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WORLD HAPPINESS 2014

今年の夏は忙しくて大好きな夏フェスに行っていない。1日だけでも行きたい。インターネットで小規模なものから大規模な夏フェスまで隈なくチェック。朝起きて肩の力を抜いてピクニック気分で出かけれるフェス・・・
ありました!「WORLD HAPPINESS 2014」

会場は都心からほど近い夢の島陸上競技場。最寄り駅は新木場。そして駅から徒歩5分!車を持っていない私には、とても嬉しい会場。出演アーティストも、PUFFY、真心ブラザーズ、きゃりーぱみゅぱみゅ、くるり、cero、細野晴臣、電気グルーヴ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、高橋幸宏 & METAFIVE(小山田圭吾 × 砂原良徳 × TOWA TEI × ゴンドウトモヒコ × LEO今井)など、若手からベテランまで豪華ラインナップ。(坂本龍一(YMO)が病気療養中のため出演していないのが残念、早く良くなって元気な姿を見せてほしいです)

Photo : Taem LIGHTSOME 三浦憲治
Text : 松本はじめ
 
 
待ちに待った当日、天候は最悪(笑)。日本列島に台風11号が接近しているのだ...悪天候中止の文字が頭をよぎる。そして祈る。なんと、途中中断もありえるとの事でしたがなんとか開催です!「よし!雨でもはしゃぐぞ!」とレインコートにレインブーツ、完璧な装備を整えて新木場へ。駅に着くと多くの人たちが楽しそうな顔をして今日のアーティストの話をしたり、仲間と待ち合わせをしているようだ。さぁ会場に行こう。しかし突然の大雨、ちょっと小雨になるのを待って再出発。

駅を出てすぐに会場が見えてくる、そして音も聞こえてきた。オープニングアクトはPUFFY。豪雨の中、誰もが耳にした事のあるポップで元気なナンバーを連発。雨によってさらに盛り上がりをみせていたのかも。

豪雨にも関わらず、PUFFYの素晴らしいパフォーマンスで幕を開けた「WORLD HAPPINESS 2014」。続いて女性4人組のバンド、ねごと。ポップス×ダンスを合わせたような踊らせてくれる曲調が魅力的でした。彼女らのカリスマ性なのか天候まで見方に付けて雨を止ませる奇跡を体験!そして真心ブラザースへ。どか~んと一発また雨が。。。(笑)しかしさすがです。圧巻のライブパフォーマンスで会場を盛り上げていました。

   
会場はセンターステージ、隣に少し小さめなレフトステージ、交互にパフォーマンスが行われているため、常にライブが楽しめる。そしてフロアーはAブロック、Bブロック、Cブロックと分かれていて、入場の時に渡されるレジャーシートを広げて場所を確保するのシステムなので小さいお子様がいる人たちも安心ですね。フロアーの真ん中後方にKIDS AREAがあり様々なワークショップで多くの子供達が夏休みの宿題であろう工作に使うのか、頑張って作っている姿を多く見かけました。食事は隣接する公園に屋台村と呼ばれるエリアがあり様々なフェス飯が楽しめます。これがまた美味しい!

中盤に差し掛かり高橋幸宏とIn Phaseが登場、私のお目当てその1です。ゆったりとしたサウンドに大人なグルーヴがたまりません。元The Smashing Pumpkins、James Ihaギターが華を添え、自らの曲も披露。1つのバンドなのに様々な表情が見せてくれます。

雨も落ち着いて、きゃりーぱみゅぱみゅの登場。8人の可愛いダンサーと共にヒットナンバーを連発。思わずノリノリに。会場全体がきゃりーぱみゅぱみゅに飲み込まれてオシャレ星人化している、もはやきゃりーぱみゅぱみゅと言うジャンルなのである!最後は「ファッションモンスター」で、あっと言う間の40分も終わり、ここでシークレットゲストの登場。現れたのは、お笑い芸人のポカスカジャン。ガリガリくんのCMソングやネタを披露し会場を笑いに包んでいました。

   
そして夏フェスに引っ張りだこのくるりのお出まし。開始からオーディエンスの心をがっちり掴み、くるりワールドを展開していきます。さすがくるり!場内が熱く盛り上がってきた頃に「WORLD'S END SUPERNOVA」を披露すると、盛り上がりは今日イチに。そして最後は「東京」でしっとりとフィニッシュ。40分のライブでしたが物語の様なストーリー性のあるパフォーマンスでした。

夕暮れ時、降ったり止んだりを繰り返す相変わらずの天気。そこへ、巨匠細野晴臣がベテランオーラを纏ってステージに登場。一音一音が繊細に響き、太く低い低音が音域を押し広げていきます。渋い!かっこ良すぎます!まさにアダルトな音楽です!耳から聞こえてくるのですが、頭の中で感じる音楽ですね。
そしてNo Lie-Senseへ。まったりゆったりした独特の世界観が会場を包みます。正直な気持ち、晴れていてほしかった、地面に寝っころがりながらゆっくりと聴きたかった。そこだけが悔やまれました。
 
 
20分くらい経った時に豪雨の中、ピンポンパンポーン「続きまして、電気グルーヴです」アナウンスと同時に静まり返っていた会場は歓声で埋め尽くされる。今年25周年の電気グルーヴやっぱりもってますね。ピエール瀧の第一声「スペシャルゲストは台風11号です!」。ナイスMC過ぎます。石野卓球の4つ打ちに全ての人達が揺れ、VJや照明も電気グルーヴらしくオーディエンスの興奮を煽っていく。子供から大人までずぶ濡れになりながら踊る!踊る!踊る!中盤「Flash Back Disco」からのShangri-Laで会場は、もう。。。この興奮わかるでしょ。嵐の中のダンスもなかなか楽しいものでした。電気グルーヴは、この日1番の盛り上げていました。

雨も上がりレフトステージ最後のアーティスト、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、総勢何人なのか13人?ライブによって変わるらしい。最大は17人のようです。このレトロでキャッチーなオーケストラが、数々の野外フェスに呼ばれるのも納得の素晴らしいパフォーマンスでした。

  そして最後のアーティスト。もう最後か~いつもこの瞬間が最高で、悲しい。私の1番見たかった高橋幸宏 & METAFIVE (小山田圭吾 × 砂原良徳 × TOWA TEI × ゴンドウトモヒコ × LEO今井)/スペシャルゲスト:細野晴臣、土屋昌巳の登場です。この豪華アーティストの集合体、名前だけ見ても感動しちゃいます。それが今日は生で聴けます。待ってました~興奮です。高橋幸宏 & METAFIVEは、一言で言ってしまうと生演奏テクノ。良いものは古くならないと言います。芸術は昔のものでも常に新しく色褪せない。それは、まさに彼らです!
1曲目、2曲目と懐かしのYMOからのナンバー。今聴いてもかっこいい。さらに新曲として映画『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』のエンディングテーマに会場全体が盛り上がるのではなく聴き入ってしまう状態。最後まで高橋幸宏 & METAFIVEに酔いしれていました。

こうして天気には恵まれなかったものの、無事最後まで楽しむ事ができました、お昼から夜までのプログラム、アーティストも豪華、好アクセス。ほんと、家族連れに優しい夏フェスです。私も、このピクニック感が最高でした。また来年も参加したいですね。

みんな風邪引かなかったかな...
ここで野外フェス一言アドバイス「足は濡らすな絶対に!」体が冷えちゃうからね:)