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Phantasmagoria

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“Outstanding Outsider sOund phantasmagOria”

“Phantasmagoria”とは、「熱に浮かされた時のように脈絡のない奇妙な一連の心象」、あるいは「移ろいゆく景色」な
どを意味する可算名詞で、これは不思議と今の混沌とした音楽状況をあらわしている。

たとえば90 年代後半から分野横断的で学際的なアーティストとして活動し、ウィーンのMego/現Editions Mego
等からコンピューター・ミュージックの極端で過剰な側面を引き出し続けるRussell Haswell。
そのRussell Haswellとお互いの音源をエディットしあったスプリット・コラボレーション『Electroacoustic Sludge
Dither Transformation Smear Grind Decomposition nO!se File Exchange Mega Edit』をEditions Megoの200
番目の作品としてリリースした、日本が誇るワンマン・ソニック・アーミーPainjerk。
あるいは“BPM”ではなく“ミリセカンド”によって規定された、「シフトしてゆくビート」(彼自身はこれを
「microtemporal work」と表現している)を編みだし、テクノやハウスの定律性にまっこうから対峙したMark Fell
及びその変則ハウス名義であるSensete Focus。
さらにはノイズ/グラインド/電子音楽などの膨大な要素を高速で寸断し、バンド・フォーマットとエレクトロニクス
のライヴ形態双方向から文字通りのエクストリーム・ミュージックに対して過激なアップデートを画策するEndon。

彼らに共通するのは、もはやジャンルでもなんでもないかもしれないが、多様な文脈を処理する際の過剰さという面に
おいて、奇妙に互いをコネクトする突出した磁場をかんじさせるのは確かだろう。

本イベントでは、そこにこの夜を企てるNHK yx Koyxen とDj Nobu、彼ら二人によるユニットMTv(映像は
DOMMUNEの宇川直宏が担当)、さらにAoki Takamasaが加わり、一夜の夢を演出する。

音楽は移ろうものである。しかし「移ろう」ということがかならずしも(いってみれば日本的な)「はかなさ」とイコー
ルであるわけではなく、情報化が進んだ社会おいては、むしろ純度の蓄積を高めることに繋がるもので、そうした現在
の音楽シーンが抱えるさまざまな要素の突端が集中する一面を、ぜひこの“Phantasmagoria”にてご体感いただきたい。