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GOODWEATHER #35 AKKORD JAPAN TOUR

フラクタル的哲学に基づいた、夢見のラストボーイズ。
マンチェスターからの最新ベースミュージック進化論、AKKORD待望の初来日ツアー!


そもそもマンチェスターのベテランDUBSTEPプロデューサーであるSynkro & Indigo名義での活動は6年程前から始まっているが新たにAKKORDという名義によるプロジェクトは
過去いくつも世に送り出した様々な音色によるベースミュージックとは明らかに一線をひいた、緻密で数学的、数値的なサウンドに向かっている。
それはファンや制作者に関係なく、潜在意識として音楽に存在する“数学、幾何学的なモノ”に
惹かれていくというところに着目したAKKORDによる新たなDUBの研究とも言える。
オーガニックであったりインダストリアルであったり、一見全く違うサウンドも
構成や黄金比率にそったフラクタルデザインであり、またあらゆる自然界や周波数にも
幾何学と、因果律に沿ったパターンが組み込まれている。
それを、テクニカルにくみ上げたのがAKKORDのサウンドと言える。

2012年にAKKORD名義にてEP”AKKORD001”を限定枚数のアナログでリリース
すでにその瞬間にテックアプローチ、IDMの進化形を予測した批評家に一気に注目された
完全に覆面の謎めいたグループであるということも、SNS時代を象徴する話題ではあったが
(しかし、マンチェスターから発信であり、知的行動をするであろうというイメージで
 既に「Synkroの周辺であろう」とは予測されてた)
なによりもアナログに拘るだけの素晴らしい音質と徹底したテクノ構成による硬質なキック
しかし、凄みのあるサブベースの破裂感、DUBSTEP的グルーブによる。
そして鮮烈なるデビュープレイにて、その全貌が明らかになるとベルリン、ベルグハインから猛烈なアプローチを受け、更に話題をさらうことになる。
その後、その流れを最も敏感に重要視したロンドン名門クラブ”FABLIC”の野心的レーベル
”HOUND TOOTH”から2013年、EP”NAVIGATE”リリース。
磨き上げられた知的好奇心を満たす、非常にクールでありながらも内側に熱をはらんだ
テックダブは瞬く間にテクノとベースミュージック、そしてIDMを結んでしまった。
そして同年年末に、待望のアルバム”AKKORD”をリリース。
この非情なまでのハイテックシステムサウンドは、ローファイテクノやハウスに突きつけられた
挑戦状的でもある。そもそもテクノの影響を常に口にしている二人だが決してこのプロジェクトを安直にテクノ、という表記に置かないのも事実だ。
ダブステップ、テクノ、IDM、ベースミュージック、そして完璧主義のなせる技。
深度というのは決して、暗く重い世界ではないという証明を見せた冒険者の進化を見極めたい。