YUTA

Matsuri Digital/Liquid Drop Groove/Rezonance Mood

2004 年よりキャリアスタート。人生=サイケデリック・アートと悟り意識改革をコンセプトとし 活動を続ける。DJ・オーガナイザー・ブッキングマネージャー・レーベル A&R 等、様々な角度か ら Nu Goa/Psychedelic Acid Sounds を浸透させるアプローチを仕掛け、日本トランスシーンの 中核を担う。

http://matsuri-digital.jp/

ターニングポイント!

 2016 年は、インド・インドネシア・イスラエル・フランス・ハンガリー・オランダのギグを成功に収め遠征を楽しみながらも、趣味である旅も兼ねてベルリンを拠点に東欧まで足を運んでみました。感銘を受けたフェスティバルは視察で訪れたハンガリーの「OZORA FESTIVAL」。まるで映画のセットのような壮大な規模、エントランスに装飾されてる "Welcome To Paradise” は実在するんです。最も印象的だったフェスティバルは完璧と言える皆既日食体験が叶ったインドネシア「ECLIPSE FESTIVAL」。神秘体験からなるフロアのバイブレーションは凄まじく、この DJギグは心に刻まれました。
 国内の活動に関しては、全国各地を DJ で周るのが主でありながらも、主催においては国内最大規模となった「子供と一緒に遊ぶトランスフェスティバル MATSURI TRIBE FESTIVAL」の発足が新たなライフワークとなり、人生のターニングポイントと言えます。 もう1つのポイントは、満を持して狼煙をあげた新進気鋭のサイケデリックテクノレーベルLiquid Drop Grooveを立ち上げた事。ゴアトランスリバイバル、トランスシーンの底上げを仕掛け続け結果として如実に現れた5年前と同等のエネルギーをこれらのライフワークに注いでいく事により、トランス・テクノシーンに大きな可能性と刺激を与えられる存在になれればと思います。

 Matsuri Digital のサブレーベル Matsuri Digital Chill と Matsuri Digital Groove も活動を開始しました。良い意味で期待を裏切り固定概念をブチ破りたい、自分たちの可能性を広げていきながらもミュージシャンとして真摯に向き合いたいと考えています。 さらには、ブッキングエージェンシーを立ち上げました。この日本という国にどんな影響を及ぼすのか、心境としてはドキドキとワクワクが交差しています。システマティックになる事はもちろん、オーガナイザーやシーンに携わるスタッフの意識改革に繋がると信じています。
 東京クラブ業界においては、CONTACTやCIRCUS TOKYO、そしてVENTの存在は非常に大きいですね。これを機にパーティで遊ぶ若者が今以上に増える事を期待しています。野外パーティもデイタイム化が著しく進んでいますね。それに伴い、空間演出やパーティ内のコンテンツの提案にも変化が見られています。台湾や中国など、アジア諸国からクオリティが高い日本のフェスティバルに足を運ぶための訪日が増えているのも事実です。ハイスピードでグローバル化していくパーティシーン、今後が楽しみでなりません。

 音楽業界としては、アナログシンセのムーブメントを肌で感じています。アシッドミュージック界隈に限らず、クリエイターから名機と認知される ROLAND 社 TB303 の復刻モデルの発売や、 モジュラーシンセのブームは期待しかないです、国内におけるクリエイターが増える事を願うば かりです。楽曲リリースのフォーマットも CD からデジタルに変われば DJ のフォーマットも USB に変化してきたこの時代の流れの中、再度バイナルがムーブメントになっている現象が夢のよう です。トランスシーンにおいてはバイナルのプレーヤーは国内のみならず世界的にほぼ皆無です、 国内テクノシーンにおいてもバイナルユーザーは減少していると思いますが、この流行の煽りを受けてレーベルや流通業者のアイデアも変わっていく事でしょう。
 世の中、悲しいニュースも多いですが、音楽シーンの未来は明るい!意識改革される事により、 さらに美しいより良い世の中になる事を期待しています。音楽やエンタメはミンナの希望でありたいと、心から願っています。そんな活動を2017年も続けていきたいですね。
YUTA