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A Missing Myth

Kaoru Inoue
A Missing Myth

このアルバムのトラックを聞いたのは、elevenのメインフロアでサウンドチェックをしている時だった。とりあえず新曲のサウンドチェックをしているということだけは教えられていたが、だれもいないフロアーでついついステップを踏んでしまうほどかっこよかったのを覚えている。


今回CD版はノンストップミックスということだが、久しぶりに非の打ち所がないミックス作品に出会った気がする。伸びのある美しい音色からゆっくり徐々にビートが重ねられていく序盤から、増えたビートが徐々に民族的な楽器へと表情が変わり土着的なリズムへ、そのまま現代的な音色へ変化していき徐々にトランシーな雰囲気をまとっていく。そして、終盤手前でフロアのテンションをコントロールするかのようにいったん曲のテンションを下げ、終焉に向けて現代的なミニマルなリズム、血が無意識に反応するような本能的な音色、崇高なものへの祈りetc...過去から未来へ未来から過去へアルバムの印象を叩きつけられるかのような力強いトラックで幕を下ろす。約75分におよぶミックスだが短く感じ、リピートボタンを押してしまう。そんなアルバムだった。オススメです!(データでは、アンミックスの状態で購入可能) Text : yanma (clubberia)