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soiree(ソワイレ) feat. Daniel Bell

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※こちらのイベントの会場はJAKATAではございません。
お間違えの無いようお願い致します。
尚、同日のat JAKATAのイベントにお越し頂いたお客様に限り、
500円割引にてご入場頂けます。
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イベント会場:Musiclub STONE
〒420-0032
静岡市葵区両替町2丁目4-9(旧、日英森岡ビル 新、フィエスタ)3F
054-255-1177


DANIEL BELL -DJ @ TAICOCLUB'11
http://youtu.be/6mSEei9J-Tk

Daniel Bell The button down mind strikes back!
http://youtu.be/qO0pdJ50gUM

dj masda @ Chaos Lounge 20120601
https://soundcloud.com/hauznated/dj-masda-chaos-20120601

dj masda @ domino20120630
https://soundcloud.com/hauznated/dj-masda-domino20120630

dj masda @ qube.tv showcase 20120803
https://soundcloud.com/hauznated/dj-masda-qube-tv-showcase


Daniel Bell (Acceralate/Elevate, Detroit)

90年代から現代まで続くミニマルハウス/テクノというタームを語る上で、決して避けて通ることができない唯一無二のイノヴェーターにして孤高のグルーヴマスター。

デトロイト出身のDaniel Bellは90年代初期にDBX名義を名乗り、Richie HawtinとのプロジェクトCybersonikでシーンに登場。1992年に自身のレーベルACCELERATEを立ち上げて以降は極端なまでにストリップ・ダウンした最小限の音と構成で最大限のファンクとグルーヴを生み出すという独自のスタイルを確立する。ACCELERATEの初期作品群において展開されたその実験は1994年にリリースされた [Losing Control] でついにひとつの結実を見る。

シンプルきわまりない4/4ビーツにフィルター処理されたDaniel自身のヴォイスを延々と重ねたこの作品は、当時のヨーロッパにも絶大な影響を与え、現代ではごく当たり前となった「レコードを曲としてではなくミックスのためのパーツ/ツールとして扱う」という基本的なアイデアのルーツは、間違いなくこの [Losing Control] がひとつの端緒になっているはずだ。また、[Losing Control] の強烈なインパクトの陰に隠れがちではあるが、ELEVATE(Theo ParrishとDanielが共同運営していたハウス・レーベル)からリリースしていたKB Project名義での [The Symphony (Can You Feel It)] などもまたサンプリング・ベースのハウスグルーヴをひとつ先の次元に押し進めたイノヴェイティブな名トラックとして今も根強く支持されつづけている。


Daniel BellというDJにおける突出した資質を敢えてひとつ挙げるとすれば、(逆説的な物言いになってしまうが)その異例とも言えるほど自我を抑制したプレイスタイルだ。もちろん、それは自身の持つ技巧とグルーヴに対して絶対的な自信があるからこそなせるものなのだろうが、それにしても彼のDJにおけるエゴという要素の不在には毎回のように驚かされる。おそらく、彼にとっては自身の存在を声高にアピールするよりも、その場(パーティ)における固有のムードをどのようにキープし、その場をどのような選曲とグルーヴで満たしつづけていくかということについてフォーカスするほうが遥かに大事なのだろう。そうでなければ、あのDaniel独特の「グルーヴそのもの」が主体となって時間が流れ続ける、魔法のようなDJは説明がつかない。

じつはこうしたスタイルは、本来のハウスDJ然とした忠実なアプローチに過ぎないという見方もできるのだけれど、どうやら彼はそこだけには留まらないものも持ち合わせている。とくにロングセットでのDanielのDJを体験するとよくわかるはずだが、ハウスマナーひたすら滑らかに紡がれていくグルーヴを追っていくと、そのジェントルでスムーズな表面下にうごめく狂気すら孕んだワイルドななにかが次第に湧き出てくる。この名状しがたい感覚こそ、Daniel BellというDJ/トラックメイカーの核心にあるものなのかもしれない。
text by kohei


dj masda (CABARET))

90年代後半、留学先のロンドンでDJを開始し、帰国後大阪千日前鶴の間で行なわれていたマッドなテクノ・パーティquopにレジデントDJとして参加。quopではDaniel Bell、Lawrence、Steve Bugといったゲストを交えながら自身もDJとしての現場感覚を鋭く磨いていった。ミニマルで色気のあるベースグルーヴをハウス・マナーで途切れなく引っ張りながら、時折イレギュラーで捻れた音を挟み込むDJスタイル。現在は東京Unit/SaloonのCABARETに拠点に置き、精力的なパーティメイクをする傍らChaos@Elevenのラウンジにレギュラーとして参戦中。また寡作ながらもリリースしたトラックはDaniel Bell、LawrenceをはじめとするDJのプレイリストに組み込まれ、更なる発信のプラットフォームとしてSo Inagawaと共に新レーベルの立ち上げを画策中。


KATSU (SYNCHRO)

静岡JAKATA主宰。静岡におけるクラブミュージックを黎明期より支え続け、今ではその存在の大きさは不動のものである。
静岡にJeff MillsやDelick May、Francois K.など世界に名だたるトップDJを呼び寄せ、また石野卓球をゲストに迎えたSlip Outを定期的に開催するなど、JAKATA、そしてKATSUの名は一気に日本国中に知れ渡ることとなった。
自身のDJ歴は27年を迎えた。かつては、ヒップホップやハウスに傾倒していたが、今ではテクノ、ハウスを中心に様々なジャンルでフロアを湧かせている。
低空飛行で進めるも、自信に満ち溢れた姿で質量を持つことを知った音の礫が容赦なく飛来し、体を貫通していく。狂気にも似たプレイの果てに見える確かな恍惚感。
立ち止まることを忘れてしまった静岡の、獅子。

■Musiclub STONE
〒420-0032
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054-255-1177