─ 「MIX-UP」以来となる今回のミックスCD「Heart Beat Presents Mixed By Derrick May × AIR」は、東京のクラブ"AIR"とのコラボレーションとなっていますが、"AIR"というクラブに対してどんな印象を持っていますか?

そんなの大好きに決まってる!好きじゃなきゃやらないって。

─ そうですよね。でも、もともとほとんどミックスCDを出さないあなたが、今回どんな経緯でこれを作ることになったんですか?

俺が知る限りでは、もともとダイゾウ(※AIRプロデューサー村田大造氏)のアイデアだ。最初は、"Microcosmos"のミックスCDとして、もっとメローなものを作るという話だった。でも俺が作ったミックスを送ったところ、「これはAIRの雰囲気にぴったりだ。AIRのミックスとして出そう!」という話になった。だから、このCDはダイゾーと、長年俺のプロモーターをやってくれているワタナベ(※渡邊亮氏)のおかげで実現したものなんだ。

─ 聞いたところによると、たった1テイクで録音されたものだそうですが、本当ですか!?選曲は事前にしてあったんでしょうか?

よし、この質問にはChuckに答えてもらおう。ここにChuckを呼んでくる!(※Chuckは現在建設中のDerrickの新居の建設スタッフの1人)なぜなら、俺がこのミックスを自宅のスタジオで録ったとき、Chuckが隣に座って俺がかけたレコードをメモる係だったんだ!

―Chuck登場―

Chuck「こんにちわー。えーと、その答えはノーです。何も決めずに、すべてその場で選んでかけてました!間違いないです。僕、隣でずっと見てましたから」

─ ありがとうございます。ではプレイを始める前に、どんなイメージまたは考えがあったんですか?たとえばクラブでお客さんが踊っているところをイメージしたとか、とくにAIRの雰囲気を思い出してやったとか?

そんなんじゃないんだよな。俺はそういう考え方はしないんだ。ただやるだけ。「Just do it」だよ。

─ そういえば、年末にクラブミュージックの情報サイト"Resident Advisor"の人気DJ投票で18位になっていましたね!ずっとリリースのないあなたが、これだけ上位に入っていたのに驚いたんですが、あなた自身はどう思いましたか?

うれしかったよ。一般の人たちが投票してくれた結果だから。「DJ Mag」ほどの権威はないけど、「DJ Mag」のはその年の興行成績、つまりどれだけ金を生み出したかってことだけで順位を決めているのに対して、RAのチャートはお客さんの声が本当に反映されていると思うから、その中で18位になれたのは喜ばしいことだ。でも、それだけ俺も努力してきてる。俺は今までこの手のチャートで15位以上になったことがない。「DJ Mag」でそのくらいになったのも、もう15年前とかだ。だから、一切気にしないことにしているけど、やはり上位になれば当然気分はいいよ。来年はわからないけどね。おもしろいのは、俺はずっと同じことをやり続けてるだけなのに、その年によって結果が変わるってことだ。今年になって、突然俺のよさに気づいたヤツが増えたってことなのか?何もやってることは変えてないぜ?

─ どうしてでしょうね。昨年はとくにヨーロッパのギグが多かったとか?

いや、むしろ少なかった。俺の予想では、昨年"Transmat"を復活させてGreg GowのEPを発表したのと、トリノで「Movement」を開催したことによって、それまでより注目が集まったんだろう。「デリックはまだ活動していて、DJとしてのスキルも変わらず、ちゃんと仕事をしてる」ってことを認識した人が増えたんだろう。たまたま、その場に居合わせるタイミングのあった人が感心して投票してくれたんだろう。こういう人たちは、たとえば"Space Lab YELLOW"に俺を聴きにくる客とは違う。わざわざ足を運んで俺のプレイを聴きに来たことがない人たちだ。そういう人たちが、俺のプレイを見る機会があったってことなんじゃないか。あの手の「世界のベストクラブ」みたいなチャートにYELLOWが載らないのと同じこと。なぜならYELLOWに行ったことがないからだ。こういう投票をする人たちは、ほとんどが1度しかそいつのプレイを聴いたことがないか、ミックスCDを聴いて、聴いた気になっている。生のプレイを体験してない。だからあの投票でRichie Hawtin が1位だったのも納得できた。Richieはずっと最前線で活動しているし、知名度を落とさず、そういう幅広いリスナーにアピールするのがうまい。俺はリッチーを世界一のDJだとは思わないが、人気があるのはよくわかるよ。

─ では最後に、2010年が始まったばかりです。今年の抱負を聞かせて下さい。

働くこと!今までと同じように、手を緩めずにしっかり仕事をし続けることだ。言葉にすると単純なことのように思えるが、実践するのはそう簡単じゃない。とくに俺みたいに、ヴァイナルにこだわっているDJには困難になるばかりだ。ヴァイナル自体がなくなっているからな。でも俺はヴァイナルをかけ続ける。最後の1枚がなくなってしまうまでな!だから今年の抱負は、引き続きいいヴァイナルでしっかりしたセットをプレイすること、あといいセックスをすること!そう、セックス!じゃあな!

Artist

Derrick May
  • Release
  • Interview

More >

Label

HeartBeat

HeartBeat

More >

pagetop

Bookmark and Share

このページをメールで送る

Upcoming Discount Parties

03.16 (Tue) @ LOOP
YAAD - Everything in the Yaad is Lovely -
03.16 (Tue) @ VUENOS
UPTOWN
03.17 (Wed) @ LOOP
SMOKER
03.17 (Wed) @ heavy sick ZERO
foggy place

クラブ情報クラベリア・モバイル