議なもので、借りたい映画は一杯あるのに、借りたい音楽は全くない。なんなんでしょう、アレ・・・。もう、DJへの幻想ってないんでしょうね。ただでさえCDが売れない時代に、コストがプレス代以外にほとんどかからないコンピですら出せないんですよ。誰々選曲!なんて神通力が通用しない。選曲のセンスが、判り易い切り口に負けちゃってるって事でしょうね。大体にして、選んでる曲が悪くなくても、曲順が酷いコンピが殆どですから。世の中を驚かせる企画力も足りなかったんでしょう。もう手遅れですが・・・。随分前からそうなってますが、やはりDJも曲を作らないとアーティストとしては認められないですからね。

 

 

 
- サンプリングだとかループだとか、マッシュアップという現代的な手法を"人力"で行なう事で、一聴するとオーセンティックなジャズに聴こえるけれど、実は先端のジャズを実践しているんですよね。-

 

 

 

-なんかすごい所まで話がいっちゃってますが・・・。この『Mission』は、BLUE NOTEのカバーアルバムでもあるって事ですね?名曲のカバーで苦労された点などはありますか?

苦労も何もノイローゼ状態ですよ!リリースが決まってからリハーサルまでに1ヶ月位時間があったんですが、もう、アレンジの事で日々苦悩する毎日でしたね・・・。BLUE NOTEのコンピレーションも、カバーアルバムも過去何枚もリリースされている。KJMでも『DAZZLING BLUE』という70年代BLUE NOTE音源を使ったコンピレーションを出した事がありますから。オリジナルと、そして、他のコンピとどうやって差別化を図るかを考えに考え抜きました。大体にして、DJの大先輩、Patrick Forgeに、KJMファミリーはカバーが多過ぎる!とか、日本人は安易なカバーが多過ぎる!!と怒られていましたからね(苦笑)。彼が言うにはカバーする以上、現代に出す必然性みたいなものがないと、カバーをする意味がないと。そりゃ、そうですよね。有名な曲に頼れば、曲書かなくてもいいし、認知度が高いから興味も持ってもらい易いですからね。でも、それは作曲という行為から逃げている事でもありますから・・・。
勿論、DJだから、どんな曲をカバーに選んだかとか、それらをどんな順番で並べたかってところにプライドはあります。それも立派な表現だから。誰にも気付かれないとしても(笑)。ただ、カバーするなら、人とは違う曲をチョイスし、誰も思いつかないようなアレンジを施したい。いや、そうしなきゃ、Patrick先輩にまたこっぴどく叱られる・・・という思いはありましたね。

そもそも、KJSは、BLUE NOTEの新主流派/モードジャズのリバイバルにフォーカスした路線にしたいと考えていたんです。何故か?それは、単に僕が新主流派やモードジャズが好きだったというだけでなく、この時代のジャズをDJは避けて来ましたからね。皆さん、嫌いじゃないとは思うんですが、やはり、踊れるジャズの普及にはどちらかというとB級のジャズやジャズファンクを取り上げ、鑑賞音楽のジャズを否定して来た訳ですよ、僕達は。アイデンティティーの確立にモダン・ジャズを必要としていなかった。ところがこの度、僕がKJSを始めるに当たって、やはりそこは避けられないなと思ったんです。だって、70年代のスピリチュアル・ジャズですらキワモノ扱いされますからね。オーセンティックなジャズのファンには。だから、芸術としても完成度の高い新主流派を敢えてモチーフにする事で僕なりのジャズに対する思いを伝えたかったし、本格派のジャズプロジェクトと銘打つ以上、そこに向かわざるを得なかった。ま、ジャズ喫茶のオーナーやコアなジャズファンに『Mission』がどんな風に受け入れられるかは興味深いですね。ちなみに、Patrick先輩には音源を送ったんですが、まだ返事が来ていません・・・(汗)。

 

 

 

-で、結局、アレンジは解決したって事ですよね?

なんとか・・・。それこそ"JAZZとは何ぞや?"みたいな事に立ち返り、同時に現代的な音楽の"らしさ"みたいなものも再検討したんですよね。今回、全編アナログレコーディングをしたという事もあり、録音方法だけでなく、楽器もオーソドックスな編成にしたんですよ。今の音楽っていうとコンピューターを使った打ち込みだとか、最新のキーボードを使ったエレクトリックなサウンド・・・みたいに思われがちですが、僕は、敢えてそういう普通の手段を使わずに、発想に新しさを求めたんです。きっと、昔のジャズにはなかった筈だと思うんで。要するに、サンプリングだとかループだとか、マッシュアップという現代的な手法を"人力"で行なう事で、一聴するとオーセンティックなジャズに聴こえるけれど、実は先端のジャズを実践しているんですよね。60年代風に聴こえるけれど、決して60年代にはなかったジャズになっています。
60年代に限らず、70年代のジャズのフレーズを引用したり、ループしたり、マッシュアップしたり。さらに新譜のリズムやメロディーにも触発されています。音楽に詳しい人なら元ネタを推測できるんじゃないですかね。関係者向けにKJSの"取り扱い説明書"みたいなものを作ったんですが、そこでは参考にしたアーティストの名前を列挙しています。それでも、具体的な曲名を指摘される事は一部の評論家の方を除いて殆どなかったので、上手く消化できたのではないかなと。参考にしたアーティストに聴かせてもバレない自信があるので、パクリではないです。あくまでオマージュ。仮にバレても褒められるんじゃないですかね。敬意と愛がありますし、"そのまんま"って事はないですから。

 

 

 

- 全編アナログレコーディングという事ですが、スタジオや機材などにもこだわったんですよね?

録音は池袋のDedeというスタジオで行ないました。僕が機材にこだわったというよりも、オーナーの吉川さんの機材へのこだわりが半端ないですからね。レコーディングからマスタリング、カッティングまで全てテープを使ったアナログ行程です。
レコードに関しては一切デジタルを通過していません。これって、音楽業界に25年いて、初めての事だったんですよね。MONDO GROSSOですら打ち込みでしたからね。SLEEP WALKERも録音はアナログでしたが、海外プレスだったため、マスターをデータで送ってましたから。今更?と言われるかもしれませんが、本格的なジャズ・プロジェクトをやる以上、一度は完全アナログレコーディングを経験しておきたいなと。昔ながらの音の作り方の勉強になりましたし、逆に言うと打ち込みやMacを使うメリットも改めて思い知らされました。いずれにせよ、いろいろと考えるいい機会になりましたよ。
ここ数年、The Roomでレコーディングしていて経費を削減する感覚は身につけて来ましたし、ドラムに関しては時にスタジオを越えるレベルにも達しました。でも、やはりそれなりの投資があって作られた設備でしか録れない音があるんですよね。特に一発録りの場合は。しかも、ミュージシャンのレベルが高ければ、それなりの準備をして臨む事で大幅に経費が節約できる。『MISSION』のレコーディング、僅か8時間ですからね。1曲1時間。今、セールスの減退によって、予算の大幅な縮小が求められたりしますが、機材が充実した施設でも、短時間で録音できれば問題ないんです。それに、KJSの場合は、皆さん、The Roomにゆかりがあった事もあって非常に協力的でしたし。やはり人脈って大切ですよね。よく冗談で、「KJMに参加ってプロフィールに書けるんだから、これからは若手からレコーディング参加費を徴収する!」なんて言ったりするんですが、今回のメンバーには、タイトなスケジュールと予算の中、ベストを尽くしてもらって本当に感謝しています。彼等からは一生、参加費は徴収しません(笑)。

 

 

 

-『Mission』に参加されたミュージシャンの方はどういう理由で選ばれたんですか?

-今回は、僕と同世代ではなく、敢えて下の世代のメンバーを起用したんです。僕はKJMのライブの事をサッカーの日本代表になぞらえ、"オキノ・ジャパン"って呼んでたりするんですが、これは、まさに僕が世界と対抗できる人材を招集したジャズ版の日本選抜だと思っています。しかも、全員、僕と何らかの繋がりがあるので、面識ない人を評判や実績で集めた訳ではありません。
まず、ピアノの平戸君なんですが、quasimodeでデビューする前から知っていたのに、一度も仕事をした事がなかった。Remixは頼んだ事があるんですが。吉澤はじめさんという偉大なピアニストと長年ご一緒させて頂いていますが、彼を起用する別のプロジェクトの構想があり、今回は平戸君を抜擢したんです。たまたまquasimodeが活動を休止するという事もあり、KJSのせいじゃないのか?という疑惑をファンの方に持たれたりもしましたが、そんな事はありません(苦笑)。
トランペットの類家君には、かつてKJMのライブセットに参加してもらった事があります。昨年の11月にばったり青山のこどもの城の前で遭遇し、「何かやろうよ!」と話していたばかりなんですよね。ちょうどその直後にKYOTOGRAPHIEとのコラボ話があり、類家君に頼むしかないなと。
サックスの栗原君は、KJMのライブ、ROOT SOUL、DJ KAWASAKIのレコーディング等でよくお世話になっています。MOUNTAIN MOCHA KILIMAJAROへの加入でファンクのイメージが強い彼ですが、2年前に観たJAZZ COLLECTIVEへの客演が印象的でSLEEP WALKERへの加入を依頼する事を考えた事もありました。その後、Tokyo Crossover/Jazz Festivalに出演したCarlos Garnettに直々にレッスンを受けた事もあり、更に成長しましたね。最近ではThe Roomで栗原健カルテット名義でライブをやっていたりして僕に最も近い距離にいるサックス奏者なんです。
ベースの小泉君も随分前から知っているんですが、最後に仕事をしたのは僕のDJ生活25周年記念でライブをやった時に参加してもらった時かな?ドラムがBRAND NEW HEAVIESのJAN KINCAID、ボーカルがN'DEA DAVENPORT、サックスが菊地成孔さんという豪華メンバーでした。彼はThe Roomにも遊びに来てくれていたし、エレクトリックベースは池田憲一に頼む事が多いんですが、今回はウッドベースでしたからね。松浦俊夫君のHEXにも参加しているので、去年モンテネグロのフェスで一緒だったんです。久々に彼ともやりたいなぁと思っていました。で、ドラムの天倉君もKJMのライブに参加経験があるんですが、彼はそもそもThe Roomで見出されたドラマーなんですよ。彼がまだバイトをしていた頃にたまたまお客さんがThe Roomのジャムセッションに彼を誘ったらしく、遊びに来て叩いたところ、あの江川ゲンタさんが絶賛したという逸話があります。しばらく疎遠(笑)になっていたんですが、ここのところ、JAZZTRONIKのライブをThe Roomでよく見る機会があり、今回のプロジェクトに必要不可欠だなと。ゲストの菊地成孔さんは、ライブでの共演やトークイベントでご一緒させて頂いた事はあるんですが、音源にご参加頂くのは初めてなんです。ウェイン・ショーターのカバーをするのに、菊地さん以外はいない!と思いお声を掛けさせて頂きました。それに、KJMの代表曲、Eclipseを菊地さんが吹く!ってのは1つの事件だと思うんですよね。日本のジャズとクラブ・ジャズの邂逅という意味でも。ちなみに、菊地さんを含め、ほぼ全員The Roomで出逢っていますね。平戸君はThe Roomで再会か。改めてThe Roomの重要性を痛感しました。

 

 

 

 
- 海外のリスナーが聴いても楽しんでもらえる内容になっているとは思いますが、受け入れられるのと出せるってのは別ですからね。 -
 

 

 

-当然、海外発売もお考えですよね?

-どうなんでしょうね?海外のリスナーが聴いても楽しんでもらえる内容になっているとは思いますが、受け入れられるのと出せるってのは別ですからね。今、オーストリアのユニバーサルが手を挙げてくれていて、ドイツのユニバーサルも検討してくれています。ベルリンでイギリスのBLUE NOTEの担当者にも会いましたし・・・。アメリカも前の社長は知っていたんですが、ジャズのハードル、高いでしょうから難しいかもしれません。でも、無視出来ないと思うんです。ただ、今回ダンスを目的にした作品にはしていないので、DJのサポートを受けられるかどうか未知数ですからね。でも、DJの中でもラジオ番組を持っている人には使ってもらえるかもしれませんね。KJMはライブもやりますが、基本沖野兄弟=DJユニットですからまだまだクラブが主戦場です。一方、KJSはあくまでライブバンドで、ジャズクラブやコンサート会場で活動するプロジェクトですからね。海外公演をやってCDを手売りする方が現実的かな。ま、呼んでもらえるかどうかって事がそもそも問題なんですが。

 

 

 

-最後の質問です。現在、音楽産業を巡る状況は非常に厳しいと思うのですが、果たして音楽に未来はあるのでしょうか?

音楽はなくならないと思うんです。でも、定額サービスが普及したりもするだろうし、過去の音源聴いても膨大な量がありますから、新しい音楽にニーズあるのかな?って事ですよね。僕が思うに、これからの音楽産業は2極化してゆくと思うんです。もう、ビジネスと割り切って徹底的に儲けるタイプ。もう一方で、好きな音楽を諦めずに1人でも多くの人に聴いてもらう努力が必要なタイプ。中途半端なのは淘汰されるだろうし、むしろ淘汰されてほしい。2匹目のなんとかとか、お金も勿体ないし、そこに人材と時間が取られるのは良くないと思うんです。だから、この2極化は個人的には歓迎です。より芸能と芸術みたいなものの区別がはっきりしてくれた方がやり易くなると思うんです。
僕自身も新しいアルバムを出すのはどんどん難しくなって行くとは思いますが、やりようはあると思うんです。写真展とコラボしたり、たった8時間で作った『Mission』は、そういう意味でも好サンプルになるのではないかと。過去には決して存在しなかったジャズですから、リリースする理由もありますからね。その理由をリスナーの皆さんに上手く伝えられたら、興味を持ってもらえると思うんです。昔の焼き直しだったら、名盤聴く方がいいに決まってますからね。新しくてユニークな音楽を作る人にとってはまだまだ未来はあると思いますよ。決して明るく眩しい未来ではないかもしれませんが・・・。でも、アレンジで悩んだ1ヶ月間、デモ作りの為のプログラミングを担当してくれたROOT SOULこと池田憲一と開き直って口癖のようにこう言ってたんです。「もし思いつかなかったら、最悪、オリジナルのまんまでいいか!」と。いやぁ、そうしなくて本当に良かったな。危うく自分の未来を閉ざしてしまうところでした(苦笑)。
 

 

 

- Release Information -

アーティスト:Kyoto Jazz Sextet
タイトル:Mission
発売日:4月15日
価格:2,916円(税込)

[トラックリスト]
1. サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド (リー・モーガン)
2. スピーク・ノー・イーヴル (ウェイン・ショーター)
3. ザ・メルティング・ポット (フレディ・ハバード)
4. サコタッシュ (ハービー・ハンコック)
5. ミスター・ジン (アート・ブレイキー)
6. ジンリキシャ (ジョー・ヘンダーソン)
7. アップ・ア・ステップ (ハンク・モブレー)
8. エクリプス (Kyoto Jazz Massive)




- Event Information -

■4月26日 ハイアットリージェンシー京都公演
http://www.kyotographie.jp

■5月25日 ビルボードライブ東京公演
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=9434&shop=1