INTERVIEWS
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ハウスミュージック
曖昧な定義故の魅力
DJ NORI ✕ Dazzle Drums

取材・文:Yanma(clubberia)
写真:Satomi Namba(clubberia)
協力:zero


 ハウスファンにとっては嬉しい対談が実現した。ひとりはDJキャリア約40年に及ぶ職人、DJ NORI。ひとりはDJキャリア約20年に及び、今年待望のファーストミックスCDをリリースしたNagiとKeiによるDJユニットDazzle Drums。長い時間、ダンスフロアと向き合い続けた両者にそれぞれの視点でハウスミュージックやクラブ談義に花を咲かせてもらった。
 
 
DJは始めることも続けることも実は大変
 
——みなさんGWは忙しかったんじゃないですか?
 
Nagi:NORIさんはギグが多かったですよね。「Gallery」もあったし、(marunouchi) HOUSEの10周年、「Tree」、「Rainbow Disco Club 2017」もあったしDJ Bar Bridgeも。「Rainbow Disco Club 2017」には長くいらっしゃったんですか?
 
NORI:出演する当日の夕方に着いて夜に回して一泊して。次の日、Sadar BaharのDJ聴いて帰ってきた。
 
——Dazzle Drumsのお二人は「Rainbow Disco Club」に行ったことは?
 
Nagi:まだなんですよ。実は私たち野外が苦手だったんですよね(笑)。
 
——でも去年、南仏の「Worldwide Festival」に出てたじゃないですか?
 
Nagi:南仏に行って、やっと夏とフェスが好きになりました(笑)。
 
NORI:千葉出身なのに!? 海も近いのに!
 
Nagi:私は東京の短大に入ってそれからクラブに行くようになって、短大を卒業したくらいからNORIさんのパーティーにも行き始めて。なんだろう…、夜に行くってことが楽しかったし、暗いところのほうが私は音楽が心に響く。それがベストだと今も昔も私は思っていて。
 
NORI:Nagiが遊びだした90年代って昼間のパーティーは主流じゃなかったもんね。ナイトクラブが盛り上がっていたときだったから。それこそ野外フェスが定着する前だね。
 
Nagi:フェスが原体験にある人はフェスが好きなんでしょうけど。私はお金持ちの生まれでもなかったのでお金をかけずに楽しめるほうが大事だと思っていて。フェスってチケット代も高いし、行くまでにもお金がかかる。それって豊かな遊びだなって思うんです。でも、去年出させてもらった「Worldwide Festival」は、その街の人であればビーチパーティーにはタダで入ることができるんです。あと、4月にBlue Noteが主催して神田で開催した「JAZZ AUDITORIA 2017」では、一流のミュージシャンによるジャズライブがタダで見れた。私たちがやっているような音楽にも協賛が付くようになれば、いい音楽を誰にでも聴いてもらえる環境を作れる。でも現状は、なかなかそこにいけていない。このことはクラブミュージックが広がらない要因のひとつじゃないかと思っています。
 
——「Red Bull Music Academy」が東京で開催されたときは面白かったですよね。レベルの高いアーティストが、毎日、いろいろな会場に出演して、しかもお手頃な価格で楽しめた。
 
NORI:アカデミーは良かったよね。大きい会社が音楽に対してリスペクトをもって、文化として認めてくれているからサポートもしてくれて。
 
——Dazzle Drumsが日曜日の昼間にパーティーを開催していることは、“誰にでもいい音楽を聞いてもらえる環境”という点で関係してそうですね。
 
Nagi:そうですね。「Block Party」は、ずっと1000円ワンドリンク付きでやっていて、それこそ未成年の人にも来てもらいたいので、昼の時間帯でやっています。でもなかなか未成年の方は来なくて。情報発信が足りないのかもと思っています。
 
——未成年の人にこだわる理由というのは?
 
Nagi:ピアノにしろ、ほかの楽器にしろ、5歳や6歳でやり始めて、20歳くらいまで練習するじゃないですか。それで大学に入るくらいに音楽を続けるか諦めるか考えるケースが多いと思うんです。でも日本って20歳にならないとクラブには入れない。そこからDJやトラックメイクに興味を持ち出しても10年続けたら30歳だし、現実的には続けることが難しいですよね。もうちょっと早い段階からDJやトラックメイクに費やせる時期があればいいのかなと思うんです。それは早ければ早いほどいいと思います。若い人たちに弾けてもらうため門戸を開くのではなく、きちんとしたサウンドシステムでクラブミュージックを体験できる場を作っているんです。滋賀にMOVEってクラブがあって、そこは20年の老舗なんですけど、大学生くらいの若い人たちが多いんです。パーティーが入っていないときはDJの練習会場として開放していたりして、店長の情熱がその土地の音楽を育てているんだなと。



 写真左がNagi、右がKei


幾千のパーティーを彩ってきたベテランDJが考える
良いパーティーの条件

 
NORI:でも今はダンスが義務教育の必修科目に入っているよね。それはいい影響だと思うよ。俺らの頃なんてそんなのなかったから。
 
Nagi:今、ダンサーの人たちに対してDJの練習をさせてもらってるんですよ。振り付けの練習をするためだけの音楽じゃなくて、音楽を聴いてその場でセッションする。かける音楽によってこういう反応をするんだって面白くて。
 
——Dazzle Drumsが東京のContactで新しく始めたパーティー「MUSIC OF MANY COLOURS」でもダンサーが出演していましたね。
 
Nagi:今、“DJを見る”ということが習慣化してしまったかなと思っています。それこそ「誰々を見に来ました」ってよく聞きません? “珍しいものが来るから行ってみよう”となってしまったダンスフロアをもう一度、面白くするためにはどうしたらいいかって考えたときに、同じようなことを考えていたダンサーさんたちがいて。彼らはダンスのショーケースを作って発表しますっていうやり方だけじゃなくて、フロアで遊ぶことも楽しいと知ってほしいという考えだったので、じゃあContactで一緒にやろうかってなったんです。
 
——そういった理由があったんですね。
 
Nagi:はい、あともうひとつ。2020年、東京オリンピックが開催されたとき、今のようにメインは外国人ゲストで日本人DJはサポートという状況が変わっていなかったら、それは恥ずかしいなと思って。それを変えるにはどうしたらいいんだろうって、ずっと考えてました。それで、日本人だけで大箱の週末が担えるように、その足掛かりとしてスタートしたんです。
 
NORI:Nagiと同じことを考えている人はいると思うし、俺もその一人。そういう人たちがひとつになっていかないとシーンは作れない。土曜日のメインに日本人のDJが入って、日本のクラブシーンを作っていくってことが大事だし、それは90年代にはできていたことだから。
 
Nagi:「Captain Vinyl」がContactになって初めてお邪魔して。雰囲気がすごく良くて。これでいいじゃんって言ったら変なんですけど、こういうものが東京でまわっているのに、なんでこれでダメなんだろうって。「Gallery」もすごく雰囲気が良かったし。DJに対する信頼感があって、パーティーに対する信頼感があって、全国からお客さんが集まって形にできているから。
 
NORI:「Gallery」は1年ぶりだったからね(笑)
 
——みなさんのなかで“いいパーティーの条件”はありますか?
 
NORI:DJもお客さんも“ひとつになる時間”が続くのがいいパーティーだなって思うな。その時間の共有が朝までなのかは、さまざまだけど。そういうのがあると自分たちも抜け出た気持ちになるし、元気をもらって融合した感じになる。自分が回してても“ひとつになる時間”をキープするために、神経を尖らせ集中してる。それはお客さんにも伝わるし返ってくる。音楽だけじゃないし、DJだけじゃないし、お客さんあってのね。いつもじゃないから面白いよ。
 
——私が見た場面なのですが、「Rainbow Disco Club 2017」でNORIさんがビシッと盛り上げているのを見て、プロだなと思いました。前日は東京zeroでプレイしたばかりだったので、長距離の移動もあったし疲労もあるはずなのに。それで翌日にはDJ Bar Bridgeでプレイするっていう。
 
NORI:80年代からフリーランスでDJをやってきて、時代が変わって、音楽も変わって。いい意味でも悪い意味でも、その都度やりこなしてきた。雰囲気に合った選曲でコラボレーションする感じが昔から染み付いてるからね。GWのパーティーで言えば、わりといつもやっているパーティーと変わらなかったけど、自分のモチベーションを保つためにも選曲は分けたよ。
 
Nagi: NORIさんがLOOP(2013年に閉店した渋谷のクラブ)で毎週水曜日にやっていたレギュラーパーティー「Smoker」に私もDJとして10年間参加させてもらってました。修行時代ですね。NORIさんのレコードって毎週違うんですよ。手抜きや惰性はまったくないんですよね。その姿を見ているから、私もDJのときに同じことをしたくないなって気持ちもある。いつも同じ曲をかけるのって楽しくないなと思う。
 
NORI:季節を感じれるDJはいいな。
 
Nagi:耳も鍛えられましたね。あの10年で出音というものを、すごく学ばせてもらいました。同じサウンドシステム、同じ針を使っているのに、私がかける音とNORIさんがかける音では、全然違うんです。私の出音は、なんでこうなっちゃうんだろうって恥ずかしくなるというか。若い子たちが集まってパーティーするのもいいと思うけど、世代の違う人、先輩と一緒にDJするってことは自分の足らないことも見えるし、いろいろ勉強もできますよ。



写真:DJ NORI


ハウスを象徴する作品?
大人が遊べるパブリックな場所?
師弟でそれぞれの作品をレビュー

 
——Dazzle Drumsは音楽活動をして約20年ですよね。
 
Nagi:Kei君は25年ですね。もともとヒップホップをやっていて。
 
Kei:92年くらいからですね。先輩がGOLDのラウンジでやっていたことでハウスと繋がりました。90年代にはニューヨークにも行ってたんですけど、そのときは、私生活もボロボロで食べるものもなくて教会に行って助けてもらいました。恥ずかしいんであまり言ってなかったですが。
 
Nagi:書いちゃって大丈夫ですよ(笑)
 
一同:笑
 
Kei:教会でゴスペルも見たんですけど、迎え入れてくれる温かさがあって。だから自分がパーティーをやるときにも、その感じを出せれたらと思ってます。
 
——Dazzle Drumsはパーティーと同じタイトル『MUSIC OF MANY COLOURS』のミックスCDとコンピレーションCDを同時に出しましたね。事前にNORIさんに聴いておいてもらいましたが、NORIさんはどんな感想を持ちましたか?
 
NORI:ミックスCDの9曲目「Celia Y Tito(Original Latin Mix)」は本作のハイライト。この曲から上がっていくんですけど、ミックスのなかでの一番いい曲をコンピレーションの1曲目に持ってきていることに感動しました。今さ、アフリカンミュージックとかが面白いと思っていて。南アフリカとかフランスのディスコとかね。80年台のWest Endだったり、Salsoulのような曲にアフリカンビートがミックスされていて面白いなって思っていて。ディスコの進化系というか。この9曲目もアフロ、ラテンっぽくてスピリチュアルで絶頂にくるよね。
 
Nagi:いろんな人にお願いしながら、ぜぇぜぇ言いながら半年くらいかけて作りました。これをもう一回やれって言われたら、Kei君は「絶対やらない!」っていうよね(笑)。
 
NORI:『MUSIC OF MANY COLOURS』っていうタイトルもハウスを象徴しているよね。
 
Nagi:そうなんです。ハウスにはいろんなカラーがあるよってことを伝えたかったんです。自分たちの好きな楽曲に自分たちの曲を入れてミックスは作ろうって決めていたので、それをどう組み合わせるか、温かい曲がもともと多かったので、メリハリをつけるのも必要。そこはKei君が頑張りました。
 
Kei:いやいやいや、そこは2人で泣きながら笑いながら頑張りました。
 
Nagi:家で喧嘩しながら、もうすごかったですよ。
 
NORI:2人って喧嘩するの?
 
Nagi:しますよ!!
 
NORI:仲のいい夫婦だな〜。お互いに真剣だからそうなっちゃうんだね。


Dazzle DrumsのミックスCD『MUSIC OF MANY COLOURS』のティザー動画。DJ NORIがハイライトと語る「Celia Y Tito(Original Latin Mix)」は0:56から。


——初のミックス作品っていうのが意外でした
 
Nagi:シンプルにこれまでお声がかからなかったんです(笑)。ミックスCDやりたいですって言ってたんですけどね。今回はDisk Unionさんがウチから出そうよって言ってくれて。ようやく出せてよかったですよ、嬉しいです! NORIさんが選曲した (marunouchi)HOUSEの10周年コンピレーション(※1)は、定番曲がたくさん入っているからすごいですよね。これだけいい曲がいっぱい入って。すごく(marunouchi)HOUSEっぽいなって思ったんですよね。大人の遊び場のイメージが感じ取れる。
※1:4月28日に東京・新丸ビル7階にある飲食フロア(marunouchi)HOUSEの10周年を記念し作成されたコンピレーション。DJ NORIが選曲を担当。当日2000人に及ぶ来場者にプレゼントされた。非売品。
 
Kei:Donna Summerの「Spring Affair」も入っていますよね。この曲が好きって人も多いですよね。
 
——これが帰りにお土産でもらえることにびっくりしました。
 
臼杵(Dazzle Drumsが所属するプロダクション Tealの代表):企業が手がけるレストランフロアがこんなに音楽に理解があるって、素晴らしいなと思うんですよ。(marunouchi)HOUSEには、お店が9店舗あって、10周年ということで、プラス1曲入れて10曲にしようって。(marunouchi)HOUSEっていろんな個性のあるお店が集まっているので、各店舗を音楽で表現してほしいってNORIさんにオファーして。
 
NORI:これも大変だったんだから。和物はライセンスとったら絶対使わなきゃいけないとかね。やっぱ違うなって後から言えない(笑)。
 
臼杵:飲食エリアなんだけど毎週DJも入っているフロアなんですよ。周年パーティーも音楽をメインコンテンツにしてくれたことをありがたいと思っていて。クラブとは違うけれど、DJと音楽がこういう場所で希望されるっていうことが嬉しかったし、普段クラブシーンにいるDJも当日来てくれたけど、(marunouchi)HOUSEの雰囲気に驚いてくれた。CDを作ってほしいって言われたものの、CDなんて意味あるのって声もあったりしました。でも私たちは音楽を形で渡したいってなったんですよ。で、ノリさんには選曲がんばってもらって。
 
NORI:同世代くらいの人たちが多いので、アダルトな選曲ですけど。
 
Nagi:アダルトな感じがいいなと思いました。クラブって日本では、まだ子どものためのものってイメージが付いているけど、いつも行ってる私たちからするとそういう話じゃない。大人が遊べるパブリックな場所であるといったことのほうが大きいなと思っていて。そのイメージがコンピにはちゃんと詰まっている感じがします。
 
NORI:レアなCDですよ。売っていない作品なので。現場にいかなきゃもらえないっていいよね。



写真は(marunouchi)HOUSE10周年記念コンピレーション。Frankie KnucklesやDonna Summerの楽曲が収録。


現場から出された
ハウスミュージックの解釈と魅力

 
——せっかくこの両者がそろったので、最後にみなさんが思うハウスミュージックとは? をテーマに話を聞かせてください。
 
NORI:もしかしたらだよ、ハウスっていう言葉自体が死語なのかもしれないよね。オレなんかハウスっていうとシカゴだったり90年代の完成されたハウスミュージックだったりを連想する。そこからいろんなところに分かれたわけじゃん。ハードなほうだったり、オーガニックだったり、スピリチュアルだったり。いろんな枝分かれがあって20年くらいの時間が流れて。
 
Nagi:テクノの方もけっこうハウスをかけているなっていう印象はすごく感じますね。テクノだ、テクノだって言っているけど、聴くととハウスじゃんっていうのもすごく多くて。
 
NORI:それは昔からあるんじゃないの。テクノとか関係なく。
 
Nagi:クラブジャズが日本で盛り上がったときもそうでしたね…。それを言うとハウスの定義ってすごく曖昧で…。
 
NORI:そうなんだよ、ハウスの定義ってさ、みんなにそれぞれあるわけじゃん。みんなどうやってハウスを理解してるの?っていう。ハウスっていう言葉が広義過ぎちゃって。一言でハウスって言えるってことがいいんだけど。新しい呼び名を言ってる人もいないしね(笑)。
 
Nagi:◯◯ハウスが多いですよね。フューチャーハウスとかトロピカルハウスとか。
 
NORI:でもサウンド的には昔からあるもんね(笑)。
 
Kei:僕は繋がれば嬉しいですね。ハウスっていろんなものが混ざっているイメージがあるんで。音楽も混ざるしお客さんも混ざるし、いろんなカラーのある音楽。
 
Nagi:自分はハウスDJだと思っているんですけど、セットのなかにいろんなものを混ぜていくことがハウスって思っています。ディスコもかけるしアフロやラテンも、最新のテクノだったり、メロディアスなものだったり、ミニマルなものも、いろんなものをかけられたらなと。いろんなものが混ぜれるっていうスタイルが私のなかのハウスなんだなと思いますね。
 
NORI:ハウスって今はDJのスタイルなんだよね。


[読者プレゼント]
DJ NORIが選曲を担当した(marunouchi)HOUSE 10th anniversaryのコンピレーションを抽選で3名様にプレゼント。応募は下記ページより。応募締め切りは7月15日まで。

http://www.clubberia.com/ja/features/clubberia_present/


[作品情報]

(marunouchi)HOUSE 10th anniversary
Selected by DJ NORI

1. SAWAMURA/La Vie En Rose/Grace Jones
2. SO TIRED/Technova(La Em Copacabana)/TOWA TEI
3. JIYUGAOKA GRILL/Music Man(The D.J. Song)/Rufus With Chaka Khan
4. RAIMU RAITO/Stoned Love/The Supremes
5. (marunouchi)HOUSE/The Whistle Song/Frankie Knuckles
6. GEN BAR/Spring Affair/Donna Summer
7. SOBAKICHI/Every Kinda People/Robert Palmer
8. MUS MUS/Crazy Love/Alton McClain & Destiny
9. RIGOLETTO WINE AND BAR/Thinking of You/Monday Michiru
10. HENRY GOOD SEVEN/大人になったら/GLIM SPANKY

■(marunouchi)HOUSEオフィシャルサイト
http://www.marunouchi-house.com/


MUSIC OF MANY COLOURS
Dazzle Drums

Disc 1
1. In Da Rhythm (Block Party Mix) - Dazzle Drums (Green Parrot Recording) 
2. Flight Formation (Danny Krivit Edit) - Soccer96 feat. Swann Hunter (WotNot Music)
3. Paradise (Dazzle Drums Album Mix) - DJ Jacko, Chelsea Como (TR Records) 
4. BT1 - Dazzle Drums (Green Parrot Recording) 
5. Mahboubti (Casbah Mix) - Cee ElAssaad (Sunclock) 
6. Cloud Of Dust (Twilight Mix) - Dazzle Drums (Green Parrot Recording) 
7. Black Queen (Enoo Napa Afro Mix) - De Cave Man (MoBlack Records) 
8. Djidjo Vide (Jose Marquez Remix) - Sol Power All-Stars feat. Elikeh (Sol Power Sound) 
9. Celia Y Tito (Original Latin Mix) - Peppe Citarella (TR Records) 
10. Fuse Beat 01 - Dazzle Drums (Green Parrot Recording) 
11. Don't Stop (The Music) (Kiko Navarro Vocal Mix) - Kultissime feat. Linda Lee Hopkins (Big Box Recordings) 
12. Can You (Remaster) - Dazzle Drums (Green Parrot Recording) 
13. Right Here Right Now (Hallelujah Anyway) (DJ Spen, Gary Hudgins & Thommy Davis Remix) - Alicia Myers (Quantize Recordings) 
14. Eminescence - Vince Watson (Yoruba Records) 
15. Optimistic - Zepherin Saint, Ann Nesby, G3 (Tribe Records) 

Disc 2
1. Celia Y Tito (Original Latin Mix) - Peppe Citarella (TR Records)
2. Flight Formation (Danny Krivit Edit) - Soccer96 feat. Swann Hunter (WotNot Music)
3. Optimistic - Zepherin Saint, Ann Nesby, G3 (Tribe Records)
4. Eminescence - Vince Watson (Yoruba Records)
5. Black Queen (Enoo Napa Afro Mix) - De Cave Man (MoBlack Records)
6. Mahboubti (Casbah Mix) - Cee ElAssaad (Sunclock)
7. Djidjo Vide (Jose Marquez Remix) - Sol Power All-Stars feat. Elikeh (Sol Power Sound)
8. Don't Stop (The Music) (Kiko Navarro Vocal Mix) - Kultissime feat. Linda Lee Hopkins (Big Box Recordings)
9. Right Here Right Now (Hallelujah Anyway)(DJ Spen, Gary Hudgins & Thommy Davis Remix) - Alicia Myers (Quantize Recordings)
10. Paradise (Dazzle Drums Album Mix) - DJ Jacko, Chelsea Como (TR Records)

■Dazzle Drumsオフィシャルサイト
http://www.dazzledrums.com/