菅村 博和

Pヴァイン マネージングA&Rセクション PR担当

恒星がレコードなはずが、アーティストのまわりを衛星っぽく回っている惑星みたいな役目。

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Year two-thousand-sixteen

 2016年の干支は申でしたが、相場的にも申年は騒ぐという格言もあるそうで、世の中騒がしかったなと皆さまも感じられているのではないでしょうか。そんな人々が巻き起こす騒動/ムーヴメントの“音の鳴る方”より、人々が気持ちいいと感じる“音を奏でる方”に従事していきたいなと改めて感じた1年でした。PRミーティングを行っていても、クラウドを掴むような論が上から降ってきたり、下からはアナログのボタンひとつで先送りができないことを楽しんでいるとの意見に、細部に宿した何かを改めて意識してみたり、Old to the New、ナイスでスムースな出会いのきっかけを演出できるよう心掛けた1年でした。
 近年の携帯端末の飛躍的な進歩とともに音楽環境のみならず、生活環境にもR2-D2の如くサポートしてくれるスマートな相方と24/7な関係になってしまってますが、個人的にはパルパティーンのフォースが作用していそうなネット環境において私のR2-D2が電子羊の夢を見ていないかが気になって夜も眠れません。
 今年もたくさんの作品をリリースさせて頂きました、KINGやCON BRIOら海外新鋭たちの躍動、国内ではKANDYTOWNのメンバーであるIO・YOUNG JUJU、Tempalayら新鋭から、bonobosやOgre You Asshole、トクマルシューゴなどなど、その素晴らしい作品を制作してくれたすべてのアーティストにこの場を借りてお礼を申し上げたいです。とくにYOUNG JUJUのアルバム『Juzzy 92'』はホントに素晴らしく、すべてのスマホドロイドにプリセットし、その歩幅に合わせてタウンからシティをステップしてほしいなと思います。

 来年はどんな年になるでしょう、先人たちが残した未来、SFにも色とりどりなストーリーが描かれていました。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」とはダーウィンの言葉ですが、その意味をなんとなく考えてみる2016年師走の午後より愛をこめて。