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Beppe Loda

 
俺のアイディアっていうのは、みんなを踊らせることはもちろんだけど、「新しい音楽の文化」を、みんなとシェアするってことさ。

 
- まず最初に、あなたのDJキャリアを教えてください。

俺の40年のDJキャリアを全部話すとなると長くなるな。それじゃあ、俺のキャリアの中で、まずDJをスタートとした時から"Typhoon"のクローズまでの話をするよ。
それは1987年のことだね。1973年の後半から74年の初めにDJのキャリアをスタートしたんだ。最初にプレイしていたのは、ロック、ソウル、RNB&FUNKYだったんだけど、76年くらいから新しくリリースされたレコードを追いかけ始めたんだ。それはユーロディスコだったり、イタリー、フランス、ドイツ、カナダからリリースされたものを、常にチェックしていたね。その時の話で、いつも衝撃を受けていたのが、モロダータイプの音楽とスペースディスコだったよ。例にあげると、Space、Rockets、あとItalian Celso Valliのプロダクションや、ちょっと変わった7インチなんかにも、あの当時は衝撃を受けたな。
その後に軍隊での経験があってさ。それが終わって、俺はまたDJに戻ったんだ。けれどその時は、まだユーロディスコなんかをプレイしていたんだけれど、俺は常に新しい音を求めていたんだ。兵役から帰ってきた頃から、新しいジャンルの音楽も、積極的に織り交ぜてプレイするようになって、アフロディスコ、フュージョン、サイコソウル、サイコファンク、ニューウェイブ、インタストリアル、ポップ、あとクラウトロックの中でも、よりロックティストな音が、フロアにいるみんなを踊らせていたね。

俺が、クラブ"Typhoon"のコラボレーションの中で生み出していったアイディアって言うのはさ、ドイツなんかからも来ていたよ。70年代の終わりと80年代の初め、イングランドからニューウェイブが世の中に表れるまでは、新しいエレクトロニックのほとんどは、ドイツから来ててさ。あと1892年の半ば、俺はパーカッションの学校に通ってアフリカンリズムを勉強したんだ。その時から、俺は自分のDJセットを3分割してプレイするようになった。まず最初の1時間に、ロック、ポップ、エレクトロニック、ニューウェイブ、インダストリアルなんかをプレイして、次にアフロ。そして最後に、自由に何も考えず、フリースタイルでプレイしていたよ。

1984年に、いったん"Typhoon"を離れて、"Cosmic"で11月の終わりまでプレイしたよ。"Cosmic"では、自分のスタイルを少し変えてプレイしていたね。1985年に、また"Typhoon"に戻ってきて、 1986年くらいは、ラテンジャズや、チカーノミュージックに、フュージョン、初期のアシッドジャズなんかを織り交ぜてプレイしていたね。そして、1987年に"Typhoon"は、クローズしたんだ。いい終わり方だったよ。
 

- あなたがDJをやろうと思ったきっかけは何ですか?

音楽を愛してるからさ!!
 

- 伝説的なクラブ"Typhoon"で、レジデンツDJをされていた時の話を聞かせてください。

Manerbioっていう、小さい村での話なんだけど、そこに俺は、洋服を買いに行ってたんだ。その洋服屋のオーナーっていうのが、俺のDJスタイルや、俺のやりたいことにすごく興味をもってくれてさ。彼とはクラブや音楽のことをいろいろと長い時間話をしたんだ。それで、まずは一緒にパーティーを始めることになってね。"The Kinky Club"っていう、小さいクラブで最初やったんだけど、それが大盛況だったんだ。何年後に彼が新しいクラブをオープンするってことで連絡が来て、それが"Typhoon"さ。俺が"Typhoon"のサウンドシステムを選んだり、俺の身長に合わせてDJブースを作ってくれたんだ。
 


- イタリアでは、"Cosmic"も"Typhoon"と並ぶ、伝説的なクラブといわれていますが、あなたは両クラブでプレイしていましたよね?あなたにとって、どういうイメージですか?内装やサウンドシステムなど、箱に関する1番の違いは、何だと思いますか?

まず最初に、他のDJやクラブに対して、リスペクトの気持ちを持って話させてもらうよ。ポジション的に俺は、Conrad Schnitzlerや、Steve Reichみたいなアーティストだったんだ。サウンドシステムは、実は、ほとんど一緒だったんだ。唯一、大きな違いはターンテーブルが違ったくらいかな?クラブの中の内装を、イタリアの70年代のファッションで空間を作ったりすることを、みんな「Cosmic」って、呼んでたよね。74年にもっとも有名なディスコの1つだった"L'altro Mondo Studio"っていう箱があったんだけど、クラブ"Cosmic"は、"L'altro Mondo Studio"にイスパイヤーされて作ったものさ。"Typhoon"は、ディスコテックよりも、もっと文化的な要素を持ってたクラブだったね。例えば、内装をデザインしたやつは、映画監督のFederico Felliniと一緒に仕事をしていたし、DJセットに関してだけど、俺のアイディアっていうのは、みんなを踊らせることはもちろんだけど、「新しい音楽の文化」を、みんなとシェアするってことさ。

 

おばあちゃんを家に残して、みんな、俺のパーティーに遊びに来い。しかも、みんな、下着一枚で来てくれ。 
Beppe Loda、地球で1番ハンサムなDJより
 


 
- "Typhoon"が伝説的なクラブと言われ、イタリア国外からも、たくさんの人が押し寄せる人気クラブになったのは、何でだと思いますか?

"Typhoon"は、Garda湖からそんなに遠くなくって、ホリデーシーズンになると国外から多くの人がやってきたんだ。俺が作ったミックステープが、移動距離に聴くには最適だったんじゃないかな。オーストリア、ドイツ、オランダ、スイスから来るやつらは、みんな俺のテープを持っていたね。
 

- ディスコだけではなく、オールジャンルを織り交ぜ、プレイするDJスタイルを確立されたのはいつ頃ですか?

78年、兵役から帰って来た時だな。
 


- みんな、あなたのことをアフロシーンの創始者と呼んでいますが、アフロミュージックを一言で言うと?

そうさ、俺だよ、その通りさ。まず「イタリアンアフロ」は、音楽のジャンルでは無い。けど、それは箱のようなもので、その箱っていうのは、昔、いろんな音楽の種類を入れたものでさ。その中に入ってる音楽っていうのは、全てアフリカからのリズムを持ってるものさ。例えば、ブラジル (Also afro/Brasil)、 キューバン (Afro cuban)や、ジャズティストのフュージョン (Afro jazz)、アフロファンキーなんかが、そうかな。

 
- 現在DJプレイで使用している機材は何を使ってますか?

通常はパイオニアのCDJを使ってるよ。なぜなら自分でたくさんエディットをしているからね。
 
 

- DJをする際、何か心がけてることはありますか?

あるよ!常に頭の中にあるのは、DJとしての本物のセンス。それは、一晩中クラウドを踊らせなきゃいけないセンスのことだよね。それができなかったら、俺は"Harakiri"するしかないな。

 
- 今現在どれくらいのレコードを所有しているいますか?また、レコードはどうやって管理していますか?

今は15000枚以上かな。ジャンルと、アルファベットで、図書館みたいに整理してるよ。

 
- あなたはこれまでに、いろいろな国でDJをされてきたと思いますが、1番印象に残ってる都市、パーティーもしくはクラブはありますか?

自分がプレイしてきた国や、都市、パーティー、クラブは全部良かったけど、中でもベストだったのが、ロンドンの「The Lasermagnetic」のパーティーかな。次は、ベルギーのゲントの"White cat"、マドリッドの"Wonky"、ドイツの"Salond Des Amateur"、"Pudel Club"や、ベルリンの"Humboldthain"、デンマークの"Harvey's Club"とか、まだまだたくさんあるかな。 日本のクラブやクラウドが、すごくいいって言う評判を聞いてるからすごく楽しみだな。

 
- 尊敬しているアーティスト、影響を受けたアーティストはいますか?

たくさん、たくさん、多過ぎるね!Francesco Boscolo、Vangelis、Moroder、ドイツのアーティスト、その他にもたくさんいるよ。

 
- 現在あなたは、レジデンツパーティーは持っているますか?

たくさんレジデンツを持ってるけど、その殆どがイタリアだね。

 
- 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

親愛なる日本の人々へ。
おばあちゃんを家に残して、みんな、俺のパーティーに遊びに来い。しかも、みんな、下着一枚で来てくれ。 
Beppe Loda、地球で1番ハンサムなDJより

 
- Beppe Loda Japan Tour 2013 -

9月27日(金) 鹿児島"R°"
9月28日(土) 神戸"Troop cafe"
10月5日(土) 東京"ZERO"
10月6日(日) 神奈川"Oppa-la"

■Beppe Loda -- Spacedisco Age Vol.1
http://www.theitalojob.com/2013/09/beppe-loda-spacedisco-age-vol-1/

■HMV
http://www.hmv.co.jp/artist_Dj-Beppe-Loda_000000000364385/item_Spacedisco-Age-Vol-1_5547345