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DUSTY KID

イタリアは地中海に浮かぶ先住民族が住むサルディーニャ島という、深い歴史と文化を持つ特別な場所で生まれ育ったダスティ・キッドことパオロ・アルベルト・ロッデ。これまでにBoxer、Bpitch ControlそしてFatboy Slimが主催するSouthern Friedからも作品をリリースし瞬く間にその名を世界中に浸透させた。彼のサウンドの特徴は、フレーズが持つドラッギーさや、時に押し寄せる非常にサイケデリックな多幸感、またエレクトロ的な部分は間違ってもフレンチ・エレクトロのようなハイプではなく、様式美や毒々しさまでをも感じさせる。60年代のプログレからの影響を内包しながら’80sのニューウェイヴ・ディスコ、そして現代のミニマル・ミュージックを消化したユニークな風合いが特徴、そして魅力と言えるだろう。クラシックを学んだ幼少エリート時代を経て、レイヴ・ミュージックに夢中になった少年期を過ごし、ある時、単にドラッグに溺れるのでは無く同じ時間を共有する人々と音楽で満足感を得て、人生の喜びを見出すことが自分にとってのレイブ道と悟りを開く。その視点をコンセプトにした初のアルバム『A Raver’s Diary』(’09)はその言葉通り、フロア直撃型のシングルとは違ったスケール感持つ素晴らしい作品となった。これまで日本でも石野卓球のパーティー、<Sterne@Womb>、さらには昨年の国内最大級の屋内ダンスミュージックフェスティバル<WIRE’09>に出演しており、特にWIREでのプレイは出演アーティスト中ベストアクトとの声も多数聞かれる。