Podcast Awards 2011


クラベリアの人気コンテンツの1つとなったポッドキャスト。今年は、めでたく100回目を迎えることができた。しかもUKアンダーグラウンドテクノ界の裏番長「Andrew Weatherall」が協力してくれたのは、嬉しいばかりだ。そして101回目には、「Craig Richards」とこれ以上ない流れだったように自我持参してしまいたくのも大目に見てほしい。今年も協力してくれたアーティストにこの場を借りてお礼を言いたい。彼らは、有りものの音源ではなく、わざわざこのポッドキャストのためだけに貴重な時間を割いて録音してくれているのだ。このポッドキャストで、読者の皆さんが今まで聞かなかったような音楽やアーティストに興味を持ってもらえると私たちも非常に嬉しい。(2010年1月より、アップ後1ヶ月のPV数を測定)



 

CB 077 - Desolate


 

CB 084 - Mirko Loko


 

CB 083 - Frivolous


 

CB 107 - Dusty Kid


 

CB 073 - Shuya Okino


 

CB 105 - Brawther


 

CB 102 - Mike Dehnert


 

CB 068 - Kiki


 

CB 099 - Vince Watson


 

CB 066 - Dorian




CB 080 - koss aka kuniyuki

札幌を拠点に活動するkossこと高橋クニユキ。kuniyukiやKUNI名儀ではディープハウスやジャズシーンでのダンスミュージックで世界の音楽ファンを魅了させているが、彼のエレクトロやテクノ、アンビエントなどの要素を実験的に取り入れたユニットが「koss」である。まるでオーケストラの演奏を聴いているかのようなサウンドスケープが広がる内容となったポッドキャスト。我々日本人が世界へ自信を持って発信出来る数少ないアーティストの1人だろう。



CB 101 - Craig Richards

UK No.1 クラブ"Fabric"のレジデントDJ兼ミュージカルディレクター「Craig Richards」。1999年のオープン以来"Fabric"を瞬く間に世界のベストクラブに押し上げ、昨今のミニマル/テックハウスの急速な発展にも大きく貢献した。毎週"Fabric"での出演があるため、海外ツアーは非常に制限されている中、約2年半ぶりに来日し「Freaks Village 2011」に出演と貴重なプレイが体験できた。このポッドキャストでもクラブやフェスでのプレイスタイルとは違う、ダウンテンポなミックスに仕上がっており、貴重な内容となっている。



CB 082 - Reboot

今年の「WOMB ADVENTURE'11」へも出演し、素晴らしいライブパフォーマンスで我々を魅せてくれた"CADENZA RECORDS"を代表するアーティスト「Reboot」。震災後に行った「PLAY TO PRAY」の一環として協力してくれた。セクシーでバウンシーなトラック群で組上げられており、ポジティブな気持ちになる内容だった。Cocoon Club、Duala、Panorama barといったドイツのエレクトリックミュージックシーンでもっともクールなクラブから度重なるブッキングオファーを受けていることは彼のセットに対する評価と言えるだろう。



CB 097 - sauce81

今年、特集したRed Bull Music Academyの2008年バルセロナに参加したキャリアを持つ「sauce81」。世界中で20万登録(ダウンロード+ストリームプレイ)を誇る"Cosmopolyphonic Radio"も主宰し、Onra、Pursuit Grooves、Teebsなどの来日をサポートし積極的に国内外の架け橋となっている。このポッドキャストでは、ビートダウンのトラックが中心に心地よいDJミックスを披露してくれた。ミックスと併せて、ショートインタビューも読み応えあるので、ぜひご覧いただきたい。



CB 067 - DJ Sodeyama

東京を拠点とし、都内主要クラブでのパーティーを中心に国内外を問わず活躍中のDJ/プロデューサー「DJ Sodeyama」。今年は、新レーベル"ARPA RECORDS"を設立、さらにレーベル主動のパーティー「ARPA @ WOMB」開催と、今年多忙を極めたアーティストの1人だろう。このポッドキャストは、2010年12月25日に代官山"AIR"で行われたライブセットを提供してもらった。フロアーの真ん中でマイク、ミキサーからのライン録りを混ぜてあるため、歓声が入り臨場感溢れる内容となっている。



CB 106 - Dana Ruh

Ostgut TonやBuzzin' Fly、Perspectiv、Einmaleins Musik、Barraca Musicなど、数々のトップレーベルからリリースを重ねる才女「Dana Ruh」。ここ最近の女性アーティストの中でも突出したセンスで一歩抜きん出てきた才能として注目を浴びている。今回のポッドキャストでは、アブストラクトなエレクトロニクスを使ったディープミニマルな楽曲で一貫してクールな面が表現されている。



CB 098 - SO

昨年10周年を迎えたアンダーグランド系野外フェス「LABYRINTH」のレジデントDJとして活動中の「DJ SO」。ageHa、WOMB、 yellow、Air、UNITといった都内主要クラブから、海外ではポルトガルのBOOM FESTIVAL、ドイツのVOOV EXPERIENCE、オーストラリアのRAINBOW SERPENTなどへ出演した経歴を持つ。今回のポッドキャストでは、全体的に奥行きや立体感を感じる表面温度が低いクールな内容となった。なお、今年配信した日本人のポッドキャストの中でもっとも高いランクとなった。



CB 108 - Moomin

ドイツにおけるディープハウスリヴァイヴァルの先頭を走るレーベル"Smallville"から今年、デビューアルバムをリリースした「Moomin」。アルバム同様、アブストラクトで浮遊感あるディープで、深みのあるクールなグルーヴを作り上げたミニマルハウストラックスで構成されており、まさにMoominならではの次世代ディープハウスを堪能できるポッドキャストとなっている。



CB 100 - Andrew Weatherall

clubberia Podcast記念すべき100回目を飾った「Andrew Weatherall」が2位にランクイン。ポッドキャストへの了承は取れたものの、約束の期日を過ぎてもデータは届かずヒヤヒヤした思いでも。結果2週間遅れてのリリースとなったが、アップされた時は、事務所内で拍手が自然と沸いた。80年代のインディーダンスシーンを底上げした、UKアンダーグラウンドテクノ界の裏番長の腰の据わった味なミックスは、ぜひ、もう一度聴いていただきたい。



CB 076 - Jan Krüger

ミニマルだけには留まらないクオリティを誇る"Hello?Repeat"のレーベルのオーナー「Jan Kruger」。世界各国を周り、独自の研ぎ澄まされた感覚で選び抜かれたディープハウス、ミニマル、そしてラフエッジなテクノを中毒性の高いミックスで仕立て上げてきた彼。「とりたててコンセプトやアイデアはないんだ。まず最初の1曲を選んで、シェルフから次のレコードを選んで、出して、かけて……。何の準備もしなかったし、どういう選曲をしよう、ということも考えていなかったんだ。」と語る彼だが、自然に作ったものが人気を集める彼のセンスには脱帽するばかりだ。