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Eli Escobar

ニューヨークのダンスミュージックシーンで、彼のパーティーの評判はこの10年間鰻上りである。ダンスミュージックの知識がある人間なら誰でもEli Escobarの名前を聞いた事があるであろう。もし、知らなければ今後知る事になる。Eliは80年代のニューヨークで育った。幼少期にターンテーブルを購入したのがきっかけで早い段階からコレクターとしてレコードを収集した。その莫大なコレクションと音楽知識は人々を驚嘆させている。90年代のほとんどをニューヨークのクラブシーンで過ごし、毎晩の様にパーティーに顔を出したEliは、当然のようにDJになる事を志した。1999年、初めてプロデュースした音源が12インチとしてリリースされ、ますます音楽に対する欲望と野心を広げていった。長い年月を経て、様々な経験をしたEliは、リミキシングやエディットをする様になる。それは、Diplo / M.I.A. / Britney Spears / Chromeo / Holy Ghost! / Pase Rockといった一流アーティストの作品であった2007年、Eliは自分の探しあてた音源をシェアする事を目的としたブログ"outsidebroadcast"を開設した。このブログは、ダンスミュージックへの愛を語るだけではなく、ディグしシェアする事を目的としたブログであった。新曲や埋もれた名曲、リミックス、リエディット、フリーDJ MIXを積極的にシェアし、楽曲の背景について、Eliの持つ鋭い洞察力で語った。今現在、ニューヨークでのDJは勿論、全米やヨーロッパなど、世界各国でのギグをこなすと同時に、Dither DownやNervousといったレーベルから作品をリリースするなど、プロデュース業にも力をいれている。まだタイトルすら決定していない彼のファーストアルバムのリリースには、Eliの確かな耳が作り上げる楽曲が収録されるだろう。それは、間違いなくクラシックアルバムになるとリスナー達は口を揃える。アルバムをプロデュースすることによって、クラブプレイやブログ、リミックス等、今まで点であったものが線となり、それを通してリスナーの経験値を上げさせる。そんな努力を惜しまない彼に対して、ファンは彼の次の動きを期待する事はごく自然の流れであろう。