98年にシングル「Pussyfoot」でデビューを果たし、トリップホップやドラムンベース等の最先端のダンスミュージックのエッセンスを取り入れたオリジナリティ溢れる作品が、国内外の音楽通から高い評価を得てきたLori Fine(ヴォーカル/コンポーザー)と、Watusi (ベーシスト/プロデューサー/プログラマー)によるプロデューサーユニット「COLDFEET」。ここ数年はDJ KAWASAKI「One」やDAISHI DANCE 「Home」をはじめとしたLoriのゲストボーカルとしての活躍や、'07年に放ったパーティチューン「I Don’t Like Dancing」の大ヒットにより、日本のハウス界を牽引するアーティストとしても熱い注目を集めている。Loriのソトシゴト・コンピ(「FOOTWORKS feat. Lori Fine」)に続き、デビュー10周年を迎えた6作目のアルバム「TEN」を発表した2人に、この10年や新作について聞いた。 TEN Tour info 12/5 仙台 CLUB ADD 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 12/12 青山 Velours 「Once Christmas Party w/ DE DE MOUSE」 12/19 神戸 Troop Café 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 12/31 福岡 O/D 「Countdown & Release Party w/ DAISHI DANCE & VJ WADAKEN」 2/10 札幌 mole 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 2/14 大阪 GRAND Cafe 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 2/21 金沢 social 「Release Party w/ arvin homa aya」 2/27 名古屋 CANARIA 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 2/28 京都 World 「Release Party w/ DAISHI DANCE & arvin homa aya」 3/6 東京 AIR 「Release Party w/ DAISHI DANCE & VJ WADAKEN」 COLDFEET Official Website http://www.coldfeet.net/ MySpace http://www.myspace.com/watusicoldfeet Columbia Music Ent. Website http://columbia.jp/artist-info/coldfeet/ PV http://jp.youtube.com/watch?v=Jpe16mYLasY

Interview & Text : Keiko Yuyama

─ デビュー10周年おめでとうございます。6月にもclubberiaにご登場いただきましたが、この10年を振り返ってみていかがですか?

Lori(以下L): ありがとうございます!ホントにあっという間でした。

Watusi(以下W):当時はビヨークとか、トリップホップにハマってたんですよね。実は、、、僕にとってCOLDFEETは7回目のデビューだったんです。98年にデビューするまでにはいろんなことがありましたけど、とにかく世界に向けて東京の音楽を発信したい一心で。「やっぱり歌ものを作りたい!」と考えたときに、共通の知人から紹介されたLoriに「この音楽にヴォーカルを入れてリミックスしてもらえる?」と話を持ちかけて、COLDFEETの前身にあたる「Watusi feat. Lori Fine」名義のEPをリリースしたのが始まりでした。あっという間にLoriは音楽制作や業界の知識を吸収しちゃって、逆に僕の方がいろいろ教わった10年間でした(笑)。

─ 最先端のダンスミュージックのエッセンスを取り入れてきたCOLDFEETの音楽が4、5年前からグッと親しみやすいものに一変した気がするのですが。

結成当時は官能的かつエスニックな雰囲気のある、個性的な音楽を制作することに重点を置いていました。 結成当初に目標に掲げていた世界進出の話は、いい展開に進んだと思いきや、途中で立ち消えになったりして、、、一喜一憂する状況が数年続きましたね。 で、ある時「世界デビューよりも、今できることを楽しんでいけばいいんじゃないか?」と気持ちを切り替えたんです。途中まで進んでいた海外レーベルとの契約話も延期にして、DIY的に制作したジャズのカバーアルバム『COLDFEET presents Jazzfeet』が大きな転機となりました。あれは、自分たちのリハビリテーションも含めた、リフレッシュするための作品だったよね。20年代、30年代のジャズもののカヴァー集だったので、気軽に「じゃ、ライヴでもやろうか?」と、ブルーノートや昔からのDJ連中から呼ばれたクラブで演奏していくうちに「もっとみんなを踊らせたい!」と思うようになったんです。これまで頭デッカチだった「どこへ行こう?」「何をしよう?」じゃなくて、「汗かいて踊ろう!」的な4つ打ち、BPM130の楽しいダンスミュージックを制作したのが「BODYPOP」です。 そこから「FEELING GOOD」、今回の「TEN」ヘと続くわけです。

L:うん。あのジャズツアーから目線がオーディエンスに近くなりましたね。お客さんたちの気持ちも感じられるようになって、シンプルなダンスミュージックを目指すようになって。

─ そして、待望の新作「TEN」ですが、アルバムコンセプトやテーマは?

「TEN」っていうタイトルと、年内に発表することは決めていたんですが、「BPM130」という4つ打ちのルール以外は「何でも自由にやってみよう」と話し合いました。楽しいから10年続いたと思うし、アルバムのテーマは「感謝の気持ち」ですね。これまでの出会いすべてには意味があるし「この感謝の気持ちを大切にして、これからも楽しくできればいいかな?」と思って。だからこそ、旧友の☆Taku Takahashi (m-flo)やDAISHI DANCEにもゲスト参加してもらいました。

─ DJ KOMORIによるリミックスが話題のリードシングル「In the Middle of the Night」では どんな気持ちを表現しているんですか?

L:静かな夜に独りベッドに横たわっていると、日中には「大したことないわ」って思っていたことにヒドく取りつかれて、どうしても寝付けないような夜ってあるでしょ?夜になると「やっぱり私にはあなたが必要」という風に揺れ動く気持ちを曲に託しました。

─ 「Okay With Me」はオトナの女目線から描いた艶っぽいディスコナンバーですね。 COLDFEETにとっては初のデュエット曲ですが、blanc. (MONKEY MAJIKのヴォーカル、メイナード・プラントのソロ名義) の参加を踏まえてこういう曲に仕上がったんでしょうか?

L:ちょうどこの曲を書いていた時に メイナードからゲスト参加の「OK」が出たこともあり、急遽デュエット曲に仕上げたんです。「男女両者からの視点から歌ったらおもしろいかな?」と思って。

W:Loriにとっちゃ「男は誰もいつだって『Okay With Me』でしょ?」って気持ちもあるんじゃないの(爆笑)? この曲は、女から誘ってるからおもしろいんだろうね。男勝りで凛としたLoriが、切ない歌声のメイナードを誘うっていう(笑)。「逆転の発想」だからこそ、映えたんだよね。

─ COLDFEET節がシネマティックに展開される「Rain Come Down」は美しいショートフィルムのような1曲ですね。

W:初期コールドフィートを彷彿させますよね。ダンスミュージックも勿論いいけど、ふたりともセンシュアルかつエスニックなサウンドが大好きだから。シンプルなダンスミュージックに方向転換してからはこういったCOLDFEET独自のサウンドから敢えて遠ざかってたんですけど、「もう、そろそろいいかな?」と思って。個人的には1番好きな曲なんです。シャーデーがもともと大好きなんで。

─ Lori さんのシルキーなヴォーカルも唯一無二の個性がありますよね。ちなみに、今回の収録楽曲のインスピレーションはどこから?

L:「さぁラブソングを書くぞ!」というより、自然に出てきたものを曲に託していく感じですね。料理みたいに、おもしろい素材を混ぜていく感じで(笑)。メロディを作っていきます。

W:僕の方は、Loriから送られてきたデモを繰り返し聴き、そこから得たインスピレーションを基に創り上げていくんです。僕らはLoriという「シンガーソングライターありき」な点が「シンガー&DJ/プロデューサー系ユニット」とは違うんだと思います。

─ 話は変わりますが、 Loriさんの美貌の秘訣を教えていただけますか?

L:「常にハッピーな気持ちでいること」が一番大切。 好きなときに好きなものを食べる主義なので、ご飯は抜いたりせず、1日に5、6回こまめにバランスのよい食事を摂るようにしています。 あと、お水はたくさん飲みますね。ラッキーなことに私って揚げ物や肉類、スナック菓子、お酒が好きじゃないんです。 チョコレートとドーナツだけはどうしても止められないけど、、、(笑)。

─ では、現在音楽以外で凝っていることは?

W:僕は健康オタク願望保有者なんで(笑)。ヨガに凝った時期もありましたし、週4、5回は3.5キロくらい公園をジョギングしてます。

L: 私は早寝早起きが好きですね。午前中から自宅でウェイトトレーニングやキックボクシングのエクササイズをしています。 4、5年前のツアー中に突然背中や腰の調子が悪化して、それがキッカケで購入したピラティスのDVDを見ながら1ケ月続けたところ、明らかに身体が変化して!エクササイズ用DVDはキックボクシングからエアロビクス系まで、100枚以上持ってますね (笑)。 ダンベルをはじめとした筋力トレーニングにも力を入れてるんですが、今1番凝っているのはロシアのケトルベル。ボーリング用のボールの上に取っ手がついている器具で、ウェイトトレーニングに効果的なんです (笑)。

─ 最後に今後の予定と、メッセージをお願いします。

W:このアルバムを聴いた人に、それぞれが心地よいと感じる「楽しさ」を発見してもらえたらうれしいですね。
L:2009年3月まで全国ツアーが続きますので、ぜひ遊びに来て下さい!

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