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MATSURI TRIBE FESTIVAL 2016

 世界的に活躍する日本屈指のゴアトランスレーベルMATSURI Digital。その人気レーベルにとって初の試みとなる屋内型フェスティバルが、5月3日(火・祝)に新木場ageHaで開催された。
 「古くから受け継がれる伝統的な祭り」をコンセプトとした本フェスティバルでは、ここ数年で勢いを増している人力トランスバンドから、ゴアトランスを代表するレジェンドたちまで、世界中から豪華アーティストが集結。当日は2部構成で開催され、14時からスタートしたデイパーティーでは、RaBiRaBi、Dachamboら国内トランスバンドのほか、Wild Marmalade、Hilight Tribeといった世界で注目を集める海外のトップバンドが登場。ハイレベルなライブパフォーマンスが繰り広げられるなか、突如現れた巨大な神輿がフロアを縦横無尽に駆け巡っていたのが印象的だった。また、他のエリアでは、主催者のDJ TSUYOSHIをはじめ、MASA、Ree.Kなど国内のベテラントランスDJ、そしてGreen Nuns Of The RevolutionやAsteroidnosなど海外アクトがオーディエンスを盛り上げていた。なかでも、「KIDS PARK ISLAND」と称された野外エリアでは、DJパフォーマンス以外にもさまざまなワークショップが行われており、パフォーマーと子供が団欒となって和太鼓を演奏している光景は、実に微笑ましいものであった。
 一方、夜11時からは、DJ主体のナイトパーティーがスタート。レーベルFlying Rhino Recordsの創始者James Monroと、Dicksterとして数多くのフェスティバルにヘッドライナーとして出演するDick TrevorによるユニットBumbling Loonsが登場したほか、イスラエルの新星LOUDのバンドセットLOUD BAND、Son KiteやMinilogueの名で知られるMarcus Henriksson、DJTSUYOSHIとFUNKY GONGによるユニットJOUJOUKA、MATSURI Digitalの主催者YUTAなど錚々たるアーティストがプレイ。各エリアで繰り広げられるハイクオリティなサイケデリックトランスグルーブにより、会場の熱気は、夜が深まるにつれ徐々に膨れあがっていった。そして朝6時、16時間にわたる祭りは、熱を帯びたまま幕を閉じた。