
■TUJIKO NORIKO / ツジコ・ノリコ
1999年にシンセサイザーとサンプラーを初めて手に入れ、音楽制作を始める。2000年、ファースト・アルバム『化粧と兵隊』をリリース。2001年、アルバム『少女都市』をオーストリアのMegoよりリリースし、ワールドワイドに注目を集める。2002年、パリに移住。アルバム『ハードにさせて』を Megoよりリリース。活動拠点をヨーロッパに移したことで、海外での知名度も上がり、逆輸入のように日本でも人気を高めていく。2003年、アルバム『From Tokyo To Naiagara From Tokyo To Naiagar』をドイツのTomlabよりリリース。2004年、Peter Rehberg(Pita)のプロジェクトであるDACMのアルバム『Stereotypie』(asphodel)に参加。
■RIOW ARAI / リョウ・アライ
1996年ファースト・アルバム『Again』(Frogman)をリリース。1998年『Circuit'72』、1999年『Mind Edit』、2001年『Beat Bracelet』と3枚のアルバムをsoup-diskよりリースし、リョウ・アライのトレードマークと言える骨太なブレイクビーツと神業の如きエディット・スタイルを確立する。2003年には、『Mind Edit』がUKのLeafよりライセンス・リリースされ、海外でも注目を集める。同年、『Mind Edit』に12インチ『Mind Syndicate』の音源を追加した『Mind Edit Syndicate』(soup-disk)をリイシュー。さらに、12インチ『iBeat E.P.』と、アルバム『Device People』(soup-disk)をリリース。04年、アルバム『Rough Machine』(Libyus)をリリース。
パリを拠点にした活動で、メゴやトムラブなど海外のレーベルからリリースのある女性アーティストのツジコ・ノリコと、類い稀なるビートセンスで同じく海外でも評価を受けるインスト・クリエイター、リョウ・アライ。その2人がそれぞれの頭文字を取ったRATN(アール・エー・ティー・エヌ)なる名のもとアルバムを制作した。ツジコ自ら作ったデモをアライが再構築するという作業を基本に進められた『J』は、儚くも確かな歌世界が広がる美しいヴォーカル・アルバムだ。2人に話を聞いた。
T: それも私だけが思ってた〈Jカレー〉から。
R: Jの一つの象徴としてのカレーってことですか。
T: そう。
R: だからって音楽をJポップに近づけたつもりはないけど、インターナショナルな活動っていうのがTUJIKOの今までのイメージとしてあると思うんですよ。海外のレーベルから出してるし。でも、日本人だし、日本で好きな人もいっぱいいるから、日本に焦点当ててやってみようかっていうのがあった。
一ノ木裕之
─ 『J』というタイトルについて教えてください。
ツジコ・ノリコ(以下T): これは私が考えた。いろいろ〈Jカレー〉とか〈Jビーフ〉とかさ、すごい好きやの、そういうの。〈J〉って感じが。
リョウ・アライ(以下R): まあ〈ジャパン〉ってことですか。
T: 〈ジャパン〉やねんけど、〈Jリーグ〉とかもさ……。
R: まあ〈ジャパン〉ってことですね。
T: (笑)。でも別にこれ日本じゃなくてもいいの。だってカレーとか面白いわけ。インドカレーとも違うけどすごいおいしくて。オムライスとかも。
リョウ・アライ(以下R): まあ〈ジャパン〉ってことですか。
T: 〈ジャパン〉やねんけど、〈Jリーグ〉とかもさ……。
R: まあ〈ジャパン〉ってことですね。
T: (笑)。でも別にこれ日本じゃなくてもいいの。だってカレーとか面白いわけ。インドカレーとも違うけどすごいおいしくて。オムライスとかも。
─ ジャケットにカレーライスが使われてるのもつまりはそういうことだと。
T: それも私だけが思ってた〈Jカレー〉から。R: Jの一つの象徴としてのカレーってことですか。
T: そう。
R: だからって音楽をJポップに近づけたつもりはないけど、インターナショナルな活動っていうのがTUJIKOの今までのイメージとしてあると思うんですよ。海外のレーベルから出してるし。でも、日本人だし、日本で好きな人もいっぱいいるから、日本に焦点当ててやってみようかっていうのがあった。
─ 全体にアライさんのアレンジはシンプルな印象があるし、ヴォーカルものとしての訴求力が従来のツジコさんの作品以上に際立った印象がします。
R: そうですね。ヨーロッパでも音響とかエレクトロニカで歌モノって増えてるんですけど、それをストレートにできる人が日本にいそうでいない。それをツジコ・ノリコでやってみたらどうなるかっていうのがあった。ヴォーカルを際立たせて曲のよさをシンプルに伝えることが僕の仕事だったし、元々ツジコのデモにはあったアヴァンギャルドな要素も極力なくしましたね。
─ それがポップスとしても聴かせうるバランスとして結果に現われているかと。
R: インストゥルメンタル寄りの即興っぽいものもあったんですけど、そういうのは却下して、曲自体がわかりやすいっていうか普通の歌の構造になるようにした。7分とか平気である長い曲はギュウギュウに詰めて短くしたり。1曲目も最初もらったデモでは10分くらいあったんですけど、なんとか削ってポップスに近い感覚でまとめたんです。今までツジコの音楽を聴かなかった人が聴きやすいように、っていう。
─ アライさんの作品として見ても本作はこれまでと違う流れにありますね。
R: 感性は調和されてる感じがすると思うんですけど、コラボレートとしては予定調和じゃない。ツジコがイメージしてる僕の音っていうのがあって、僕がイメージしてるツジコの音があって、それをそのままスルーさせて素直に出来上がったっていうのではないんですよ。
─ たしかに。では改めて出来上がりについてお願いします。
T: みんなが好いてくれるといいねんけど、どうかね。例えばうちのお母さんは〈つまんないねえ、あなたの音楽は。眠い。もうちょっと踊ったり、浜崎あゆみみたいな楽しいのすればいいのに〉って言うの。そういうのはわかる。だからヴォーカルの面で意識したことはなかったけど、そういうのはちょっと意識した。
R: 浜崎あゆみは極端にしても、そういうのを聴いてる人もちょっとは聴いてくれるかなと思うし、普通にJポップ聴いてる人が聴いたらどう思うのかなっていうのはある。とにかく先入観なしで聴いて欲しい。
T: 一緒に歌ってもらえればいいかな。
R: 浜崎あゆみは極端にしても、そういうのを聴いてる人もちょっとは聴いてくれるかなと思うし、普通にJポップ聴いてる人が聴いたらどう思うのかなっていうのはある。とにかく先入観なしで聴いて欲しい。
T: 一緒に歌ってもらえればいいかな。
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