熊沢 秀剛

完実電気株式会社 輸入課

メーカーとのコレポン、販売企画、PRなどを担当。趣味は映画館通いと一人旅。 インディーロック、SSW、ニューウェーブ、レアグルーヴ、ディープハウス等、幅広い音楽ジャンルを好む。

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Life is a journey.

 2015年はヨーロッパとアジアを中心に11ヶ国ほど訪問しました。当社で扱っているブランドは世界中のだいたいの地域で流通していますが、国によって勢力図が異なり、それを見るだけでも色々と勉強になります。どの分野もローカルのブランドが強い傾向にありますが、そうではないケースも商品によっては存在します。世界的な技術力を誇る日本のメーカーは国内では圧倒的に強く、海外ブランドをメインに扱う我々は昨今の円安といった負の要素を背負いながら調整とチャレンジを日々繰り返しています。
 年末、ロンドンに行ったときのこと、Argosという面白い小売店と出会いました。日本にはないユニークな流通形態で、オンラインと実店舗の中間にあたるのでしょうか。店には検索用のタブレットと分厚いカタログしか置いてなく、在庫があればその場ですぐ持ち帰りができます。Argosはイギリス国内では有名で、このAmazonと家電量販店を掛け合わせたような業務形態にとても興味をひかれました。Argosの業態から商品をひたすら店頭に流し込む旧来型の営業スタイルは終焉を迎え、どこで何を売るかという商品特性に合わせた取捨選択とそこに被せる販売戦略が非常に大切であることが読み取れます。
 2015年、私個人としては一貫してウェブマーケティングに注視してきました。ソルリパブリックのShadowは私の中で取捨選択と決め打ちが理想的に実践できたケーススタディです。