コラム第10回目


まだまだ寒い季節が続いていますが、皆様いかがおすごしですか???
HATAは、この寒さの中、髪の毛を短くしちゃったりしちゃったら、各地で旋風を巻き起こしております?!?
このコラムで使っている写真(シザーハンズか?!?はたまた探偵物語か?!?)の時にもスタイリングしてくれたカリスマスタイリストさんのHIDEくんに今回もやってもらいました!!!
さてさて、どんな感じでなっているかは、お会いした時までのお楽しみってことで?!?
今回もいきましょう~!!!

今回、出会ったMachineはコレ!!!
KORGから新しく発売になった『KAOSS PAD QUAD』です。



思えばこのコラムも第一回はKORGの「Kaossilator Pro」からスタートされたのです!!!
そして、記念すべき節目の第十回に今回の『KAOSS PAD QUAD
なにかとご縁はございますが、今後ともよろしくお願いしますなのです!!!

実は第一回「Kaossilator Pro」の時に紹介した、HATAが使っていた初代の「Kaoss Pad」(この写真も各地で旋風を?!?)



ナント発売されてから早12年!!!
HATAも使いはじめて10年くらい?!?
ちなみに、Dachamboは今年で結成10周年!!!

しかし、初代の「Kaoss Pad」ついに逝ってしまったのです...
パッドのどこをさわってもパラメータが、かわらなくなってしまい...
そして電源も入らなくなってしまい...
まぁそりゃ野外でのLIVEも多く、山、海、海外と過酷な状況は多々ありました。
雨の日もあれば、雪の日もあるし、温度差から結露してしまうこともあり...
よくがんばって頂きました!!!
今までありがとう!!!
24番の「STEREO TAPE ECHO」はホントよく使ったなぁ
がぁ~しかし、また復活してくれると信じております!!!
ちょっと休憩しててね!?!

さて、そんなこんながどんなこんなで、新しい風となる今回の『KAOSS PAD QUAD』に遊んでもらいましょう!!!

箱をあけてみると、本体、マニュアル、ACアダプター、保護シート
ACアダプターは「Kaossilator Pro」と同じタイプのものですね。



KAOSS PAD QUAD』の「QUAD」って名前ですが「4」を表してるようですぞ。
quadrangle」(クアドラングル)って四角形なのね。
triangle」(トライアングル)って三角形だもんね。
Dacahmboの曲に「キミと三角形~!!!」って曲があるんですよ!!!
その意味は分け合いながら 底辺×高さ÷2 なんです?!?

「QUAD」名前が表すように4つのエフェクトを同時にコントロールできるんです!!!
その4つとは
Looper カテゴリ (LOOPER,REV LOOPER,LOOP SLICER,GRAIN SHIFTER,VINYL BREAK)
Mod カテゴリ(DIST,DECIMATOR,DUCKING COMP,FLANGER,PHASER)
Filter カテゴリ(LPF,HPF,BPF+,JET,PITCH SHIFTER)
Delay/Rev カテゴリ(1DELAY,DELAY,TAPE ECHO,REVERB,DELAY REVERB)

なにはともあれ触っていきましょう!!!

まずは接続するんですが、接続の仕方に2つの方法があります。
CONNECTIONスイッチで切り替えられるDIRECTとSENDです。



DIRECTってのは入力された音とエフェクト音が両方ともダイレクトに出てきます。
SENDってのはエフェクト音のみが出力されて入力音は出てきません。

ミキサーにセンド/リターンがついてる場合、SENDにして使ってもいいんですが、Looper や Filter なんかは DIRECTで使ってナンボなんで、今回はダイレクトでいきましょう。
そうなってくると、気になるのは音質なんですが、ん~なかなか素直に出てきていい感じです。
バイパス(何もエフェクトをかけてない状態)にしても音がやせちゃうような場合は、ダイレクトで使うには気がひけちゃうんですが、これならいい感じで使えそうです!!!


ハイ!!!ここで、HATA的使い方の巻
通常、センド/リターンを使う場合、DELAYやREVERBの残響系やモジュレーション系を実音に足して使う場合が多いと思うんですが。
ミキサーにセンド/リターンがついてて、なおかつプリフェードかポストフェードの切り替えができる場合
(えっと、プリフェード/ポストフェードっていうのはフェーダーの前に音を送るか後に送るかってことなんです。MACKIEなんかにはついてますね。)
プリフェードにすると、そのチャンネルの音はマスターアウトから出力されなくて、センドのみに送られます。
でもってエフェクター側はDIRECTにしといて別のチャンネルに音を戻します。
そうすると、エフェクターをかけない時は、実音チャンネルのフェーダーをあげ、エフェクターのチャンネルのフェーダーは下げておけば、エフェクターの通らない音で出せますし、エフェクターをかける時は、そのチャンネルのフェーダーをさげ、エフェクターのチャンネルのフェーダーを上げれば、エフェクターを通ってる音だけが出力されます。
これが、ポストフェードだと実音チャンネルのフェーダーをさげるとセンドのエフェクターにも音がいかなくなっちゃうんで音が出なくなっちゃうんですが、プリプリっとプリフェーダーだったら大丈夫なんです!?!



でもって音を出していきましょう。
INPUT VOLUMEで入力されている音量を調節します。
入力音があると、ここが緑にヒカリます。
黄色になるとオッといい感じですが気をつけて、赤くなると入力オーバーで歪んでしまってる状態です。
信号機みたいですね。
近年、信号機もLEDになって、光がテンテンテンで、最初、目の錯覚か?!?と思ったことがあったなぁ~!?!



歪んでる音が好きなハードコア指向の人は赤く光ってもガンガンイキましょう!!!
キライじゃないですよ!?!

しかし、まぁここは適正音量にしておいて、その下のFX DEPTHでエフェクトのかかり具合を調節します。
右にまわすと沢山エフェクトがかかった状態、一番左にまわすとエフェクトがかかっていないドライな状態になります。



ここで嬉しいのは左にまわしきっても残響音が減衰しきるまで音が残ってることです。
エフェクターの並びの順番的にDelay/Rev カテゴリの前に、このノブの設定が入ってるんですね。
だもんで、リズムループの中でスネア一発のみにディレイをダビーにかましたい時とかに、そのスネアのタイミングの時にFX DEPTHをクイっと右にまわし、ササっと左に戻すとスネア一発だけ「タンッッツ、タンッツ、タンッ、タン」ってのがイケちゃうんです!!!
あとは、ドンツクドンツクやってる時に、Filter カテゴリのHPFで、クイっとLOWを切って、そこに、Delay/Rev カテゴリのREVERBを足しってって、ホワ~~~となってる所からぁ~の、ノブを左にまわしてドンツクドンツクに戻してヒャッホー!!!な場合も残響音は自然に消えていってくれますね。
いい感じです!!!

さて、いろいろさわっていきましょう。

Looper なんですが、パッドに触れるとその触れた位置の感覚で音がループしていきます。
今までのLooper ってパッドに触れるタイミングから少し遅くループしはじめたりするのもあったんですが、これは反応がいい感じです!!!
ここがリズミックにいけないとカクっとなっちゃうんですよね。
これも演算スピードがあがってるからかしら!?!

各エフェクトカテゴリにFREEZEボタンがついてます。



FREEZEボタンをおした時のパッドの位置の状態でホールドされます。
各カテゴリについているので、例えば、フランジャーは固定された状態で、ディレイのみパッドのさわった所で変化していくってことが自由自在にできますね!!!

そして右側にあるBPMの設定です。
ロングディレイはBPMにピッタリあってる方がタイトでよろしいですよね。
でもスットンキョウなディレイタイムでカオスな感じも好きです!!!



BPMノブをまわして数値で設定する方法と、TAPボタンを押して(3回以上押すと検出される)設定する方法もあるんですが、AUTO BPMの機能で自動的に検出する方法もあります。
TAPボタンを押し続けるとAUTOランプが点灯して、AUTO BPMが働き入力音のBPMが自動的に検出されます。



4つ打ち系のものは、かなり正確なBPMが検出されますね!!!
で、またAUTOランプが消えるまでTAPボタンを押し続けるとAUTO BPMの機能がオフになります。

長めのディレイを使っていて、急激なテンポチェンジがあった時、パツっときりかわるんではなく、アナログディレイみたいにシュワワワンとなりながら、なだらかに変化していくんですが、その雰囲気が好きなんですよねぇ~!!!

オートといえば、この『KAOSS PAD QUAD』には、オートパワーオフの機能があります。
これは、操作をしない状態が約4時間続くと自動的に電源が切れる機能です。
エコですねぇ~!!!
しかし、リハーサルやって本番までに4時間以上あって、本番ステージの一音目からエフェクトのかかった音で始めたい場合など、電源が入ったままの状態であって欲しい時もありますね。
もちろんそんな時は、オートパワーオフの機能を無効にすることもできます。
「1DELAY」のボタンを押しながら電源を入れるとディスプレイに現在の設定が表示されます。
BPMノブをまわして「dis」がオートパワーオフ無効で「Ena」が有効な状態です。



TAPボタンを押すと、その設定が保存され自動的に再起動します。

あっ!普通に電源を落とす場合も電源ボタンを長押しです。
パっと電源ボタンを押しても電源が切れないからって、壊れてるんじゃないですよぉ~!!!
これも、現場で不意に電源ボタンにさわってしまい、電源が落ちてしまう事故を避けられるようになってるからなのかな?!?
オォ~現場にやさしい!!!

この『KAOSS PAD QUAD』5つのエフェクトが4つのカテゴリあるってことは、5の4乗で625通り?!?ん、計算あってないなぁ???
アララ、なんでも(6の4乗)-1=1295通りなんだそうです。ナンデダァ~?!?誰か教えてぇ~!?!
でもでも、そんな計算以上の無限の可能性が秘められています!!!

とにかく、DJ的な現場ユースで創られている感じがしました。
そして音にあわせてパッドが光る色の感じがステキです。
不思議と視覚でもっていかれると、音にも影響してくるんですよね!!!
そんな『KAOSS PAD QUAD』くわぁ~ドォ!!!っていうぐらいパワフルです!!!

今回で10回目、節目、節目に感謝です!!!

 CD HATA

『Machine de Music』Q&A コーナー
“clubberia features”でおなじみのコラム『Machine de Music』ではじまる Q&A
そうそれは質問コーナー、執筆者のHATA氏が質問にお答えします!!!
sotec社「Logic Studio テクニカルマスター」を執筆など、DAWにも精通
また、フジロックや朝霧JAM、ライジングサン、サマーソニックなど日本のフェスを総なめにしているフェス番長Dachamboの「Machine and Motivation」を担当しているHATA氏
音楽機材に関しての質問はもちろん、年間100本近くフェスやLive等のパーティーを体験しているHATA氏だからこそ答えられるパー ティーに関してのこと、はたまた恋に関しての相談などなど何でも?!?質問に答えちゃいます!!!
下記メールアドレスまで、どしどしご質問下さい!!!

hata_machine@clubberia.com

archive
第一回 「Kaossilator Pro」その1
第二回 「Kaossilator Pro」その2
第三回 温故知新!?
第四回 「PICnome(ピクノーム)」その1
第五回 「PICnome(ピクノーム)」その2
第六回 「CI2+ de CUBASE 」
第七回 音楽制作の移り変わりと時代の変化に対する不可分的相関関係について!?!(タイトルなげぇ?!?)
第八回 「年末スペシャル」MIXに深みあり、人に歴史あり!!!
第九回 新年のご挨拶
第十回 KAOSS PAD QUAD「くわぁ~ドォ!!!」
第十一回 【社会の時間】社会科見学の巻
第十二回 音を見る!!!
第十三回 りらっくスタジオ
第十四回 新年あけまして~!!!旅のお供にmonotron DUO&monotron DELAY
第十五回 やっぱ幅の広さは大切ッスね!!!
第十六回 スペインはバスクからのウェルカム!!!
第十七回 裏の裏は表だったのだ!!!
第十八回 人生がインプロビゼーション
第十九回 一枚のアルバムができるまで
第二十回 やっぱり繋がりって大切ですよね!!!
第二十一回 マ~ヤっぱり2013年もよろしくおねがぁいをしま~す!!!
第二十二回 このコラム 3rdアニバーサリーなのさ~ど!!!
第二十三回 へび年クネクネ振り返る!!!
第二十四回 小さな巨人『littleBits』
第二十五回 わかりはじめたハイレゾリューション
第二十六回 世界基準の田舎テクノフェス その名「rural」
第二十七回 Ableton Liveを酒の肴に
第二十八回 形あるものへの美学
第二十九回 Machine-de-MUSICとMASCHINEで
第三十回 モジュラーシンセは無限大の音作り
第三十一回 シンセ番長の大博物館
第三十二回 "CD HATA & MASARU / Octopus Roope" 音の中身はこうなっている
第三十三回 日本初 音楽カンファレンス&イベント『TOKYO DANCE MUSIC EVENT』
第三十四回 蜻蛉-TONBO-「Tokyo Mad Cave」リリース記念 O.N.O a.k.a MachineLive対談インタビュー
第三十五回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第一弾 kuniyuki studio
第三十六回 Machine-de-MUSIC 北海道編 第二弾 Hideo Kobayashi studio
第三十七回 Sakiko Osawa「Chronic」リリース 日々研究
profile
DJ HATA
CD HATA


Yahoo公認フェス番長”Dachambo”のシンセサイザー担当
Dachamboは5度のフジロックへの出演しており、ライジングサン、朝霧jam、サマーソニックなど日本のフェスへ多数出演することで、Yahooよりフェス番長の称号を与えられる。
またオーストラリアツアー、アメリカツアーなどワールドワイドに活躍し2016年9月16日ベスト盤アルバム”HERBEST”をリリース
http://goo.gl/ywPyvU

CD HATA名義のテクノDJとしても、野外フェス、クラブイベントで精力的に活動中
remix制作、MixCDリリース、アンビエントアルバムをリリースし、オーストラリアやフランス~スペインツアーなど海外でも活躍し、元i-depの藤枝伸介との「Polar Chalors」Ableton認定トレーナーKOYASとの「CD HATA×KOYAS」kannonsoundプロデューサーMASARUとの「CD HATA&MASARU」等、多彩なリリースを重ねる。

また、300ページに及ぶ「Logic Studio テクニカルマスター」執筆などデジタル機材に精通しており、DJスクールidpsで楽曲制作の講師を務める。
http://www.idpsorg.com/production


『CD HATA』
facebook
http://www.facebook.com/CDHATADachambo
Twitter
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beatport
https://pro.beatport.com/artist/cd-hata/190156

INFOMATION


海外・日本の第一線で活躍する現役DJを常任講師として迎えているDJスクール「IDPS」にてCD HATAも講師をしています。
東京校楽曲制作コースではLogic Proを、楽曲制作オンラインコースではAbleton LiveまたはLogic Proを選択可能となっています。
興味のある方は、カウンセリングの予約をお願いします。

東京校 楽曲制作コース
http://www.idpsorg.com/production

楽曲制作オンラインコース
http://www.idpsorg.com/production_online


DJ SCHEDULE


2017/5/19 (FRI)
『caldera』
at RAF-REC
18:00 - 0:00

GUEST DJ
CD HATA from DACHAMBO

DJ
JOJO(FANTASIA)
SAITOPEN(SANDINISTA/OPEN)
ryohei(BASE the SPACE)
yoshiki(caldera)

Used Cd / Record & Cafe
【RAF-REC】
〒990-0828
山形県山形市双葉町2-1-1

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/294297070999411/





2017.05.20 (SAT)
『ONENESS』

at THEARTER (福島県郡山市清水台1-6-9 八幡プラザ3階) OPEN/START 22:00
DOOR 2,500yen(w/1D)

Special Guest
CD HATA (Dachambo)

Guest DJ
U-SKE (dob masala)

DJ's
HII (ONENESS/GRASSCODE)
Sho Nagamine (HOOP)
Syuhey

Dachamboのサイケデリックシンセストと活躍し、昨年末にテクノトラックをCD HATA&MASARU名義でOctopus Roopeをリリースし勢いが増しているCD HATAさんが1年半ぶりに来郡です!
そして会津の重鎮U-SKEさんも出演です!
良質なダンスミュージックを体感しに是非とも!

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/1845972062332859/





2017/5/26 (Fri) 『TYPE NINE』
@Aoyama TenT
OPEN 22:00~
Charge:1,000yen(with 1D)
- 出入り自由

■Line up
CD HATA(Dachambo)
TOMO HACHIGA(HYDRANT/NT.LAB)
K.N.(hydraulix/original mass recording)
CHIE NAKAJIMA(RE:INSOLENCE)
Gradate (Tokyo Bass Music)
SHIT DUO
SHINICHIRO IMANARI(09recordings)

2016年から都内で不定期開催するテクノパーティー「TYPE NINE」。今回は日本最強(狂)サイケデリックジャムバンド"Dachambo"のシンサイザー担当CD HATAと前回に引き続き再登場となる孤高のダークミニマリストTOMO HACHIGA、そして日本のACID TECHNO第一人者にて、日本のアンダーグランドテクノシーンをリードするK.N.が緊急参戦いたします。

Aoyama TenT
東京都渋谷区東1-2-23 旧ma東ビル3F

フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/304063510016494





2017.5.27 (SAT)
『Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO』

今夏、アメリカ・オレゴン州で開催される「オレゴン皆既日食フェス」のプレパーティー「Oregon Eclipse 2017 Teaser in TOKYO」が5月27日(土)に新木場ageHaにて開催決定!

Dachambo
CD HATA
出演

【 Oregon Eclipse 2017とは?】
オレゴンの大自然の中、アートや音楽に囲まれて1週間キャンプをしながら皆既日食を観測するという巨大野外イベント。
世界中400以上のアーティストが7つのステージに集結し、3万人以上のオーディエンスが熱狂する!

http://www.clubberia.com/ja/events/266803-OREGON-ECLIPSE-2017-TEASER-in-TOKYO/



INFOMATION
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