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Burnt Friedman, Don't DJ, YPY

Burnt Friedman、Don’t DJ、YPYという電子音楽界にてユニークな個性を放つ三者の共演が決定。

ドイツを拠点に約40年に渡るキャリアを誇るBurnt Friedman。カッセルの美術大学で自由芸術を専門に学び、卒業後80年代後半には音楽の道へ傾倒。常に斬新かつ独特なサウンドでエレクトリック・ミューッジックをアップデイトしてきた鬼才である。これまで自身名義の作品の他、Atom™とのFlanger、Steve Jansen、David SylvianとのNine Horses、そして今年残念ながら急逝したCANの伝説的ドラマー、Jaki LiebezeitとのSecret Rhythmsなど様々なアーティストとのコラボレーションも行なってきている。特に2000年に始まりJakiが亡くなるまで続いたSecret Rhythmsでのコラボレーションは、西洋音楽の伝統的なフォーマットや音楽的イディオムから離れ、様々な国の古くからのダンス音楽や儀式音楽に学び新たなフォームを開拓してきた。その試みは現在に続くBurntの音楽的探求の礎となっている。昨年には2000年より続く自身のレーベルNonplaceとは別に新レーベルRisqueを立ち上げヒプノティックなダブ・トラックを収録したEP『Masque/Peluche』を発表。今年に入ってからも1993年から2011年までのレア音源をコンパイルし、その活動初期からの独自性をあらためて提示した『The Pastle』をフランスのLatency Recodingsより、またDavid SolomunとAntony Westの著作からインスピレーションを得たという6曲入りEP『Dead Saints Chronicles』がカナダのMARIONETTEからリリースと、その創作意欲は止まる事を知らない。なお2014年以来、約3年振りの来日となる今回の公演でBurntは4方をスピーカーで囲んだセンターステージにてサラウンド・ライブ・セットを披露する。そしてこの日、Burntと共演するのは昨年夏のカップリングツアーも記憶に新しいDon't DJとYPY。The Durian BrothersやInstitut Für Feinmotorikなどのユニットでも活動するFlorian Mayerのソロ・プロジェクトであるDon't DJ。ユークリッドリズムに基づいたポリリズム作品を通じて突出した存在感を放ち続けている個性派アーティストだ。昨年秋にはEkmanやHodgeらのリリースで注目されるイギリスのカルト・レーベルBerceuse Heroiqueから大傑作アルバム『MUSIQUE ACEPHALE』を、今年に入ってからもあのサン・ラの名盤『Space is the Place』にちなんだタイトルを冠した『Hyperspace is the Place』(EM Recordsより)を始め数多くの作品をリリースしており、俄然その動向には目が離せない中での待望の再来日となる。そしてgoatやbonanzas、Virginal Variationsといったグループを率い、カセット・レーベルbirdFriendを主宰する日野浩志郎によるソロ・プロジェクトとして、初期衝動の生々しさを内包しながらトライバルで多面的なリズムの探求を試みるYPY。昨年には待望のフルアルバム『Zurhyrethm』をEM Recordsより発表、今年に入ってからもレフトフィールドな作品を送り出しているロンドンのWHERE TO NOW?から12インチ『2020』をリリースと、他のプロジェクトも含め枚挙にいとまがない活動振りを見せている。

独自の方法論でリズムの可能性を追求し、音楽を拡張する3者の共演。この貴重な機会をお見逃しなく。