2005-04-04 UP

Luke Fair

近年拡大するカナダのクラブミュージックシーンにおいて最前線にいるアーティストがLUKE FAIRだ。雑誌「DJ Mag Top 100」の中で、DANNY HOWELLSやDEEP DISHといった大物DJ・プロデューサーに「未来のスター」と賞賛されたほどの実力を持つ。彼はほぼ毎週、世界の有数クラブやパーティなどに招聘され、ファンキーでテッキー、そしてエレクトロなハウスサウンドを多くのクラバーへ与え続けている。彼の「サウンド」はグルーヴィーなテクノトラック〜プログレッシヴやエレクトロをクロスオーヴァーするものだ。さまざまなトラックを自己流にエディットし自身の色に変える。その音への欲求は彼の音楽世界観へのこだわりが感じられる。Pacha(Buenos Aires)、Bedrock (London),、Red Light (Paris)、Space(Miami) 、Womb (Tokyo)のような世界有数クラブでメインアクトとしてプレイし、彼は彼自身のサウンドの魅力を世界中に広めた。ここ2,3年の間のオリジナルトラックはきわめて多様で,色々なジャンルを混ぜ合わせたサウンドになっている。ハウスからメロディックなプログレッシブサウンドまで幅広いトラックを生み出し、Sasha、David Morales , The Plump DJsといったあらゆるDJたちによってプレイされている。英国のラジオBBC Radio 1においてラジオDJであるPete Tongは'EssentialSelection' shownonakade'にてLUKE FAIRの作品を幾度となくフューチャーしているまさにこれから"NEXT"を象徴する旬なアーティストだ。 プログレッシヴハウス界の重鎮、ジョン・ディグウィードが運営するレーベル<ベッドロック>より“オリジナルシリーズ”ミックス CD のリリースが決定したルーク・フェアー。ディスコ、エレクトロを進化させたサウンドで<ウィンター・ミュージック・カンファレンス 2005 >でも大注目だった彼の来日直前インタビュー!

KSK

─ いつ頃からクラブミュージックに興味をもって、どのような経緯でDJや音楽制作を始めはじめたの?

DJを始めたのは7年前ぐらいだね。当時トロント の<インダストリー>というクラブで働いていたときに、クラブ営業が終わった後に半分遊びでそこのDJ機材を使ってDJの練習をするようになったんだ。そしたらそれを見ていたスタッフから「今度DJやってみてよ!」 って誘われて、本格的にDJをはじめたんだ。自分で音楽を作るようになったのもそのあとすぐだね。

─ 世の中にはいろいろな音楽があるけど、影響を受けた音楽ジャンルやアーティストは?

音楽に興味を持ち始めてから、年を重ねるごとにとにかくいろんな音楽を聴いてきたよ。そんなこんなで僕は多種多様な音楽から影響を受けているからいちがいにこれだけとは言えないね。どんな音楽からも少しずつ良い要素を吸収しているんだ。でもダンスミュージックに関して影響を受けた楽曲をあげるとすれば、DJ ロランドの「ナイト・オブ・ザ・ジャガー」だったね! あれは本当に僕の音楽観を変えたよ。あとはディープ・ディッシュがリミックスしたディレイシーの “hideaway”かな。この曲は発売した当時、僕のお気に入り楽曲で、いろんなクラブでかけまくっていたよ!

─ リミックスをふくめ、とてもたくさんの楽曲をリリースしているけど、正式なデビュー曲はどれになるんだろ?

はじめてリリースした楽曲はU2のリミックスで “Silver and Gold”だよ。このレコードはプレスから流通までを自分でやったんだ。U2が好きだったから何となく作った曲でなんだけど、冗談で友達の前でかけていたらいろんな人から「あの曲が欲しい!」って言われたんだよ。いわゆる海賊版リミックスなんだけど、DJたちからも反響があってうれしかったよ。それでジョン・ディグウィードとダニー・テナグリアへ送ったんだ。そしたらジョンから「オリジナル作品は持っていないの?」って聞かれて「何曲かもっているよ」と答えたんだ。本当は持っていなかったんだけどね(笑)。そんなこんなで3週間で2曲を完成させたんだ。意外にも彼は気に入ってくれてリリースできたんだ! それが “Kritical”と“Let You Know”だよ。

─ カナダのクラブシーンやハウスシーンはどんな感じなの?

僕はトロント出身なんだけど、カナダは多種多様なダンスミュージックシーンがあるんだ。あらゆる音楽ジャンルにたくさんの支持者がいて、ハウス,ジャングル、テクノやブレイクスといったシーンがあるよ。その中でもトロントから車で6時間行ったモントリオールはノースアメリカでもっともシーンが盛り上がっているよ。カナダはアメリカのシーンと似ているところがあって、モントリオールやトロントはニューヨークやマイアミに近いかな。大きいクラブがいくつかあって、毎週末、盛り上がっているよ。反対にヨーロッパのクラブシーンとは全く違うかな。ヨーロッパのシーンはとても熱狂的なクラウドに支えられている感じがする。10時にクラブに入って熱心にダンスフロアーで踊っているようにね! カナダは夜中になってクラブに出かけることが多いんだ。

─ <ヨシトシ>、<ソウ・レコーディングス>、<ベッドロック>などからリリースした楽曲はいろんな音楽要素を持っているけど、楽曲制作で心がけていることは?

僕は感じたままに音楽を作っているよ。音楽をつくる最初の段階で、「みんなはどんな風にこの曲を聴くのだろうか?」なんてことは考えたことは一度もないね。でも、「これだ!」というものが自分の中で見つかるまで何度も聴き返すよ。唯一言えることは、楽曲制作って常に試行錯誤なんだ。

─ <ベッドロック>からリリースした最新作“Ultraviolet / Bloc Rock”はどのようにして生まれたの?

実は、この2つの楽曲は3年前に作ったんだ。「Bloc Rock」に関しては全て昔の音源のサンプリングだけで作ったんだ! 僕がいつも注目している音楽は、楽曲自体がオリジナルで、作り手の魂がふきこまれていることが条件だね。だいたい曲を聴けばいかに作り手が自分の魂を吹き込んだかはすぐにわかるんだ。

─ 「プログレッシヴハウス」はとても曖昧で、抽象的なカテゴリーだと思いますがそれをどう感じているの?

「プログレッシヴハウス」という単語は、その本来の意味を失ってしまったと僕は考えているけれど、いろいろな音楽の中に潜む何かが絶えず変化していることだと捉えているよ。オリジナル性があまりなくなってきている「トライバルハウス」や、変化のないジャンルと区別するためにその単語を使っているよね。そういった定義の中で僕のスタイルが「プログレッシヴハウス」と呼ばれていることは全く気にしてないよ。

─ ルークのDJスタイルでベースとなっているのは何かな?

ハウスミュージックだよ。僕にとってハウスミュージックは常にファンキーでダンサブルそして、みんなを喜ばせる楽しい音楽なんだ。そのなかでも強いて言うなら「ファンキーかつメロディック」と言うのが適切な表現だよ。時にはロックの要素を取り入れたりするけど、基本はファンキーでメロディックがコンセプトだよ。

─ ダニー・ハウエルズ、ディープ・ディッシュ、ジョン・ディグウィード、サシャ、デビット・モラレスなど大物DJたちから「未来のスター」と言われて期待されているけど!? 心境は??

僕はディープ・ディッシュと16Bはとても大好きなプロデューサーなんだ。ここ7年間でそんな尊敬しつづけている仲間や同僚たちが僕を認めてくれたことは非常にうれしく思っているよ!  「未来のスター」なんてアーティスト人生の中で、最高のほめ言葉だと思う。

─ アルバムリリース予定はあるの?

楽曲制作においては、僕がイメージしている理想的な段階にはまだきていないんだ。だからアルバムリリースはまだ何年も先だと思う。そうそう、実は今年の夏にジョン・ディグウィードのレーベル<ベッドロック>からミックスCDを発売するんだ。ついこの間レコーディングを終わらせたばかりで、これは本当に自分のDJワークをとてもうまく表現していると思うからリリースが楽しみだよ!

─ 5月3日の来日公演についての意気込みは?

日本のクラウドにまた会えるのは非常に楽しみだよ。ゴールデンウィーク中だからいろんなパーティーがあると思うけど、その中でもいいパーティーだったって皆に言われるようなプレイをしたいと思う。それと、オサムMとの共演も楽しみだね。彼は素晴らしいプロデューサーでファンタスッテックなDJだからね。彼のキスFMのDJセットは今でも僕のお気に入りのセットのだよ!

■ Artists

Luke Fair
  • Interview

More >

pagetop