INTERVIEWS
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Reach Visuals

- まず「COCOON HEROES」 の楽しみ方を教えてください。イビサでの楽しみ方、東京での楽しみ方を聞かせてもらえるかな?

「COCOON HEROES」はDJのみだけでなく、来場者を含めすべての人がヒーローになれるというコンセプトにあるように、会場で撮影されたみんなのポートレート写真をスクリーンに映し出すんだ。来場者のみんなもパーティーを演出する上で大切な一部であって、みんな自分自身の写真がスクリーンに映し出されているのを見て驚いているよ。イビサでも東京でも、みんなが参加できるっていうところが楽しいんだと思う。
 
- アンディーは、海外のいろいろな場所でVJをやっていると思うけど、君から見て海外のクラブやパーティのエンターテイメント性は今後どうなっていくと思う?

1998年からいろいろなパーティーでライブビジュアルショウをやっているけど、クラブシーンはその頃に比べて変わったと思うよ。パーティーにくる人たちのファッション、ダンスやお互いのコミュニケーションの取り方も前とは違う。FACEBOOKやTWITTERなどのソーシャルメディアが重要視されている社会だからね。最近の人々は、良いことも悪いことも含めてすぐにシェアしたがるから。写真を取ったり、ビデオを取ったり、今ここにいる瞬間や一緒にいる人たちとの時間を100%楽しんでいない様に感じる。テクノロジーがパーティーに関わる部分はもっと大きくなっていくとは思うけれど、僕たちは一歩さがって、気付くべきだと思う。テクノロジーはパーティーや人間そのものをテイクオーヴァーするものではないってことを。僕たちはロボットにはならないから(笑)。
 
- ところで、アンディーは日本が好きだよね?日本はどういうところが好きなの?

僕が経験した日本は素晴らしくて、美しく、平和で愛があって、勤勉な国だね。平和で調和がとれていて、お互いを尊重することを親や学校からしっかり学んでいることが伝わる国だね。日本の食べ物も大好きだよ。
 
- アンディーは、日本人のみんなと仲が良いよね?パーティ中にたくさんの日本人が集まっているのを見たよ。パーティらしい雰囲気、楽しみ方だと思うんだけど、どう?

僕が日本で旅行している最中にパーティーで出会った人たちは皆、素晴らしい人たちだよ。みんなフレンドリーで、僕にすごく良くしてくれて、たくさんの人たちと仲良くなったんだ。みんな家に迎え入れてくれて、生活を共に過ごして、僕もみんながオランダやイビサにくるときは、同じ風に家に迎え入れて一緒に時間を過ごすんだ。
 
- VJを始めたきっかけをなんだったの?

1998年に趣味として始めたのがきっかけだね。映像を取り始めて、それを編集したりして。その頃はよくパーティーに行っていて、ある日アムステルダムのAwakeningsでMicha KleinがVJをしていたときに、映し出されるイメージを見て、僕もこれがやりたいって思ったんだ。彼が立っているあのVJブースに僕も立ちたいって思ったんだ。その頃は常勤でオランダ政府の仕事をしていたんだけど、空いている時間で、イメージのサンプルを作ったりして実験していたよ。

  - Reach Visualsについて紹介してもらえるかな。

1998年にオフィスワークと並行してVJとして活動し始めたんだ。Reach Visualsという名前はより多くの人々に映像・イメージを通してリーチしたいっていう願いでつけた名前だよ。そのときは、パワフルなラップトップも、VJソフトウェアも、VJ用に作られたミキサーも何もなかったころだったからね。あったビデオミキサーは、アナログのパナソニックMX50。10分間のビデオテープに1サンプルが収められていて、それを8-10ケース使って1つのショウを作り上げていたんだ。ライブでビデオテープをアナログのミキサーでDJの流すリズム、ビートに合わせてミックスしていたんだ。2003年にはオランダ政府の仕事をやめて、フルタイムでアニメーター、フィルムメーカー、VJとして本格的に活動し始めたんだ。

90年代は、僕のインスピレーションは昔の3Dアニメーションからきていて、Studio 1k7のX-MIXシリーズや、SF映画のスターウォーズとかに影響されていたね。最近では、訪れたことのある美しい場所だったり、行く先々で出会う人々や過ごした時間からインスピレーションが沸くことが多いよ。
 
- 日本のVJについてはどう思う?

VJ NumanとVJ Nakaichiはとってもプロフェッショナルで、熱心で、力強いVJだよ。彼らのアニメーション、テクニック、スタイル全て好きだね。VJ Numanは僕と同じくらい踊るのも上手だよ(笑)。
 
- 日本人がどうしたら世界に進出できるのかな?

海外で成功するには、プロフェッショナルなネットワークを持つこと、アニメーション分野でのスキルが十分にあること、LEDやビデオマッピングの知識とスキルを兼ね備えていること。テクノロジーをしっかり駆使できること。特に最近ではテクノロジーの進化が早いからね。
 
- 普段スキルを伸ばすためにやっていることは何だろう?

アニメーションでの新しいテクニック、LEDテクニック、ビデオマッピング、ソフトウェア、ハードウェアを常に勉強しているよ。僕はアナログ時代からデジタル時代を経験しているから、今でも常に新しいことに取り組んで、スキルアップを心がけているんだ。
 
- 最近取り組んでいるプロジェクトはありますか?

新しいプロジェクトを進めている最中だけど、今の段階ではまだ内緒!
最後に、コクーンジャパンのShuや、「CLASH」のArakiが僕を日本に呼んでくれたことを本当に感謝しているよ!
Arigato gozaimasu and always SUGOI and KANPAI :)
 
INFOMATION

タイトル:COCOON HEROES TOKYO
開催日:2月9日(土)
会場:ageHa
時間:23時
料金:DOOR : ¥4,000  ageHa MEMBER : ¥3,000 / U-23 : ¥2,500
出演:【ARENA】SVEN VATH (GER / COCOON), [VJ] VJ REACH VISUALS, VJ NAKAICHI, [LIGHTING] AIBA, [DANCER] CYBERJAPAN DANCERS, 【ISLAND】QP, SACRA, MARIA, HERI, EMIKA, LX-E【BOX】CODE23, KOJI KAWAGUCHI, Shinme, Kamishaku, Amane, E.L.I, [VJ] LIGHTCELL, USK, 沼, 【WATER】YOSHITACA (Fasten Musique), TAKUYA (SURVIVAL DANCE), YOSA (COMPOST RECORDS), KYOHSUKE TANIGUCHI (Ourhouse)

■COCOON HEROES TOKYO
http://www.clubberia.com/events/204844-COCOON-HEROES-TOKYO/