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Red Bull Music Academy presents MORITZ VON OSWALD TRIO featuring TONY ALLEN and MAX LODERBAUER

ミニマル・ダブの始祖として、そして現役の最も刺激的なエレクトロニック・ミュージックのアーティストとして活躍し続ける、モーリッツ、そしてマークの2人のオリジナル・ベーシック・チャンネル。ここ数年、彼らの音楽表現において、アフロビートはひときわ重要な意味を持っている。記憶に新しいところでは、昨年フジロックを揺らしたマークのJERI-JERIもあるが、モーリッツとてトリオ編成のファースト・ソロではアフロ ビートのヒプノティックな“効き”を電子音で精製したかのようなサウンドを展開し、現在でもその作品の意匠に麻酔を打ち込む針のようなパーカッションなどに援用されている。そしてここに来て、ド肝を抜く組み合わせが決定した、モーリッツと、フェラ・クティ全盛期のドラマーであり、アフロ・ビートの生きる伝説、トニー・アレンがライヴを披露する。どのようなライヴ形式になるか、いまは不明だが1月末にベルリンにて行われるCTM BERLIN FESTIVALにて初めて披露される模様で、その後の上陸となる。ライヴには、最近ではリカルド・ヴィラロボスとともに多数作品を発表、20数年来のモーリッツの右腕でもある電子音職人、マックス・ローダーバウアーが参加する。さて、どのような音が会場にて描かれるのか? 体験するしかないでしょう。

2014.3.4 tuesday
LIQUIDROOM
open/start  20:00/21:00
adv(2.1 on sale!!)* 4,500yen[tax in. / +1drink order] / door 5,000yen[tax in. / +1drink order]
*PIA[P-code 223-581]、LAWSON[L-code 79986]、e+、DISK UNION(渋谷クラブミュージックショップ/新宿クラブミュージックショップ/下北沢クラブミュージックショップ/お茶の水駅前店/吉祥寺店)、JAZZY SPORT MUSIC SHOP TOKYO、JET SET Tokyo、Lighthouse Records、TECHNIQUE、LIQUIDROOM

info LIQUIDROOM 03-5464-0800 http://www.liquidroom.net/

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[レクチャー] 18:00-20:00 限定招待制
@Time Out Cafe & Diner[LIQUIDROOM 2F]
講師:Moritz von Oswald

レクチャーの応募に関して:
※応募者の中から先着で限定無料ご招待。
※『3/04 Moritz von Oswald RBMA Session 参加希望』として、参加希望の方本人のお名前を明記の上、info@redbullmusicacademy.jpまでメールをお送りください。
※一つのメールにつきご本人1名様のみ受け付けます。
※携帯メールでのご応募の場合はメールアドレスinfo@redbullmusicacademy.jpの登録をお願いします。返信メールをお届けできない場合、無効とさせていただきます。
※当選された方は必ずご参加いただけますようお願いします。
※レクチャーへ出席した方はライブイベントに2000円にてご優待致します。
※予定人数に達し次第受付終了とさせて頂きますので何卒ご了承下さい。

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▽Moritz von Oswald Trio featuring Tony Allen and Max Loderbauer
モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオ(以下MvOT)は、モーリッツ・フォン・オズワルド(Basic Channel)とマックス・ローダーバウアー(サン・エレクトリック、NSI)とヴラディスラヴ・ディレイ(ルオモ、ウージタロー)という、高い評価を受けるアーティストたちから成るユニークなパフォーマンス・プロジェクトとして結成された。この3名はそれぞれが90年代初頭ベルリンにおけるエレクトロニック・ミュージック・シーンで活躍したパイオニアであり、個々の異なる経験とアプローチによって、ダブ・エレクトロニカに改革をもたらした。MvOTはライヴの集合的インプロヴィゼーションならではの可能性を探求するもので、フォン・オズワルドがエレクトロニクスとミキシングを担当、ローダーバウアーがアナログ・シンセサイザーを、そしてヴラディスラヴ・ディレイがドラムと彼の手製の楽器とメタル・パーカッションをプレイするというものだった。2013年、ヴラディスラヴ・ディレイの離脱によって、新たにドラマーとして加入したのはアフロビートの創始者、ブラック・プレジデントことフェラ・クティの右腕として知られるナイジェリア人ドラマー、トニー・アレンである。

過去の作風を引き継ぎながらも、このトリオでは遅いテンポを採用することで、よりファンクに近い、メロディやハーモニーの比重を抑えてパーカッションによるリズミカルな鼓動を前面に押し出した、「エンドレス・グルーヴ」を作り上げている。彼らのライヴ・パフォーマンスでは、このグルーヴをエレクトロニクスとサスペンドしたシンセ音によって何層にも重ねた即興伴奏が行われ、流れるような脱構築テクノを聴かせてくれる。MvOTが基本のリズムを絶え間なく変化させていく様は、アフロビートとエレクトロニカの融合に近い。彼らの演奏にはトライバリズム、すなわちカンが実践していた音楽的民主主義、つまり多角的な自由空間を創造する等しさがあり、それがこのトリオの音楽にヒプノティックで高尚なクオリティを与えている。

モーリッツ・フォン・オズワルドは長い間、エレクトロニック・ミュージック界の重要人物として知られている存在。トーマス・フェルマンとのコラボレーションに始まり、マーク・エルネストゥスと共同で<Basic Channel>を設立、そしてベルリンとデトロイト間のテクノ・コネクション確立にも貢献した。フォン・オズワルドは、共同でサブレーベル<Chain Reaction>、<Main Street>、<Burial Mix>、<Basic Replay>、<Rhythm & Sound>を立ち上げただけでなく、常にシーンの舞台裏でメジャー、インディペンデントに関わらず、トニー・アレンからカール・クレイグの<Planet E>まで、ミキシングやマスタリングにも携わってきた。彼の古い友人であり、コラボレーターでもあるマックス・ローダーバウアーも、同じように長く裏方でプロダクションに関わってきた経験があり、その歴史はベルリンの<Tresor>シーンに遡る。彼が最も知られているのは、サン・エレクトリックの片割れとしての顔だろう。あるいは最近トビアス・フロイントと結成したユニットNSIの実験的なダンス・ミュージックとアヴァン・ピアノ/エレクトロニック作品、そしてリカルド・ヴイラロボスとの厚い信頼関係に依る様々なプロダクション・ワークやリミックス・ワークかもしれない。

▼MORITZ VON OSWALD(モーリッツ・フォン・オズワルド)
1980年代半ば、トーマス・フェルマンらも在籍していたジャーマン・ニュー・ウェイヴ(ノイエ・ドイチェ・ヴェレ)の旗手、パレ・シャンブルクのパーカッショニストとして活動を始める。1993年、マーク・エルネストゥスと共に独ミニマル・テクノ不滅の金字塔となったプロジェクト、ベーシック・チャンネルを立ち上げ、ダブ/レゲエにより深く傾斜したユニットであるリズム&サウンドと共に、後続に計り知れない影響を与える。昨年、世界随一のクラシック・レーベルである独グラモフォンからリリースされたカール・クレイグとのコラボレーションも絶賛を浴びた。

▼TONY ALLEN(トニー・アレン)
ブラック・プレジデントことフェラ・クティの右腕として、アフリカン・ファンクの強靭さとハイライフが持つ繊細なクロス・リズムを融合させたアフロビートを生み出した、ナイジェリア人ドラマー。ここ最近ではブラーのデーモン・アルバーンとレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーと結成したロケットジュース・アンド・ザ・ムーンでアルバムをリリースしている。

▼MAX LODERBAUER(マックス・ローダーバウアー)
1990年代を通じ、ベルリンのユニット、サン・エレクトリックのメンバーとして、R&S/Apolloからアンビエント・テクノの傑作を数多く発表。現在は、トビアス・フロイントと新たなユニットNSI(Non Standard Institute)を結成し、ルチアーノ主宰のCadenzaやフィンランドのSahkoなどからエクスペリメンタルなミニマル作品をリリースしている。あのリカルド・ヴィラロボスが最も信頼を寄せるコラボレーターとして様々なプロダクション・ワークやリミックス・ワークを多数制作している。
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/software/wedj/dj-app/overview/