昨年リリースしたシリーズ前作、『UK Emotional R&B Mix』では2万枚以上のセールスを記録し、今まで手がけてきたミックスCDを合わせると、累計セールス30万枚を超えるR&B王子、DJ KOMORI。オリコンインディーズチャート2作連続1位という快挙も成し遂げた彼が、UK SOULの名曲だけを収録したミックスCD、『URBAN KLASSICS』をリリース。本作の真相にせまるべくインタビューを行った。 ■特設サイト http://www.sugarbitz.com/komo_urbanklassics/ ■HMV(協力) http://www.hmv.co.jp/ ■DJ KOMORI『URBAN KLASSICS』 http://www.clubberia.com/Release/Detail/?id=2673

Interview & Text:Hiroko Ando

─ DOMEレーベルの『Dramatic Domemix』、『UK R & B Emotional Mix』と既にオフィシャルでは2枚、ミックステープ時代も含めるとかなりの数のUKソウル/R&Bのミックスを発表してきていると思いますが、今回、またUKミックスを出そうと思ったのはどうしてですか?また自身で過去の作品と比べて今回の作品はどうでしょう。

UKソウル・UKのR&Bって、本当に良い曲がたくさんあるんですよ。でもこういう音源って、いざリスナーが一からCDショップやWEBで探そうと思ってもなかなか難しいと思うんですよね。だからこそDJ Mixで聴かせられるのが一番だと思うので。逆に言うと、Driza Boneの「Brightest Star」とかDes'reeの「Life」とか、こんなにいい曲にこれから一気に初めて出会えるリスナーってうらやましいですよね。今回は特に好きな曲が多いです。

─ そもそも、UKソウルとの出会いは?今回のミックスに入っているLisa Stansfieldとかは、年齢的に後追いだと思いますが...。

UKソウルを意識し始めたのは、90年代後半からだと思います。今回収録しているBrand New HeaviesやDes'ree辺りがきっかけですね。すごくカッコいいんだけど、USの曲と何かが違うって。そこから新譜と共に、昔の曲もアナログ中心に探すようになりました。

─ トラックリストを見ると、新旧のクラシックが完璧な形で配置されていますよね。『Urban Klassics』を制作する上で、苦労した点、こだわった点があったら教えてください。

飽くまでクラシックスなんで、古い曲が中心な訳でしょう。それを知っている人も知らない人にもどうやって気持ちよく聴いてもらうかが一番大切で。「懐かしさを押し付けない」っていうのはよく自分に言い聞かせてます。名曲も、ある意味フラットな目線でも捉えることが必要だと思っているので。Ne-Yoとか Flo Ridaが好きな10代のコもこのCDを聴くかも・・・って考えますね。あとは、DJのヒトが聴いて「フツーここでつながねえだろ」っていう、僕しかやらないようなMixが今回もあると思います(笑)。スムーズな音源だからこそ、スムーズなMixで終わりたくないという気持ちもあったので。

─ これだけはどうしても入れたかったという曲を1曲、教えてください。実は、今回、許諾がおりなかったけれどいつか使いたいと思っている曲もあったら。

特に入れたかったのはDriza Bone「Brightest Star」ですね。昔のMix Tapeのタイトルにしたこともある位、大好きな曲なんです。僕のMix CDは毎回そうなんですけど、制作チームとよくビジョンを話してからセレクトして行くので、「あの曲を使いたいけれど許諾が下りなかった」ということはほとんど無かったですね。好きな曲・良いと思う曲ばっかりです。もしあったとしても、言い訳っぽいので言いたくないです(笑)。

─ KOMORIさんはミックスCDを制作する上で、作品の中に一つのストーリーを作り上げるようにしているということですが、今回の『Urban Klassics』は具体的にどんなストーリーを思い描いて作られたのでしょうか。

具体的に「女の子と出会って、、」とかっていうストーリーは無いんだけど(笑)、受け手の気持ちの流れは想定しますね。例えば一曲目の「Life」を聴いた時の感情、そこからの流れ、とか。でも想定はするけど、それが外れてもリスナーの人が気に入ってくれればそれでいいです。

─ KOMORIさんの思うUKソウルの魅力とは?

R&BやHipHopを総称して「アーバン」という言い方をしますが、僕にとってはUKソウルが一番アーバンらしいアーバンなんです。この『Urban Klassics』は、本当にそういう良い部分が出せたと思いますよ。

─ 今、注目しているイギリスのアーティスト、レーベル、プロデューサーを教えてください。

UKのアーティストだと以前RemixしたりLiveでも共演したJay Seanが最近USでもブレイクして、全米チャートで一位を取りそうなくらいの勢いで。これはちょっと個人的にも嬉しいですね!

─ 話は変わりますが、KOMORIさんは、実際クラブでプレイするDJ活動とミックスCD制作以外にも、プロデュース業や海外アーティストのリミックスを手がけたりしていますよね。どの活動が今、一番楽しいですか?それはなぜ?

もちろん全部楽しいのは大前提なんですけど、中でも今は制作ですね。一番楽しいし、一番しんどい(笑)。一昨年くらいから制作を本格的に始めて、そこで出会うプロデューサーやアーティスト、エンジニアの方々が、ぞれぞれみんな凄いんですよ。仕事の質も量も、情熱も。そういう人たちに少しでも追いつきたいと思ってます。でも、そういう人たちと作った作品をミックスCDを通して聴いてもらって、現場で盛り上がって「あ~よかった」って自分でも思えるので、結局は全部つながってますね。

─ ここ数年はセールスも伴った非常に充実した活動が続いていると思いますが、この10数年の音楽活動を振り返ってどうでしょう。

あ、この質問、意外と初めてかも知れないです(笑)。えーっと、色んなことをやって来たけど、基本的にDJ始めた頃からブレてないと思ってます。でもブレずにいられるのって、周りのファンやスタッフのサポートがあってこそなんですよね。特にセールスに関してはなおさらそうです。それはホントに、ただただ感謝です。

─ 10年後の自分はどうなってると思いますか?もしくはどうなっていたい?

シーン自体はどうなるかわかんないですよね。音楽は世界的なトレンドが常にあるし、クラブに関して言えばブッとんだファンキーな人が都知事になって、めちゃくちゃクラブが増えてるかもしれないし(笑)。自分に関して言えば、DJを、音楽を続けていたいですね。シンプルなんですけど、それが一番の望みです。逆に言うと、それ以外はあんまり無いかも。でもDJや音楽の中でやりたいことは山積みなんで、それを一つずつ実現させていきたいです。

─ KOMORIさん登場以降、日本でR&BのDJの数が以前より増えてきているように思います。この状況についてパイオニアとしてどう思いますか?

素直に嬉しいですね。でも、まだ自分にとってのライバルは出てきていないので、それも楽しみにしたいです。そういうDJの方達に向けて愛情を込めて言わせてもらうと、おれは本気でDJやってるんで、みんなも諦めずに一緒に本気で頑張り続けましょう、と。あとMixのキレイなR&BのDJは多いけど、クラブプレイで盛り上げるのが上手いR&BのDJがすごく少ないです。そこがこの先、一番不安かな。クラブに来たらPartyなんで、まずはお客さんを楽しませる・・・そこは絶対に忘れないで欲しいですね。

─ ブログを拝見すると毎日、日本中を駆け回って、とてもお忙しそうですけど、休みの日はどう過ごされていますか?音楽以外の楽しみがあったら教えてください。

休みっていう休みは月イチくらいなんですけど、スポーツ見るの好きなんで、家でNBAとかNFLをまとめて見たりしてます。あとはクラブに遊びに行くか、誰か誘ってどこか飲みに行くか・・・という感じですね。基本的にお酒好きなんで(笑)。

─ 今後の予定を教えてください。

この先は国内外のプロデュースやRemixの予定が入っています。あと年末には、自分の今までやったプロデュース & RemixのWorks集をリリースする予定なんで、是非チェックしてください!

─ HMV ONLINEを見ている人に一言。

おれ、ヤバイ曲たくさん知ってるんだぜ!だからおれのCD買ってクラブに遊びに来てください!!(笑)

Artist

DJ Komori
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