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HIDDEN PROJECT × NIGHT FLY

沖縄から奇跡ともいえる組み合わせのパーティー開催!!

昨年、“DANIEL BELL”を初来沖させた「NIGHT FLY」と、沖縄のミニマルシーンを牽引する「HIDDEN PROJECT」がタッグを組み、スペシャルなパーティーを開催します。
そのゲストとして来沖するのは、

“DANIEL BALL”
90年代から現代まで続くミニマルハウス/テクノというタームを語る上で、決して避けて通ることができない唯一無二のイノヴェーターにして孤高のグルーヴマスター。
デトロイト出身のDaniel Bellは90年代初期にDBX名義を名乗り、Richie HawtinとのプロジェクトCybersonikでシーンに登場。1992年に自身のレーベルACCELERATEを立ち上げて以降は極端なまでにストリップ・ダウンした最小限の音と構成で最大限のファンクとグルーヴを生み出すという独自のスタイルを確立する。ACCELERATEの初期作品群において展開されたその実験は1994年にリリースされた [Losing Control] でついにひとつの結実を見る。

シンプルきわまりない4/4ビーツにフィルター処理されたDaniel自身のヴォイスを延々と重ねたこの作品は、当時のヨーロッパにも絶大な影響を与え、現代ではごく当たり前となった「レコードを曲としてではなくミックスのためのパーツ/ツールとして扱う」という基本的なアイデアのルーツは、間違いなくこの [Losing Control] がひとつの端緒になっているはずだ。また、[Losing Control] の強烈なインパクトの陰に隠れがちではあるが、ELEVATE(Theo ParrishとDanielが共同運営していたハウス・レーベル)からリリースしていたKB Project名義での [The Symphony (Can You Feel It)] などもまたサンプリング・ベースのハウスグルーヴをひとつ先の次元に押し進めたイノヴェイティブな名トラックとして今も根強く支持されつづけている。

Daniel BellというDJにおける突出した資質を敢えてひとつ挙げるとすれば、(逆説的な物言いになってしまうが)その異例とも言えるほど自我を抑制したプレイスタイルだ。もちろん、それは自身の持つ技巧とグルーヴに対して絶対的な自信があるからこそなせるものなのだろうが、それにしても彼のDJにおけるエゴという要素の不在には毎回のように驚かされる。おそらく、彼にとっては自身の存在を声高にアピールするよりも、その場(パーティ)における固有のムードをどのようにキープし、その場をどのような選曲とグルーヴで満たしつづけていくかということについてフォーカスするほうが遥かに大事なのだろう。そうでなければ、あのDaniel独特の「グルーヴそのもの」が主体となって時間が流れ続ける、魔法のようなDJは説明がつかない。

じつはこうしたスタイルは、本来のハウスDJ然とした忠実なアプローチに過ぎないという見方もできるのだけれど、どうやら彼はそこだけには留まらないものも持ち合わせている。とくにロングセットでのDanielのDJを体験するとよくわかるはずだが、ハウスマナーでひたすら滑らかに紡がれていくグルーヴを追っていくと、そのジェントルでスムーズな表面下にうごめく狂気すら孕んだワイルドななにかが次第に湧き出てくる。この名状しがたい感覚こそ、Daniel BellというDJ/トラックメイカーの核心にあるものなのかもしれない。
text by kohei


そして、奇跡はこれで終わらない方がもう一方

“SAMMY DEE”
ベルリン出身、ベルリン育ち。
過去20年にわたりTresorやE-Werk、Ostgutといったクラブでレジデントを務めベルリンのパーティ・シーンをひたすら現場の視点で見つめ続けてきたDJ/プロデューサー。ストレートなハウスグルーヴに適量の悪辣さをふりかけ、選曲・音域の組み合わせやミックスの配分などを状況に合わせて巧みに構成しながらフロアーのムードを自在に操っていくそのDJスタイルは、まちがいなくその長年のキャリアに裏打ちされたものだろう。
1998年以降はZip、Markus Nikolaiらとともに運営するPerlonとそのレーベルパーティーでもある"GET PERLONIZED" @Panorama Barを拠点に活動。プロデューサーとしてのキャリアも非常に長く、過去にはGuido SchneiderやHeiko LauxとのコラボEPをリリース、現在ではZipとのPantytec、そして2006年から開始したBruno Pronsatoとのコラボ・ユニットHalf Hawaiiとしての活動をメインとしている。
また、Perlonでの活動と並行して2010年暮れには自らディレクションを行う新レーベルUltrastretchを立ち上げ。Ultrastretchは彼と近しいトラックメイカーたちとのコラボの場としてだけではなく、Sammyの視点に基づいて発掘したニューカマーたちもこれからリリースを重ねていくという。Matthew BurtonやSeuilらによるEPに続き、今後もHalf HawaiiやSammy自身による久々のニュー・マテリアルなど、期待のリリースが控えている。
text by kohei


この奇跡ともいえる組み合わせが沖縄で実現する事に!
90年代から現在に渡るミニマルシーンに影響を与え続けるアーティストだけに
とんでもない夜になる事間違いなしです!

会場となる「LOVEBALL」は中心都市「那覇」に位置し
周辺には多数の飲食店等が軒を連ねる繁華街、
イベント前後のお腹も満たしてくれる人気スポットです。

TEXT BY Asahi & Experimence 編集部