INTERVIEWS
>

Ernesto Altes

こんにちは、生粋のイビサ生まれのErnesto Altesです。マヨルカ島の大学で情報工学を学んでいる時に、音楽の道に入ることを決意して、ミュージシャンとしてのキャリアをスタートたんだ。そのあと、何年もDJとして活躍していたんだけど、2001年に自分自身のミュージックスタジオを作ることを決意して、僕とビジネスパートナーのGuillormo Morroの2人でS'hort Records Studioを始めたんだ。エレクトロスタイルの中にチルアウト、ハウス、テックハウス、ミニマルハウスの要素を入れた前衛的な音楽を、Sendos Fuera(ハウスミュージック)とThe Islanders(ダウンテンポ)という名義で製作して、Plastic CityやCafe del Marを始めインターナショナルなレーベルに多数提供しているよ。
アルバムは、僕らのレーベルS'hort Records(http://www.short-records.com)とExtremely House Music(http://www.extremlyhousemusic.com)からリリースしているよ。 イビサには、Cafe del MarやKumharasをはじめ、多くのチルアウト系のバーがあり、ダウンテンポミュージックのカルチャーがいたるところにあるんだ。ダウンテンポ界のベストプロデューサーは、このすばらしい島イビサに住んでいたり、この島で育っていたり、イビサ発のプロデューサー達から大いなる影響を受けた人ばかりだって言っても過言じゃないと思う。
僕らがやっているCULTURA SONICAという組織は、そんなイビサに住んでいるプロデューサー達と密接にコラボレーションして、毎回"色"をテーマにセレクトして100%イビサ発な最高のサウンドをリリースしているよ。日本ではIbiza Chillout Loungeで入手できるよね。最近は、この島からもっと多くのアーティストが育ってほしいから、若手アーティスト向けにミュージックスクールもやっているんだ。 Night Lounge Sessionのコンセプトは、「イビサ島で生み出されている美しいダウンテンポミュージックを世界に発信したい!」という思いから生まれたんだ。そして、Deadbeats、Frank F Chochois、Nacho Sotomayorといった大物アーティストと、新進気鋭のアーティストのサウンドをうまく混ぜてみたんだ。この大物・若手のサウンドのミックスがイビサのナイトラウンジにトリップしたような気分にさせてくれること間違いないと思うよ。絶対チェックしてみて! (http://www.clubberia.com/music/releases/2903/) 近年ますます、イビサのエレクトロニックミュージックシーンはバリエーション豊かになって、さらに人気が高まってきていると思うよ。世界中が不景気に苦しんでいるにも関わらず、イビサでは世界的に有名なパーティーや、DJが最高のクラブを求めてお金が飛び交っているし、それを目指して何百万人という若者がバケーションを楽しみにイビサに集まって来ているよ。
日本のみんなには、イビサはそういうビッククラブだけじゃないってことを知っておいてほしいな。地元の人々がやっているビーチクラブや、バー、レストラン、ラジオ、ローカルDJなどの人々がイビサらしい文化と観光を支えてくれているからね。 親愛ある日本のみんなへ。
これからも、イビサから発信されるエレクトロニックミュージックシーンの新しいトレンドをチェックし続けてほしいな。
イビサ音楽シーンは、いま非常に大きな変革のときに来ているんだ。Ibiza Music Cluster(http://www.ibizamusiccluster.org/)という組織が設立され、イビサにある様々な音楽関係の会社、組織、アーティストなどを全部1つにまとめて、イビサを、音楽分野における研究、革新のテクノロジーが進化している場所にし、国際競争力をつけていこうとしているんだ。
現在すでに、Pacha、Space、Amnesia、Cafe del Mar、Ibiza Sonicaなどの大きな会社から、小さなレコードレーベル、DJ、プロデューサーなどまで100近い参加者がいる。新しい"イビサ"を目的に、21世紀にイビサ音楽産業によって産み出される利益をうまく活用していくための組織でこれからどうなっていくか楽しみなんだ。

では、近い将来、憧れの国"日本"でみんなに会えるのを楽しみにしているよ。