Milton Jackson

2010-09-20 UP

Milton Jackson

STUDIO APARTMENT主宰レーベル"Apt."のインターナショナルライン"Apt. International"が2010年、「TOKYO HOUSE UNDERGROUND」という新たなプロジェクトを発足。本企画は毎月配信限定で世界のフレッシュかつ有能なプロデューサーの楽曲を紹介するという内容で送られる。その第1弾となるのはディープで温かみのあるサウンドで定評のあるアーティスト「Millton Jackson」。彼のルーツや今回発表される楽曲に触れたインタビューをお送りしよう。

─ まずあなたの音楽的なルーツから伺いたいと思います。幼少のころに影響を受けた音楽、そしてエレクトロニックミュージックに興味を持つきっかけになったアーティストをそれぞれ教えてください。またそれらは現在の自身の音楽に反映されてると思いますか?

エレクトロニックミュージックを聴き始めたのは90年代中盤から後半にかけてからだね。ドラムンベースやハウスが好きだったんだよ。若いころはKerri ChandlerとかLTJ Bukemとかが好きだったんだけど、歳をとるにつれてSteven Tangみたいなディープでメロディックなテクノに惹かれていったよ。多分、初期のドラムンベースは現在の自分の楽曲に影響していると思う。(初期ドラムンベースが持っていた)ヴァイブスを見習おうとしているし、自分のインスピレーションはそういった古い楽曲から導き出されることが多いよ。

─ あなたの出身地であるグラスゴーについても触れたいと思います。あなたが生まれ育ったエリアはどのような地理的特徴があるといえますか?音楽的にもグラスゴーは多様かつ個性的な作家を輩出している地域だと思うのですが、その理由はどのような部分にあるとお考えですか?

グラスゴーはスコットランドで一番大きな街で、すばらしいエレクトロニックミュージックのシーンがあるんだ。"Sub Club"や"The Arches"といったクラブもあって、ハウスやテクノのすばらしいパーティーが行われている。それにThe RevengeやGary Beck、Sei Aとか新しいアーティストもでてきているし、SlamとDJ Q、そしてStevie Soleが運営する"Tronicsole""Sole"というレーベルなどすでに確立されたものもあるしね。すばらしいヴァイブスがそこにあるし、確実に100点満点の都市だよ。ハウスとテクノのシーンがすごく力を持っているんだ。"Sub Club"は世界中でもお気に入りのクラブのひとつだとSteve Bugが言っていたけど、彼はよくわかっているはず。

─ あなたの近年の作品は暖かみがありながらも、ディープかつテッキーな独特の風合いを持っていますね。日本でもあなたの作品のファンはたくさんいます。こういった独特なサウンドの秘訣は? また制作に関してあなたが必ず守っているルールなどはありますか?

制作にはLogicとAbletonを一緒に使っているよ。たくさんのサンプルとピッチをシンセの代わりに使っていて、そうする方が暖かみのあるサウンドになるんだ。あとたくさんのアウトボード、サミング・ミキサー、Oberheim MatrixとAkaiの古いサンプラーだね。オークションでシンセを買うのが好きで、何曲かに使ってまたすぐ売ってしまうんだ。常に新鮮でいるためにね。あとはドラムをサンプリングするのに昔のレコードとかをたくさん買ったりするよ。アナログからサンプリングすると音に暖かみが生まれる。もちろんノイズも一緒に取り込むことになるんだけど、サンプルCDからサンプリングしたようなきれいすぎるキックよりすばらしいことはたしかだ。だからアナログからサンプリングするのが一番いい方法だと思っている。それに最近はみんな一緒の機材を使って一緒のサンプルCDを買っているだろ? 自分の音にはそれと違った独自の風合いがあると思う。

─ 今回"Apt. International"のシリーズに提供した"Destination"のコンセプトを教えてください。また本楽曲制作時のエピソードがあればお願いします。

EPを頼まれたとき、日本に向かっていくときの雰囲気をつかみ取ろうとしたんだ。だからタイトルも「Destination」にしたんだよ。それにこのトラックのメロディーには多様な動きがあって、旅行をしているような雰囲気を持っている。日本に向かう飛行機に乗るとき、いつもすごく興奮しているんだ。だからその気持ちを音楽にも再現しようとしているんだよ。それにヨーロッパから日本へ向かうときは、北を通るからロシアの上を通って北極圏の近くを飛ぶだろ。タイミングが良ければ、そこにすばらしい景色が広がるんだ。そんな気分を当てはめたかったんだ。

─ あなたが現在興味を持っているアーティスト、DJとその理由を挙げてください。また今後、本シリーズ「Tokyo House Underground」でフックアップすべきトラックメーカーがいたら併せて挙げていただければ。

James Blakeの作品は興味深いと思うな。"R&S"からアルバムがリリースされる予定なんだけど、彼の音楽はショッキングだよ!Skudgeも好きだね。疾走感があって僕好みだな。次の「Tokyo House Underground」では、彼らやShur-i-kanをフックアップするべきだね!彼らならいい作品を提供してくれると思う。ほかにもたくさんかっこいいトラックが発表されているけど、個人的にはいつも80年代後半から90年代にかけての古いダンスミュージックを発見するのが好きなんだ。自分にとっては最高の音だね。とくにこの時代のフレンチディープハウスのプロデューサーは最高だよ。あとはSoundcloud.comで古いミックスを探すことにも凝っているよ。最近DJ Deepの94年のミックスを見つけたんだけど、とてもすばらしいね。

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