村井 佑史

Pioneer DJ株式会社 事業企画部 - Proaudio担当

1999年、「DJ/Clubに関わる仕事がしたい」との動機でPioneer株式会社に入社した最初の世代。2011年から業務用音響機器の事業企画に従事し、Pioneer Pro Audio全商品の企画業務を担う。「徹底した現場主義」をモットーに、平日・週末を問わず人生の大半を現場で過ごす日々。

http://pioneerproaudio.com

  

Pioneer Pro Audio 飛躍の年

 Pioneer DJ株式会社はコアビジネスとなるDJ機器以外に、楽曲制作機器、業務用音響機器(Proaudio)の3カテゴリーでビジネス展開しており、DJ/Club文化全体を支援する企業体として日々精進しております。
 私が主管しているProaudioビジネスでは2015年初頭から弊社スピーカーを音響の現場で稼動させるプロモーション活動を始めたのですが、2016年は"質の向上"と"興行の成功"により強い意識を持って挑みました。昨年に引き続きご協力させていただいた音楽フェス;「Rainbow Disco Club」(RBMA)、「rural」(In Door)、「Fujirock Festival」(Daydreaming)では、新商品を盛り込みつつ昨年からのシステムアップグレードを図り、来場者の満足度をより一層高めることに注力しました。いずれのフェスも昨年から大きく来場者数が増えたとのことで、裏方ながら興行の成功にも貢献できたのではないかと思います。
 またRedbull主宰のダンスコンテスト「BC One」では5000人規模の会場で弊社のフラッグシップモデル・GS-WAVEを稼動させました。現場では大小様々なトラブルに見舞われましたが、最終的には無事チャンピオン誕生の瞬間・来場者が歓喜に沸いた瞬間を迎えることができ、今後はClubやフェス以外のエンターテインメントにも貢献していきたいとの新たな夢を抱きました。

 このような活動が功を奏し、2016年は弊社スピーカーの店舗導入が加速度的に増えました。昨年までは都内近郊しか導入店舗がなかったのですが、今年は春先から関東以外にもアプローチをかけ、結果的に全国各地10都道府県20店舗以上に導入いただけるという、まさに飛躍の1年となりました。
 また海外においてはProaudioビジネススタート時からの悲願であったロンドン・Fabric(ファブリック)への弊社サウンドシステム導入が実現し、UKの弊社同僚とともに歓喜の涙を流しました。システムインストール直後にまさかの営業ライセンス剥奪という悲痛な事件が起こり、一時は茫然自失となりましたが、全世界のFabricファンの支援によって営業再開が決まった際には二度目の涙を流した次第です。「信じる者は報われる」- 人生で初めて、自分の身にも起きました。

 ここまで自分の話ばかりとなってしまいましたが、お客様のもとにおいてまだ実現していない夢を叶える事こそが、我々メーカーの最大の務めです。現場で私を見かけた際にはぜひ、日頃感じられている不満や要望をお伝えください。2017年も皆様の夢を叶えるために、身を粉にして現場で走り回ります。