clubberia features 45
Raum...musik.
Ten years Raum...
ドイツ、フランクフルト随一の影響力を持つレコードショップFreebase RecordsのスタッフであるOlaf Zernが、1998年に設立したドイツ産ハウスミュージックレーベルraum musik...。ドイツ国内ではSteve Bug率いるPoker Flatなどと並び、その知名度、歴史は深い。2001年に、当時Freebase Recordsのスタッフとして働いていたDorian Paicが共同オーナー兼A&Rとして参画以来、レーベルは急速に発展し、Dominik Eulburg、Sweet N Candy、Patrick Chardronnetなどを発掘、育成した。また昨今では、ヨーロッパのダンスシーンにおけるハウスミュージックリバイバルをリードし、Sascha Dive、Christian Burkhardt、Marek Hemmann、Miss Fitzなどのアーティストにとって完璧なプラットフォームとなっている。raum musik...はDorian Paicによる超一流の選曲眼を持ってして支えられており、レーベル10周年という節目を迎える今年まで、簡単な流行にとらわれず、アンダーグラウンドにステイしながら、オリジナリティを注いだレコードをリリースしてきた。今回のClubberia Featuresでは、そのraum musik...にスポットをあて、所属アーティストの紹介、そしてオーナー兼A&RであるDorian Paicにインタビュー、そしてレーベル10周年のアニバーサリーCD、パーティーの詳細に迫る。
Raum...musik. HP
Raum...musik. myspace
Freebase Records vinyl online store
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あなたはDJ、プロデューサー、レーベルオーナーといった様々な顔をお持ちのようですが、簡単に自己紹介をしていただけますか？
僕に言わせてみれば様々な顔を持つか、一面しか見せないかは見方によると思う。まず僕は自分のことを第一にDJとして考えている。DJは1992年から、最大の情熱を注いでやってきた事だ。レーベルはそのあとに始めた。そしてプロダクションについては、僕の長いキャリアの中で、そんなにたくさんのリリースがあるわけではないから今後、3つのなかで最も集中しなくてはいけない事だと自覚している。 僕は今までFreebase recordsで働きながら、レーベルを運営して、週末にDJをし、そして平日に音楽を制作してきた。だけどこれら全てをこなすための時間が持てなくなってきた。だから、平日、他のプロジェクトに時間をあてたり、レーベルの運営に時間を注ぐために2001年から働き続けてきたFreebase recordsを去年辞めたんだ。今は純粋に、DJ、レーベル運営、音楽制作のみで活動をしているよ。
Freebase recordsは、ここ日本でもたくさんのファンがおり、フランクフルトで最も優れているレコードショップと聞きます。貴方は今でもFreebase recordsと関わりを持っているのでしょうか？
もちろん彼らとは、まだ良い友人で家族のようなものだよ。オーナーの一人Olaf Zernはraum...musikを僕と運営している。僕にとって、Freebase recordsはドイツではベルリンのHardwaxと並んで一番のレコードストアだ。特別で最高な音楽を見つけ出すことができる。Freebase recordsには、ベーシックな物やクラブツールも良いものが揃えてあり、最低でも週2回は行って音楽を聴いたり、人との交流をしている。行けば必ず誰かと出会い、レコードやパーティーなどに関して意見を交換し合える。 これはレコードを買うこと以外で、レコードショップが持つ大切な存在意義の１つだ。ネットでこのショップに行くか、もしフランクフルトに来たら立ち寄るべき場所だよ！それだけの価値がある。
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DJとレーベル運営を両立させることは大変だと思いますが、平日と週末でどのようなライフスタイルを過ごしているのでしょうか？
音楽を聴いて、そのあと、もっと音楽を聴く。そしてそれからまた音楽をもっと聴く。ただ正直なところインターネットのおかげで新しい物のフローが早すぎる状況だよ。僕にとって最も重要なのは、違った音楽を色々聴くことだ。アコースティック、クラシックにラテン、エクスピリメンタルなど、全てだよ。自分の耳を少し休ませて色々な影響を受け入れられるようにするんだ。
レーベル１０周年おめでとうございます。１０年もの間、レーベルのクオリティを維持し、シーンの中心に居続けるには特別な何かが必要ですか？
最も大事なことは自分個人のテーストを信用して、同じ音楽のビジョンを分かち合える友達を持つことだ。音楽について意見を交換したり、それをもっと深く理解できる。A&Rの作業については、一つのサウンドにばかり拘らないことで、異なった「スタイル」をリリースしてリスナーにより楽しんでもらえることだと思う。最も危険なのは、リスナーたちが自分のレーベルのレコードがどのようなサウンドになるか、ある程度想像ができるようになってしまうことだ。
あなたの奥さまであるVeraもDJとして有名です。お二人でご自宅でDJをしたりするようなことはありますか？
全くしないよ。だけど、もし片方がエレクトロニックミュージックを聴きたくないムードだったら、もう片方が週末のセットの準備を手伝うことにしているよ。Vera & Dorianのクラシックセットみたいな感じだね。
日々たくさんのプロモがあなたの元に届いていると思うのですが、その中からraumでリリースする楽曲を選び出すことはありますか？
信じてもらえるかわからないけど、もらったデモは全て聴いていて（返事もきちんと返しているよ）、たくさん聴くにつれ、その「デモ」の山の中から真珠を探し出す第6感みたいな物が生まれる。時々デモとしてもらった物で契約をすることもある。例えば現在リリース中のHoracioはデモとしてもらって即契約を結んだ。週2、 3日はデモを聴いているんだ。
日本人で気になるアーティストはいますか？
Ryo Murakami、そして以前共にリリースを出したSalmon、Kodairaトラックスクルー（Petetok & D'Kawa)、そしてエレクトロニックミュージックシーンで長い間活躍しているFumiya Tanakaだ。
最近はミニマルにパーカッシブなサウンドをミックスした楽曲が増えてきましたが、今後のダンスミュージックはどのように変化していくと思いますか？
断言するのは難しいがほとんどの音楽はサイクルがあって、今の95年ころのオールドスクールハウスリバイバルやパーカッシブループのあと、もしかしたらもっとテクノに寄ったサウンドになっていくかもしれない。でもこれはあくまでも予測だよ。 今流行のハウスミュージックには、心からハウスをプレーするDJたちも「自分たちのような」音楽が流行ってしまって飽きてきているようだからね。それに一般的に流行の音楽を通じて目立つのは非常に難しい。現在は色んなジャンルのDJたちが同じような音楽をプレーしている。僕が思うにこれはあまりいいことじゃない。
多くのクラブでプレイをする機会があると思いますが、貴方のフェイバリットクラブを教えてください。できれば理由も含めて。
個人的にオッフェンバックのRobert Johnsonが一番気に入っている。完璧なサイズでほぼ完璧なサウンドシステムもあって、パーティーが盛り上がっていれば昼12時まで続くこともある。その他気に入ってる場所は、新しいテラスができたIbiza AmnesiaにあるCocoonだ。音はもっと良いほうがいいけど、DJにとって最高なバイブレーションがそこにある。あと、種類は全く違うがベルリンのClub der Visionäreもとても気に入っている。ここの特徴はロケーションと集まってくる人、そして何時間も長い時間音楽を聴きながらステイできることだよ。数えきれないほどのクラブがあるが、この3軒はここ15年間の中で最も気に入った場所だ。
ちなみ、以前アムステルダムにあったRoxyは僕がDJとしてマイルストーンを迎えた場所だった。Dimitriのような人がプレーしてクラブを震え上げている姿を見た20代半ばの頃、それは忘れられない印象として僕の中に残っているよ;-)))
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raum musik...10周年を記念し「TEN YEARS RAUM...」と題されたコンピレーションCDが、09年7月22日にリリースされる。才女Miss FitzのRicardo Villalobosリミックストラックや、09年サマーソニックにLucianoとともに出演が予定されている新星Reboot、来日公演が記憶に新しいDamian Schwartzなど、raum...musik...の10年間の結晶と言える珠玉の新世代ダンスミュージックが収録されている。
1.Guillaume & The Coutu Dumonts - Strange Place Of Mind 
2.Chupacabra & Dorian Paic - Dub 17
3.Laverne Radix ( Miss Fitz ) - Groove On
4.Damian Schwartz & Guti - Salson
5.Reboot - Three Rows
6.Christian Burkhardt - Tide
7.Marek Hemmann - Vega
8.Sascha Dive - Kranviz Tee's
9.Markus Fix - Midnight Crash
10.Miss Fitz - Menternal / Villalovos In The Pipe Mix
「TEN YEARS RAUM...」CDリリースツアーが開催決定。東京は09年8月8日(土）Timothy ReallyプロダクションによるレーベルショーケースイベントTimothy Really meets raum... musik showcase @ WAREHOUSE 702にて、名古屋は09年8月7日(金）raum musik Show Case meets NACHT TOUR @ Radixにてそれぞれ開催される。現在、世界のダンスフロアにおいて新風を巻き起こしている「ミニマルを通過したディープハウス」スタイルを確立したraum...musikによる今回のリリースツアーには、レーベルオーナーであるDorian Paic、そして現在のハウスリバイバルシーンを牽引する寵児Sascha Diveが登場する。ピアノやパーカッションに代表される”生の音楽”とミニマルな”エレクトロニクス”、”有機”と”無機”の狭間に在る未開のダンスグルーヴがダンスフロアを揺らす。Let's go deep.
 raum musik…Show Case meets NACHT TOUR
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 Timothy Really meets raum...musik Showcase Pt.1 TEN YEARS RAUM ALBUM RELEASE JAPAN TOUR 2009 2009.08.08(sat)@WAREHOUSE702(TOKYO) OPEN : 23:00 DOOR : ￥3500 WF : ￥3000 Clubberia members : ￥2500 Guest Artist Dorian Paic(Raum...Musik / La Pena) Sascha Dive(Raum...Musik / Deep Vibes / Oslo) DJ Yone-ko(Cabaret / Runch) Sisi(Timothy Really / Real Grooves) VJ Johnson / 24 / Z'gok (Timothy Really) ※"TEN YEARS RAUM..."に付属する割引券をお持ちの方は ￥2500でご入場頂けます。 ※先着50名様にDorian Paicによるアンリリーストラック満載のミックスCDRをプレゼント Timothy Really http://www.timothyreally.com raum... musik http://www.raummusik.de/x/flash_index.html |
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  01. Miss Fitz - Menternal 02. Seuil - Hooksey 03. Christian Burkhardt 04. Markus Fix - Midnight Crash 05. Miss Fitz - Colici (Sascha Dive's Dark Beat Remix) 06. Agaric - C'est what ? 07. Miss Fitz - Love me good 08. Hot aka Seth Troxler & Shaun Reeves 09. Horacio - It is because I'm Horacio 10. Seuil - Hot Spot 11. Seth Troxler & Gadi Mizrahi - Herlin The mix is about 65 minutes long in total. |
Clubberia Featuresではプレゼントとして、「TEN YEARS RAUM...」を下記店舗でお買い上げの方と、リリースパーティーTimothy Really meets raum...musik Showcase Pt.1にご来場の方、先着50名様のみに配布される 「raum... musik official mix CDR by Dorian Paic」を抽選で3名様にプレゼント致します。クラベリアサイトのプレゼントページから、所定の手続きにそって応募してください。
「raum... musik official mix CDR by Dorian Paic」配布店舗詳細
TOWER REDORDS梅田大阪店、神戸店、横浜モアーズ店、難波店、梅田NU茶屋町店、渋谷店、新宿店、福岡店、HMV三宮店、渋谷店、横浜VIVRE店、銀座インズ店、栄店、ディスクユニオン、テクニーク、BONJOUR RECORDS
